http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/899.html
Tweet |
参院山口選挙区補欠選挙で当選し、万歳する自民党の江島潔氏(中央)=28日夜、山口市
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130429/plt1304291145002-n1.htm
2013.04.29
28日に投開票された参院山口補選で、自民党公認候補が圧勝した。野党第一党の民主党は公認候補を擁立することすらできず、政界は今や、自民党の“独り勝ち”といった様相だ。今回の補選勝利で、7月の参院選での自民、公明両党の過半数回復も現実味を増した。自民党に太刀打ちできる勢力が見あたらなくなる中、参院選後の政界再編を志向する動きが強まりそうだ。(佐々木美恵、大谷次郎)
「安倍晋三政権初めての国政選挙だけに非常に意味がある。国民の期待が実感に変わりつつある」。自民党の石破茂幹事長は28日夜、こう述べると笑顔を見せた。公明党の山口那津男代表も「与党の政権運営が評価された。参院選への影響は極めて大きい」と強調した。
首相の視線はすでに「7月」に向けられている。20日の山口市内での街頭演説では「(参院選は)親の敵(かたき)のようなもの。取り戻さなければ死んでも死に切れない」と覚悟を示していた。補選勝利で「緩み」が広がることを警戒し、党幹部は引き締めを図る。
対する野党第一党の民主党。選挙戦では山口県出身の菅直人元首相らが推薦候補の応援に入り、「脱原発」を旗印に掲げた。だが、有権者の関心は憲法改正や経済政策「アベノミクス」の是非に集中した。
民主党の加藤敏幸選挙対策委員長は28日夜、記者団に「残念だが受けとめざるを得ない。次につながる部分もある。負けてしまったから終わりということではない」と述べた。だが、焦りは拭いきれない。
今回の結果、参院会派別の勢力は民主党が85人、補選の当選者もふくめ自民党は84人となった。かろうじて民主党が参院第一党を維持しているようにみえるが実態は異なる。
民主党に離党届を提出した室井邦彦元国土交通政務官が会派を離脱すれば、民主党は自民党と並ぶ。すでに離党した植松恵美子参院議員も離脱した場合、6年ぶりに自民党が第一党の座に返り咲く。
それでも、参院で野党勢力が与党勢力を上回る「衆参ねじれ」状態が解消されるわけではない。ただ、“第一党”に復帰した自民党が強気の国会運営に乗り出す可能性は高い。野党も7月の参院選を見据え、党の存在感をアピールする必要に迫られる。後半国会は与野党の「過半数」をめぐる激しい攻防が繰り広げられそうだ。
一方、「過半数」以上に注目されるのが、憲法改正の発議に必要な「衆参両院での3分の2」の賛成という数だ。ここに、自公両党による過半数確保にとどまらない、政界再編の可能性が生まれる。
首相は憲法改正の発議要件を参院選の争点とする姿勢を示している。これに対し、民主党の海江田万里代表は96条の先行改正に反対する党見解をまとめる意向を表明し、対決姿勢を鮮明にしている。だが、民主党内からは早くも反発の声が上がり、不穏さが増している。
日本維新の会やみんなの党も当面は参院選で議席を拡大するため、公務員制度改革や地域主権を掲げて自民党との差別化をはかる方針だ。ただ、両党は憲法改正や教育改革など自民党と共通する政策分野は多く、参院選後に政策ごとの「パーシャル(部分)連合」を進める可能性は高い。
さらに、参院選で自民党の圧勝により野党各党が弱体化した場合には「民主党の改憲派、維新、みんなの3党を巻き込んだ新党結成」をもくろむ動きもあり、政界再編の動きが一気に噴き出しそうだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。