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★「天木直人氏の視点ー(2013/04/28)」★ :本音言いまっせー!
たとえ安倍政権が来年の今頃まで続いたとしても、おそらく安倍首相
は二度と「主権回復の日」式典を行なうなどとは言い出さないだろう。
「主権回復の日」式典はこれが最初で最後の歴史的椿事で終るに違い
ない。
それほど矛盾に満ちたブラックユーモアのような式典だ。
その事をもはやあらゆるメディアが書くようになった。
私が当初から言ってきたとおり、安倍首相が式典を強行してくれた
おかげで、メディアが書き、それまで何も知らなかった日本国民が戦後の
歴史の矛盾の数々に少しでも気づくようになった事はよかったのだ。
ブラックユーモアのついでにもう一つの皮肉な話を紹介したい。
沖縄が反発しているのはいうまでもなくその日がサンフランシスコ条約
によって日本から切り離され米国の施政下に置かれた屈辱の日だからだ。
それを規定しているのがサンフランシスコ条約第3条である。
ところがサンフランシスコ条約にはもう一つの領土放棄が規定されて
いる。
それがサンフランシスコ条約第2条である。
特に第2条(C)において、日本は千島列島および日露戦争で獲得した
樺太の一部及びこれに近接する諸島のすべての権利、権原を放棄させ
られている。
千島列島の範囲についての日本政府の公式見解によれば、北方4島は
含まれていないというものだ。
しかしこのような日本の主張はロシアの主張と真っ向から対立する。
そして米国は当初よりその解釈を曖昧にしたままだ。
日露両国が永遠にこの北方領土問題をめぐって対立し続けるように、
米国がわざと曖昧にしている事は、今では知る人ぞ知る歴史的事実だ。
そして米露は戦勝国であり日本は敗れ、占領された国だ。
そんなサンフランシスコ条約の発効した日を記念して式典まで開いた
安倍首相が、その式典を終えた直後にロシアを公式訪問し、「北方領土
問題をとりかえす」という。
そんな事ができるはずがない。
それどころか、北方領土問題については俺にまかせておけとばかり
自他共に専門家を名乗る元外務省分析官の佐藤優氏がいみじくも
4月26日の東京新聞「本音のコラム」で書いていた。
「・・・政府が『主権回復の日』式典を行なうことは、
北方領土(および竹島)の問題が解決しなくても主権回復が実現した
と日本が認識しているという誤ったシグナルを送ることになる」と。
道理で安倍首相は今回の訪露に財界人を多数同行させて、訪露の目的
は日露経済交流だと強調するはずだ。
北方領土問題などはじめから本気で解決する気はないのである。
文字通り連休中の外遊であるというわけである。
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