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2013/4/30 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
反自民の有権者は全員棄権するこの国の野党の無力堕落
事実上の「自民VS.民主」の一騎打ちになった参院山口補選は、自民の圧勝、民主の惨敗に終わった。自民28万票、民主12万票とダブルスコアだった。
民主党の敗北は最初から分かっていたが、党内には衝撃が走っている。
「ショックなのは、大差で負けたこと以上に、有権者に相手にもしてもらえなかったことです。海江田代表と細野幹事長が3回ずつ現地入りしたが、まったくの無反応。山口県出身の菅直人が街頭で演説しても誰も立ち止まらないのです」(民主党関係者)
このままでは、7月の参院選も大敗するのは確実だ。公認候補の辞退や離党者が相次ぎ、候補者の擁立も進んでいない。
早くも31ある1人区は全滅、選挙区は7議席、比例は6議席の計13議席がアッパーリミットと予測されている。6年前には60議席を奪ったのに、5分の1だ。
「民主党にはコリゴリ、というのが有権者の気持ちでしょう。もう一度、民主党にやらせてみようという空気は皆無です。せめて野党で選挙協力し、“反自民”の受け皿をつくればいいのにヤル気がない。国会でもバラバラだし、山口補選も協力できなかった。この数年、これほど野党が無力でバラバラだったことはない。恐らく“反自民”の有権者は、夏の参院選は投票する政党がなく棄権するのではないか」(政治評論家・本澤二郎氏)
参院選で大敗したら、民主党はそのまま解体、消滅する可能性が高い。すでに、前原誠司が仲間を引き連れて参院選前に集団離党するという情報も流れている。
ほんの3年半前、国民の圧倒的な支持を得て民主党は政権に就き、やっと日本にも政権交代可能な2大政党が誕生したと期待されたのに、すべて元の木阿弥。また日本は、強い野党が存在しない自民党の一党独裁に逆戻りである。それもすべて野田前首相の責任である。
「野田前首相は民主党を政権から転落させただけでなく壊滅状態にしてしまった。なぜ、大敗すると分かっていたのに解散したのか。しかも、財務官僚に従って消費税をアップさせ党を分裂させたのだから最悪です。民主党を分裂させたために、自民党に対抗する政党が日本からなくなってしまった。日本の民主主義を破壊した野田前首相は、国民に謝罪すべきですよ」(本澤二郎氏=前出)
いま、まるで安倍首相の能力が高いように映り、支持率が高いのも、野田民主党がオソマツだったからだ。なのに、つい最近も野田前首相は、消費税アップしたことを地元の後援会でうれしそうに自慢している。この男だけは、断罪しないとダメだ。
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