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ボストンマラソンテロ、容疑者がイスラム教徒でチェチェン人であることの狙いは
現地時間4月15日の午後に発生したボストンマラソンテロの狙いは多分幾つかある。一石二鳥どころか一石四鳥ぐらいを狙った可能性がある。この事件で特徴的なことの一つが容疑者が単なるイスラム教徒ではなくチェチェン人であることだ。そして、アメリカ政府はロシアのプーチン政権にチェチェン勢力に関する問い合わせのようなものを行い、プーチンロシア大統領もそれに答えて協力を申し出ている。
プーチン政権の成立過程を見ればすぐに分かることだが、チェチェンを叩くことでプーチンは名をあげ、大統領になることができた。しかしその実態はロシアの秘密情報機関がチェチェン人を装ってロシア人を被害者とするテロをでっち上げたことである様子だ。だから、プーチン大統領は常に「チェチェンは悪だ」という情報を必要としている。ボストンマラソンテロの一つの意味は、プーチン大統領に対する応援、プレゼントということが言えるはずだ。
そして、本日4月29日、安倍総理がロシア訪問をして、北方領土に関する再交渉を共同声明に盛り込むことになったという。プーチンロシア大統領に対して何らかの影響をボストンマラソンテロ事件は与えているはずであり、安倍総理との会談でも、何らかの動きがプーチンロシア大統領よりされた可能性がある。
ボストンマラソンテロ事件のプーチンロシア大統領への影響とは、ほぼ確実に日本に有利なようにロシアに形だけの譲歩をしろと言うものであったはずだ。なぜなら、「チェチェン人は悪だ」という宣伝をわざわざアメリカにしてもらったのだから、プーチンはその借りを返す必要があり、当然ロシアが本来やりたかったことを抑え、本来はあまりやりたくないことをやりたいという言う形になるからだ。
では、具体的にどんなことをロシアはやっているのだろうか。安倍首相のロシア訪問の課題は多分二つあり、一つは北方領土、もう一つはロシアの天然ガス輸入だ。
アメリカでのシェールガスがロシアの東アジアへのシフトを促しているという議論があるが、ロシア自体がシェールガス資源を持っていて、シェールガスの採掘が決して経済的に割に合うものではないことをよく知っているはずだ。そしてこの件についてロシア側がロシア国内のシェールガス開発が有望であり、アメリカのシェールガス開発も成功すると宣伝している可能性が強い。
狙いは、当然、核廃棄物の処分だ。つまり、シェールガスは将来かなり長い期間にわたって供給可能であり、日本は次のエネルギーとしてシェールガスを選択するべきだという暗示をかけることだ。日本がシェールガスをアメリカから輸入しようとすればどうしてもTPP加盟は避けることができない。TPPに加盟すれば、後はいくらでもISD条項を使うことで日本政府の政策を左右することができる。例えばアメリカ企業ではなくて、他の中小国の企業を日本進出させ、その企業に「日本政府は原発再稼働をすると表明していたが現実には再稼働していない。そのため電気代が高くなり利益が上がらない。原発再稼働を求める」と訴えさせればいいのだ。
ロシア国内には10か所の原子力発電所に33基の原子炉がある。その核廃棄物の処分はロシアの原子炉の老朽化もあってかなり厳しい問題になっている。ロシア国内での核廃棄物処分はシベリアでの埋設処分などが一時期行われたと言うが、ロシアが極東開発を進めようと思えば今後シベリアでの核廃棄物処分を継続するはずがない。つまり、どこかほかの場所に処分する必要があるのだ。
また、ロシア企業の原発輸出問題がある。日本の原発メーカーとの競争になっていて、これについても何らかの話がされている可能性がある。例えば、ロシアとしては今後も原発輸出に力を入れていきたいと表明すれば日本の代表団は日本の原子炉メーカーの応援をするべきだと思い、日本の原子炉メーカーが例えばベトナムへ原子炉輸出をすることの後押しを強めるだろう。なお、本当はアメリカもロシアも決して原発の輸出などしたくはないはずだ。単に日本に原発輸出をやらせて、日本本土を核廃棄物処分場にしたいという世界世論を作り出したいということだ。だからこそ、アメリカの原発メーカーは日本企業と提携したり、日本の子会社になったりしたのだ。
今の世界の最も切迫した課題は原発と地震の問題であり、世界中の核・原発所有国がなるべく早く廃炉にして核廃棄物の処分をしたいと考えている。特にそのことを望んでいるのがアメリカであり、だからこそ現実には経済性のないシェールガス開発を大規模にやり、自国の原発廃炉を急ぎ、同時に高温岩体発電の準備をしているのだ。シェールガス開発の水平堀技術であるとか水圧破砕技術は高温岩体発電にそのまま使える。
繰り返すが、世界中の国々が核廃棄物の処分に行き詰っている。日本がその処分場になることを望んでいるのだ。
このことを常に念頭に置いて国際関係を理解していくべきだと思う。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています<<1437>>TC:?, BC:?
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