http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/133.html
Tweet |
日本の主要メディア幹部は、“北朝鮮騒動”が茶番であることを知りながらも、自身の媒体で“北朝鮮危機”を煽っている手前、同時並行的な日朝交渉の進展を報道するわけにはいかないようだ。だから、安倍首相が、2月訪米でオバマ大統領に「任期中の日朝正常化」を約束しても記事にすることさえしなかった。
安倍首相は、北朝鮮政権に対し深く大きな“政治的恩義”があり、米国オバマ政権とも、任期中に日朝国交正常化を果たすことを約束していることから、“最大の北朝鮮危機状況”が続くなかでも秘かに日朝交渉を推し進めている。
その代表的な動きが、対モンゴル外交である。この動きについて、阿修羅で二つほど投稿したが、日経新聞が対米外交の記事中でそれを追認する内容を書いている。
該当部分を引用すると、
「今回のケリー氏の日本訪問で米側が公式日程にのせなかった会合がある。ケリー氏と北朝鮮による拉致被害者である横田めぐみさんの両親との面会だ。
日米どちらの意向が働いたかは不明だが、この会合は伏せられた。」
「日本側もこの1カ月の間で詳細な説明を省いている外国訪問がある。3月末の首相のモンゴル訪問だ。アルタンホヤグ首相と安全保障を含む両国の戦略対話で合意したことになっているが、主眼は拉致問題だった。
今月10日、政府の拉致問題対策本部の三谷秀史事務局長が秘密裏にモンゴルを訪ねたことからもそれは裏付けられている。」
「首相は官房長官時代、外務省を外して自身の秘書官に拉致問題を折衝させたことがある。」
「外務省幹部に席を外させてケリー氏と2人だけで話す構図は以前の拉致問題への取り組みを想起させる。北朝鮮の脅威が続くなか、すぐに拉致問題が進展するとの予測は皆無だが、政治の一寸先は闇。」
※ 関連投稿
「北への食糧支援「国民の手に届くのなら検討」米報道官:北朝鮮、モンゴルに食料支援を要請(日本向け要請?)」
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/725.html
「一石三鳥を狙った安倍首相のモンゴル訪問:「一石三鳥」を超えた「一石四鳥」の可能性」
http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/873.html
=======================================================================================================================-
安倍・ケリー 「サシ」で話した7分間
ワシントン支局 吉野直也
2013/4/29 7:00
「それでは……」。今月15日の首相官邸。安倍晋三首相とケリー米国務長官ら日米高官を交えた会合が1時間に達しようとしたとき、首相はこう切り出し、ケリー氏と2人だけになった。その間、7分。首相は思いの丈をすぐに話し始めた。
■臆測広げる政治的な効果
政治家が1対1になることを「サシ」と呼ぶ。2人だけでしか話せない重要な相談ごとが主だが、サシの会談は様々な臆測を広げる政治的な効果を持つ。この7分間で何が話されたのか。
この7分間をひもとくにはまずケリー氏のアジア歴訪をたどらなければならない。ケリー氏の国務長官就任後、初めてとなるアジア歴訪は韓国、中国、日本の順番だった。訪問順は相手国の優先度に通じる。
当初、国務省が計画したのは韓国、日本、中国の順。中国の後に日本を回るのは同盟国に失礼に当たるとの配慮だったが、日本側が中国の後にするよう求めた。
直前にロンドンで開いた主要国(G8)外相会合で岸田文雄外相がケリー氏と会っており、外務省はむしろ米中外相会談の内容を説明してもらうほうが意味があると考えた。
北朝鮮問題にかき消され気味だったケリー氏の今回のアジア歴訪の本来の目的は「中国を体感すること」(国務省関係者)。オバマ米大統領は中国の台頭を意識して外交の軸足を中東からアジアに移す「リバランス(再均衡)政策」を掲げる。その成否は中国との間合いが握る。
ケリー氏は北朝鮮問題で中国と連携を確認した。朝鮮半島の非核化を進めるための米中高官協議の開催はその具体策だ。南シナ海と尖閣での海洋権益問題やサイバーテロ攻撃、人民元切り上げなどの通貨政策。国内総生産(GDP)で世界1位、2位の米中全体を見渡せば、折り合うのが難しい政策は多い。
北朝鮮問題はそんな米中のきしみを覆い隠した。もちろん北朝鮮の暴発は米中にとって現実の危機であり、政治的な演出というような悠長な状況ではない。北朝鮮に影響力を持つ中国と協調できたことはケリー氏のアジア歴訪の成果になった。
このまま米中主導で北朝鮮問題は対話路線に突き進むのか。超大国である米中の接近は日本の埋没につながる。そんな複雑な雰囲気のなかで日本側はケリー氏を迎えた。首相とケリー氏のサシの会談が終わった直後から1つの噂が日米当局者に流れた。
「北朝鮮は信用できない。対話での事態打開は無理だ」。弾道ミサイル発射の構えをみせるなど北朝鮮の挑発に対話で臨もうとするケリー氏に首相がクギを刺した。こんな観測だ。
■公式日程になかった拉致被害者両親との会合
ただ、ケリー氏に対話路線への傾斜をいさめるだけなら2人になる必要があるのか。こんな疑問は拭いきれない。実は、今回のケリー氏の日本訪問で米側が公式日程にのせなかった会合がある。ケリー氏と北朝鮮による拉致被害者である横田めぐみさんの両親との面会だ。
日米どちらの意向が働いたかは不明だが、この会合は伏せられた。日本側もこの1カ月の間で詳細な説明を省いている外国訪問がある。3月末の首相のモンゴル訪問だ。アルタンホヤグ首相と安全保障を含む両国の戦略対話で合意したことになっているが、主眼は拉致問題だった。
今月10日、政府の拉致問題対策本部の三谷秀史事務局長が秘密裏にモンゴルを訪ねたことからもそれは裏付けられている。首相は官房長官時代、外務省を外して自身の秘書官に拉致問題を折衝させたことがある。
外務省幹部に席を外させてケリー氏と2人だけで話す構図は以前の拉致問題への取り組みを想起させる。北朝鮮の脅威が続くなか、すぐに拉致問題が進展するとの予測は皆無だが、政治の一寸先は闇。首相とケリー氏の会合に直前まで同席していた1人は7分間のサシの会談についてこう語る。
「首相とケリー氏が何を話したかは今もって分かりませんし、こちらから詮索するようなことも致しません」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2300Q_T20C13A4000000/
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK147掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。