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日本国憲法がシンデレラであるとする理由 (植草一秀の『知られざる真実』) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/181.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 5 月 02 日 08:06:36: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-aaf6.html
2013年5月 2日 植草一秀の『知られざる真実』

4月9日付ブログ記事に

「シンデレラの運命をたどってきた日本国憲法」

http://goo.gl/Uokfk

のタイトルをつけながら、その理由を示す記述がブログ掲載部分に収録されていなかった。

深くお詫びを申し上げたい。

日本の対米隷属・対米従属を批判し、米国に対する批判を提示する人々が日本国憲法の改正に反対するのはおかしいのではないかとの意見を聞くことがある。

日本国憲法は日本がGHQの統治下にあるなかで、GHQ主導で編纂されたものであり、そのGHQの中核を担っていたのが米国だからである。

この主張は一見もっともらしいが、実は『戦後史の正体』のうち、もっとも重要な部分に対する認識が欠け落ちている見解なのだ。

それは、1945年の日本の敗戦から1952年4月のサンフランシスコ講和条約発効まで、GHQによる日本占領時代が7年間続くのだが、その間のGHQの対日占領方針が不変ではなかったことだ。

敗戦から2年を経過していない1947年前半に、米国の外交基本方針は激変した。これに連動して対日占領政策の基本方針が大転換したのである。

これがいわゆる「逆コース」である。

「逆コース」前と「逆コース」後で、GHQの対日占領政策は劇的に転換した。それは一言で言えば、「民主化」から「非民主化」への転換であった。


日本国憲法は「逆コース」前のGHQが産み出したもので、まさに「戦後民主化政策」の集大成と言えるものである。

しかし、この憲法が施行された1947年5月3日には、すでにGHQの対日占領政策の基本方針は変わっていた。

日本国憲法はその出生の段階から、完全な矛盾に包まれていたのである。

「民主化」路線を捨てて、「非民主化」の道を歩み始めた新たな日本統治者にとって、日本国憲法は言わば鬼子の存在であった。

しかし、戦後民主化の路線を敬愛する日本国民にとって、日本国憲法はかけがえのない、敬愛すべき存在になったのである。

この「戦後史の巨大な矛盾」を踏まえるならば、対米隷属・対米従属を批判する人々が日本国憲法を守ろうとし、対米隷属・対米従属の人々が日本国憲法を改正しようと行動するのは、極めて順当なことであると判断できる。


このことを念頭に置いて私は

「シンデレラの運命をたどってきた日本国憲法」

と表現した。

「日本国憲法」は米国が日本に産み落とした嫡出子であったが、その後に不幸な運命に遭遇したのである。

「日本国憲法」の生みの親であるマッカーサー元帥が大胆に推進した「戦後民主化」の方針が米国の外交方針転換によって後ろ盾を失ったのである。

良家に生まれた美しく優しいシンデレラは、若くして両親を失い、意地の悪い継母と義姉に虐げられた。

マッカーサーの日本統治は、ある種の理想主義に基づくものであった。

大戦終了直後のGHQは、徹底した民主化と平和主義を戦後日本の統治の基本に置いた。

このなかで「日本国憲法」が編纂された。

しかし、この憲法が施行される1947年に米国の外交方針が大転換し、「日本国憲法」がその外交方針と相容れないものになった。

「日本国憲法」は米国が生み出したものであったが、施行された1947年5月にはすでに米国の新外交方針であるトルーマン・ドクトリンとは相容れぬものになったのである。


敗戦当初のGHQ統治において、主導権を担ったのはGHQのCS=民生局であった。マッカーサー、ケーディス、マッカートなどが主導権を握り、理想主義的とも言える日本の新しい国づくりが模索された。

GHQのなかではCS=民生局が主導権を握っていた。

日本国憲法はこのラインのなかから産み出されたものである。

ところが、1947年にトルーマン大統領が新外交方針を提示する。

「ソ連封じ込め」の戦略である。

米国は日本を反共の防波堤にする方針を固めた。

連動して対日占領政策の根本が転換されたのである。

この意思を受けて新たにGHQ内部で主導権を握ったのがG2と呼ばれる参謀2部であった。参謀2部のヘッドを務めたのがチャールズ・ウィロビー少将である。

GHQ内部ではCSとG2の対立が激化し、対日占領政策をめぐっては、マッカーサー総司令官とトルーマン大統領の主張が対立した。

結局、マッカーサーはトルーマン大統領に実質的に更迭されて日本を去る。

G2は対日占領政策を大転換するために、あらゆる謀略を実行したと見られる。

これを取りまとめたのが松本清張の『日本の黒い霧』(上・下)(文春文庫)

http://goo.gl/zA6S3

http://goo.gl/oz8hK

である。

このG2と結んで、日本の対米隷属=対米従属の道を確立したのが吉田茂なのだ。

だから、吉田茂が対米隷属の父なのである。

日本における種々の政治謀略と対米隷属勢力の跳梁跋扈の原点はすべて1947年に始まる「逆コース」にある。

この流れを正確に理解しておかないと、現在の改憲問題を理解することができない。

そして、もちろん、最後にシンデレラ=日本国憲法を守るのは日本の主権者である。

 

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コメント
 
01. 2013年5月02日 09:23:49 : IFAsDokcaU
偉そうな奴で、立派な人間を見たことがない

吉田は偉そうな態度の影に、売国の後ろめたさを隠していた。
自分を守るために多くの軍人や政治家が嘘をついた時代だったとしても

吉田みたいな弱い人間ばかりでなく、義と信と誠を貫いた人がいたことを忘れてはならない


02. 2013年5月02日 11:45:54 : LE7gnVrWZE
結局のところ、大日本帝国の崩壊により、天皇陛下と切り離されたにも拘らず、これを取り戻したいがために、折角の日本国憲法を、アメリカの言いなりと言っておきながら、これを亡き者にしようとしているという真実に辿りついてしまうと、アこれをアメリカに置き換えれば、TPPによって、アメリカの99%が1%の餌食にされてしまうという真実に辿り着けば、カナダたメキシコをはじめ、オーストラリアやニュージーランド、ペルー、ベトナム等のTPP参加国全てがアメリカの99%と同様、米韓FTA協定により、韓国の二の舞にされてしまうという真実に辿り着きますよね。
これを日本の幕末の歴史的教訓とするなら、朝鮮王朝を日本の徳川幕府に置き換えれば、清国を薩摩藩や長州藩にでも置き換えると、琉球王国を会津藩にでも置き換えれば、結局のところ、沖縄県民の皆様も、あの中曽根大震災による被害を被った福島県民の皆様と同じ境遇に置かれてしまったという真実に辿り着くとすれば、もう聞いて呆れるどころか、世界的に見れば、このアメリカの言いなりと言っておきながら憲法改正をしようとしている自民党ならびに日本維新の会やみんなの党こそが、全人類の大敵に過ぎないという真実に辿りつくばかりでなく、憲法96条の改正には反対するだけの連中というのも、結局のところは、跳ね返りの反米勢力に過ぎないと真実にも辿りつけば、自民党などの改憲勢力と同じ穴の狢に過ぎない全人類の大敵に過ぎないと同時に、まともな日本国民全体にとっての大敵に過ぎないばかりでなく、天皇陛下にとりましても、とんだ迷惑極まりない害毒日本人に過ぎないという真実にも辿りついてしまいますよね。
そうなれば、アメリカの99%の皆様を日本国民の立場に置き換えてあげることで、私たち日本の99%が、中国を見倣って上手く騙されたふりをすれば、沖縄県民の皆様からすれば、中国と共に、幾らでも騙されたふりをして、こうした害毒日本人勢力を揺さぶって、そっと静かに窮地に追いやりながらも、安倍総理を馬鹿にしてあげて下されば、福島県民の皆様からすれば、アメリカの99%の皆様と共に、幾らでも騙されたふりをして、こうした害毒日本人勢力を揺さぶって、そっと静かに窮地に追いやりながらも、安倍総理を馬鹿にしてあげると共に、安倍総理に対しては、全人類と共に、「どうぞあなたと運命を共にしてくれるお友達ならびに、こうした害毒日本人勢力と共に、幾らでも嘆き悲しんで、何処か人目のつかないところで、そっと静かに幸せに暮らして下さい」と喜んで伝えてあげる様にすることで、対米従属からはそっと静かに離れて行く代わりに、アメリカに対する日本の国益の半分は、喜んで中国とロシアや韓国に譲ってあげると同時に、中国に対する日本の国益の半分は、アメリカとロシア、韓国に喜んで譲ってあげることに加えて、ロシアに対する日本の国益の半分は、アメリカと中国、韓国に喜んで譲ってあげるようにすれば良いのだし、TPP交渉に参加するに当たって、大企業に対しては法人実効税率を80%に引き上げ、中堅企業ならびに中小企業に対しては減税してあげるようにすれば良いのだし、電力料金についても大企業に対しては幾らでも値上げして節電に協力させる様にすると共に、ホワイトカラーエグゼンプション法案というものについても、年収1000万円を超える高額所得者だけを対象にすることで賛成してあげるようにすれば良いだけのことだし、所得税や社会保険料についても、例えば年収1億円を稼ぐ人からは、九割に当たる9000万円を税金や社会保険料として徴収するようにすることで、年収1000万円の範囲内で、幸せに暮らせる様にしてあげれば良いのだし、その分、最低賃金水準を年収300万円程度を目安として、これを生活保護受給水準の上限とすることで、農家への個別所得補償制度や最低補償年金にも適用するようにすることで、年収100万円の人には、不足分の200万円を生活保護で支給してあげることにすれば、不正受給者については一人もいなくなってしまうことに繋がるばかりでなく、中には残業して年収300万円以上稼ぎたければ、幾らでも稼げる様にしてあげればよいのだし、これにより、生活保護に頼ることなく、幸せに暮らせる様になりさえすれば、農家の皆様にとっても、兼業農家であれば、農業収入と農業外収入で、年収300万円を超える人については、喜んで個別所得補償制度を辞退してあげると共に、どうぞ他の農家の皆様や生活保護などに、幾らでも廻してあげて下さい、と言ってあげる様にすればよいのだし、消費者からしても、農産物については、出来る限り国内産のものを優先して購入することで、アメリカなどからの輸入を喜んで減らしてあげることで、減らした分については、食糧不足等で困っている途上国の皆様にどうぞ廻してあげて下さい、と言ってあげるようにすれば良いのだし、更には食品廃棄物も幾らでも減らす様にすることで、食糧自給率は幾らでも向上させて行くと共に、原発なんか再稼働させることもなく、火力発電についても出来る限り依存度を下げて行くことで、原油等の輸入も減らすことが出来る分けだし、国内需要も幾らでも激減させることで、付加価値の向上により、国内消費と貿易黒字が維持できるだけの生産規模だけを残して、海外に流出させるものは幾らでも海外に流出させても構わないのだし、頭脳の流出というものも、「逆転の罠」として利用すれば、ブラック会社をはじめ、こうしたところにしがみつく事しか出来ない使い物にならない間抜け社員をはじめ、跳ね返りの馬鹿連中と、変な見栄を張りたいだけの幼稚で傲慢な富裕層こそ、日本から出て行きたければ、喜んで追い出してしまって、全人類から叩き潰されることになっても、自ら選択した運命に他なりませんから、ということで、そっと静かに見捨ててしまう様にすれば良いのだし、これにより、極めて良心的な中堅企業、ならびに中小企業を中心として、安定した収益を確保し、付加価値の向上により安定した利益の拡大によって、これを人件費に還元し、税金や社会保険料等の公的負担にも喜んで応じてあげて、株主の皆様には、謝礼程度の配当金だけを、末永く還元してあげるようにすることで、誰も損することも無く、誰もが得することが出来て、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、ひっそりと静まり返った社会の中で、共に幸せに暮らして行くことが出来れば、これだけを誇りとすればよいのだし、これが日本の99%の利益に叶うと同時に、アメリカの99%の利益にも叶うばかりでなく、TPP参加国全体の国益になるばかりでなく、中国や韓国、ロシアの国益にも繋がり、アジア太平洋地域全体で、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、平和と安定に繋がり、共に幸せに暮らすことが出来る様になれば、此れ程素晴らしいことはございませんし、行き着く先は、日本が全人類から、心豊かで尊い平和孤児として高く評価されるほどの地球市民社会というものにインテグレートされた社会福祉国家となり、この地球市民社会の象徴として君臨するのが天皇陛下であるということで、世界中からも愛される皇室となって行けば、此れ程誇らしいことはございませんし、此れ程喜ばしいことはございませんし、何も言うことはございませんよね。

03. HKjoke 2013年5月02日 12:10:32 : qa23JM7v0XTxg : JRU8ECcJDQ
戦後民主化が日本の軍国主義を抑え込み、
逆コースが共産主義から日本を守ったのです。

日本国憲法は決して万能の魔法の杖ではなく、
日本の平和を守るためには、対米隷属という「毒」も必要だったのでしょう。

矛盾する両者を本音と建前で上手く使いこなしたから、
今の日本の平和があるのだと思います。


04. 2013年5月02日 16:20:43 : Lhn2pMlYNQ
このことは重要なことである。

ほとんどの人は何も知らないがアメリカが日本に憲法を作った時の外交方針はほんの一時的なことだった。このときは日本を押さえておけば東アジアはアメリカの意のままになると単純に考えていた。

ソ連と共同でドイツと日本を打ち破ったはずだっかが、欧州ではドイツ占領政策でたちまち対立が始まりベルリン封鎖が起こった。西ベルリンは孤立した。これを必死で支えた。冷戦が始まった。マーシャルプランで欧州の復興を急いだ。
極東では、中国の内戦が4たび始まる、アメリカは蒋介石の国民党を支えようとしたが形勢はどんどん悪くなっていった。
アメリカでは反共が国是となりレッドパージが吹き荒れた。反共であれば何でもよかった。日本に再軍備させ共産勢力と対峙させたかった。これが警察予備隊、さらに自衛隊となっていく。

結局マッカーサーは日本と同じことをした。中国の内戦に介入し朝鮮半島に米軍を送り込んだ。それでも生まれたばかりの共産中国が朝鮮戦争に介入しやっと引き分けに終わった。こちらも冷戦が始まる。

アメリカが作った憲法とか単純に言っているが、何も知らないイノセントな人と言っておく。現在の日本の憲法にはこのほんの一瞬の民主主義の理想が書き込まれている。


05. 2013年5月02日 17:12:03 : Leq45E6jPg
日本国憲法に強い影響を及ぼしたのが第一次大戦後ドイツの「ワイマール憲法」。

こいつはもっと理想主義的な民主主義を謳っていたが、結末はご存じの通り。

こういう歴史は決して繰り返してはいけない。


06. 2013年5月02日 22:25:11 : FI8lKAeuB2
これって映画のラスボス「巨悪の正体」になるんじゃないの?

っておもいながら読みすすめると
これを取りまとめたのが松本清張の『日本の黒い霧』(上・下)(文春文庫)
ですと?
ぜひ読みたくなってきましたよ。
映画化、ドラマ化は絶対無理でしょうからなおさらです。
ものすごくわかり易くこれはすばらしい文章だとおもいます、ほんとうにすばらしい。


07. 2013年5月02日 23:10:39 : YxpFguEt7k
日本国憲法を守りましょう。
公明党の動きが重要なのではないでしょうか。
特に参議院で。そんな気がしてきました。

植草氏、がんばってください。応援しております。


08. 2013年5月03日 20:42:04 : ld0KyMfZnc
警察予備隊がつくられたのもこの流れの中である。

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