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予算委員会 森ゆうこ質問「議事録」
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2013年4月25日 生活の党 参議院議員森ゆうこ
○理事(小林正夫君) 森ゆうこ君の質疑を行います。森ゆうこ君。
○森ゆうこ君 生活の党の森ゆうこでございます。
新潟県柏崎刈羽原子力発電所についてお聞きをします。
安全に廃炉にして新たな地域振興策で原発立地地域を再生することが地元選出議員としての使命だと私は考えております。
田中委員長にお聞きをいたします。
柏崎刈羽原発は、原子炉建屋直下の断層が活断層の疑いがございます。再稼働できるのかどうか、早くはっきりしてほしいというふうに地元の皆さんから言われております。
先月、敷地内の断層について、新たな基準に基づくバックフィットの審査の中で活断層かどうかを評価する方針を示されました。このままですとバックフィット審査は当分先になりますので、そのまま放置されることになりますが、大飯原発等のように早急に評価できないのでしょうか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 御指摘の大飯や東通、敦賀を含む六つの発電所については、旧原子力安全・保安院が追加調査を行うよう指示を出しておりまして、その保安院の事務を引き継いだ形で原子力規制委員会において現地調査と評価を実施しているところであります。
柏崎刈羽を含むその他の発電所につきましては、旧原子力安全・保安院での検討の際に、引き続き地質データの拡充を行うように求められておりまして、それを踏まえて東京電力が自主的に調査を行ったものと認識しております。
当委員会としましては、まず六つの発電所については引き続き評価を行っていきますが、その他の発電所については、事業者の申請に基づいて、新しい規制基準への適合性を審査する中で評価を行うこととしています。
○森ゆうこ君 質問の、先ほども申し上げましたけれども、判断がこの後ずっと後になるということになりますと、地域の将来設計、これにもかかわります。できないならできない、廃炉にするならするということを早く決めていただきたいということなんですが、もう一度御答弁いただきたいと思いますし、バックフィット等の審査、先になるかもしれませんけれども、その場合も、複数の活断層の専門家で調査団を組んで行った敦賀等の断層調査のように、同様な形で柏崎についても行われるんでしょうか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 新しい規制基準への適合性の審査に当たっては、事業者の申請に対して、申請があった場合に、原子力規制委員による審議を中心に行っていく考えでおります。具体的な審査とか調査の方法は現時点では決定しておりませんが、必要に応じて外部専門家の参加を求める場合もあると考えています。
○森ゆうこ君 是非複数でやっていただきたいというふうに思います。
新たなリスクとして、多数基の設置の問題がございます。柏崎刈羽原発は七基プラントがございますけれども、このことのリスクについて、規制をどうお考えになりますでしょうか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 原子力規制委員会では、福島第一原発事故において複数号機が同時にシビアアクシデントに陥ったことを踏まえて、ワンサイトに複数号機がある場合には、全号機でシビアアクシデントが同時に発生した場合にも対応できるように新たな規制基準で対策を求めております。
具体的には、例えばシビアアクシデント同時発生時の対策としては、電源車などのシビアアクシデント対策の資機材を全号機分持つ、一基当たり二台は持つということ、それから安全上重要な設備、重要配管については、原則としてその安全性が向上するというような事例を除いて共用を禁止する、そういったような様々な対策を求めております。
こうした基準への適合状況をしっかりと確認することで、福島第一原子力発電所のような事故を起こさないように、しっかり防止するように努めてまいりたいと考えているところです。
○森ゆうこ君 もう一度確認しますけれども、三基以上同時に動かさないように運用上配慮する必要があると、衆議院原子力問題特別委員会で田中委員長はお答えになりました。その運用規制、三基以上は同時に動かさないという規制そのものをするお考えはございますか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 先般の発言は、規制基準を超えて、安全向上のために運用面も含めて事業者には様々な工夫を行っていただきたいという趣旨で行ったものであります。政府としてその対応を求めるというよりは、事業者において安全を追求する観点からどういった取組が必要なのか、幅広い観点から考えていただきたいと考えています。
原子力委員会としましては、福島第一原発事故において複数号機が同時にシビアアクシデントに至ったことを踏まえ、ワンサイトに複数号機がある場合は、同時にシビアアクシデントが発生した場合でも対応できることを新たな基準として求めています。
こうした基準への適合状況をしっかりと確認することで、福島第一原子力発電所事故と同様の事故を防止してまいりたいと考えています。
○森ゆうこ君 先日の委員長の発言は、事業者は三基以上同時に動かさないように運用上配慮をする必要があるという趣旨の御発言だったと思います。
東京電力に伺います。柏崎刈羽原発を三基以上同時に動かさないという配慮をするお考えはございますか。
○参考人(廣瀬直己君) お答えいたします。
私ども福島で同時にたくさんのユニットが過酷な状況に陥るという大変厳しい経験をいたしました。その経験に基づきまして、しっかりとした運用をしていかなければいけないというふうに思っております。
今、田中委員長からお話がありましたように、新しい規制基準に適合するのはもちろんのことですが、例えば、先生も御存じのように、柏崎では一、二、三、四号機とそれから五、六、七号機が、同じ敷地内ではございますが、それぞれ少し離れたところに建っております。そうしたところで、それぞれのグループに必要な資機材であるとか運転要員であるとか、それから非常用の、事故が起こったときの復旧対策要員であるとか、それをそれぞれ別に配置するというようなことも考えて、今後とも、とにかく、万が一同時に複数の号機が被災をするというようなことがあっても十分に安全が確保できるように運用してやってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○森ゆうこ君 精神論だけではシビアアクシデントに対応できないわけでして、原子力規制委員会の新基準を上回る対策をするという覚悟であると先日答弁されているわけですけれども、具体的にもう少しお答えいただきたいと思います。
○参考人(廣瀬直己君) 例えば、運転員を増強するであるとか、あるいは二十四時間の対応者のための宿直者を増員するであるとか、あるいは緊急時の対応要員を増やしていくというようなことを考えております。
○理事(小林正夫君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
〔理事小林正夫君退席、委員長着席〕
○委員長(石井一君) それじゃ、速記を起こしてください。
○森ゆうこ君 総理、体調はいかがですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 問題ございません。
○森ゆうこ君 それを聞いて安心しました。
というのは、参議院予算委員会の日程は大変窮屈でございまして、野党が政府の外交的な日程に配慮をいたしまして、そしてまた連休もございます。そういう中で大変日程が限られているということで、事前の交渉ではほとんど集中というお話がございましたけれども、明後日、我々野党の方は、総理御出席の下、集中審議をお願いしておりますけれども、自民党側が、一週間、参議院予算委員会、総理が入られることができないということで、金曜日は駄目だというふうに言って譲らないものですから、理由は何ですかというふうに問いただしても、外交的な日程があるわけでもないと。とにかく一週間びっしり張り付くのは駄目なんだということですので、体調がお悪いのかなというふうに思いまして質問をしたところでございます。というと、参議院予算委員会審議に御協力いただけるということでよろしいですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 国会で決めていただいているというふうに理解をしております。
○森ゆうこ君 お出になれるということだというふうに受け止めたいと思います。
総理、東京電力がこうした配慮をしない場合、政府として運用を改めるよう指導するお考えはございますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 一つの発電所の中にある複数の原子炉の同時稼働を制限するかどうかも含め、各原発の安全性については原子力規制委員会の専門的な判断に委ねるべき事項であり、新規制基準を満たさない限りは原発の稼働はないということでありまして、政府としては、法令にのっとって行われる原子力規制委員会の専門的な判断を尊重します。
○森ゆうこ君 一つ事故が起きて、それが手が付けられなく、次々に暴走すると、大変な事故、拡大していくわけですね。そういう意味で、米国では複数基の規制がございます。しかし、柏崎刈羽、七基もあるわけです。この七基、やはり運用上の規制をすべきと考えますけれども、総理としての御見解をもう一度お聞かせください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今答弁したとおりであります。
○森ゆうこ君 もう一回よくお考えをいただきたいと思います。
柏崎刈羽原発は断層の評価次第では廃炉になる可能性もございます。たとえ再稼働できたとしても、四十年の運転制限を考えますと、二〇三〇年代には全て廃炉になります。
東京電力、原発の跡地利用をどう考えているのか、原発以外の方法で地域の活性化に引き続き貢献するお考えはございますか。
○参考人(廣瀬直己君) お答え申し上げます。
私ども、原子力発電所の立地地域の皆様には、これまでも地域の活性化であるとか地域の経済の少しでも発展にお役に立てればということで取り組んでまいりましたし、この考えは今後もいささかも変わることなく考えてまいりたいと思っております。
また、廃炉の跡地、廃炉後の跡地利用については何ら決定しておるものではございませんけれども、今後もこうした考えに基づいて検討してまいりたいというふうに思っております。
○森ゆうこ君 総理に伺いますが、政府は原発廃炉後の立地地域の支援策についてどうお進めになる考えでしょうか。総理。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 原発の安全性については、現在、原子力規制委員会において新しい規制基準の策定が進められておりまして、個別の原発の廃炉については新しい規制基準に基づく規制の下で事業者が個別に判断することとなります。
現在、エネルギー政策の見直しの議論を進めておりまして、この中で御指摘の原発立地地域への対応などについても国として果たすべき役割や具体的な対応策を検討してまいりたいと思います。
○森ゆうこ君 もう少し具体的なお話が、もし何か構想があれば、必ず運転制限考えますと廃炉になるわけです。二〇三〇年代には柏崎の場合は全て廃炉になります。是非、立地地域の支援策をもう少しお考えをいただきたいというふうに重ねてお願いを申し上げたいと思います。
ところで、シビアアクシデント時の放射性物質シミュレーションの発表の後、柏崎刈羽以外の地域からも住民の声を聞くべきとの要望を多数寄せられております。再稼働について柏崎刈羽以外の住民の意見を聞くつもりはあるか、田中委員長、お答えください。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 初めに、先ほど、私、お答えの中で原子力規制委員会と申し上げるべきところを原子力委員会と申し上げましたので、まず訂正させていただきたいと思います。
ただいまの質問に対してですけれども、原子力規制委員会は、再稼働について判断するのではなくて、科学的、技術的な見地から原子力発電所に必要な規制基準を設定し、原子力発電所がその基準に適合しているか否かを確認することが役割であります。再稼働に係る住民の方の意見等については、エネルギー政策を担当する省庁など、あるいは事業者などが十分に踏まえて再稼働に向けた対応をしていくものと承知しております。
原子力規制委員会が設定した規制基準及びその基準に適合しているかどうかということを確認した結果については、必要に応じて地元の方にも説明を行うという考えでおります。
○森ゆうこ君 原発サイトの安全性だけではなく、シビアアクシデントが起きた場合の、緊急事態のその直後の対応についても、原子力規制委員会が指針を作って、そして法律に基づいて指示を出していく、総理に指示の案を出していく、それが規制委員会の役割じゃないんですか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) ただいまの御質問は、いわゆる原子力防災に関することだと思います。これにつきましては、私どもがいわゆる防災指針というのを策定しまして、これについては、それに基づいて各自治体に防災計画を作っていただくというために、随時、求めに応じたり、私どもから規制庁職員が出向いて御説明しているところでございます。
○森ゆうこ君 防災指針を決定し、そして緊急事態には総理に対して、住民を防護する観点から、そして事故の拡散を防ぐ観点から、指示の案を委員長が総理に示し、そして総理が指示を出していく。いろんな面で規制委員会があらゆることに責任を持っているんですよ。再稼働は再稼働だけあるんじゃなくて、そういった場合の危険性も考えて、そのときに確実に住民が保護できるのか、そういう体制が整っているのか、そういうことを考えて再稼働の判断があるわけでして、そのことについて関係ないというような御答弁、私は理解できませんけれども、いかがですか。もう一回。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 万一、そういったシビアアクシデント、重大な事故が起きて住民の避難が必要になるような場合には、私の方で判断して、それを本部長である総理の指示に基づいて各自治体の首長さんが住民に対して避難等の指示を出すというふうになっております。
○森ゆうこ君 再稼働の前にいろんな準備が必要なわけですね。もちろん原発の安全対策もそうです。そして、事故があった場合の住民の防護策もそうなんです。そのことについて住民の意見を取り入れてほしいと言っているわけです。
ところで、泉田新潟県知事が四月二十二日に原発の安全対策、そして今申し上げました住民の防護対策の要請書を原子力規制庁長官に提出しましたけれども、田中委員長はそれを取り入れるおつもりはありますか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 泉田知事からの要望書は私も拝見しております。これまで私どものところには、全国から、各地から様々な形で要望書が届いております。そういったことも踏まえて新しい規制基準の案を策定しております。
今回は規制基準が大きく変わるということで二月にパブリックコメントをあらかじめ一度行いまして、そこでは四千を超える皆様からコメントをお寄せいただきました。それを踏まえて規制基準を見直して、現在またパブリックコメントをしているところでございます。
そういうことで、全体として皆様の意見は十分に配慮しているというふうに判断しております。
○森ゆうこ君 皆様の元に資料をお配りいたしました。地元紙の四月二十三日、「知事 規制委の対応批判」と。規制委員長、田中委員長との面会を求めておりましたが、面会かなわずということで、現場の声を聞かない、激怒をいたしております。
田中委員長、是非お会いしていただき、文書で受け取るだけではなく意見交換していただきたいと存じますが、お会いになるおつもりございますか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 先ほども申し上げましたように、様々な方からそういったお申入れがあります。それも、そういうことも含めて、先ほど申し上げましたように、そういった御意見については十分に規制基準の中に反映していくということでございます。
泉田知事に会うかどうかというのは、その必要がある場合には当然会うことになるというふうに承知しています。
○森ゆうこ君 公正で独立していることと話を聞かないことは全く違うというふうに知事は批判をいたしております。原発事故の検証が終わらない中、地元の意見も聞かずに作られた新たな基準でなぜ安全が確保できると言い切れるのか。立地自治体の課題や疑問に、今聞かれているということですけれども、まだ不十分だという意見がこれだけあるわけですから、もっと聞く耳を持ってほしいというふうに言っておりますけれども、是非お会いになっていろいろ意見交換していただきたいと思います。
例えばこの沃素剤の配付について、新しい防災指針の中では具体的に、緊急事態のときに誰が服用の指示を出し、どこからどういう連絡が来て、どのようにそういうふうに伝達されるのかということについては、具体的な記述がまだ今パブコメにかかっている案の中にも、改定版の中にもございません。そういうことを決めることが必要であるというふうな要望もございます。これが現場の声なんですね。田中委員長、いかがですか。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 現在パブコメにかかっているのは、新たないわゆる原子力発電所の規制基準でありまして、今御指摘の安定沃素剤の件に関しては、防災指針のところでのパブコメに該当するものでございます。
原子力規制委員会としましては、今回の事故の教訓を踏まえて、本年二月に原子力災害指針を改定して、安定沃素剤の配付、服用について基本的な考え方を示しております。具体的には、緊急時に即時避難する原発周辺五キロメートル圏においては、原則として避難と同時に安定沃素剤を服用できるよう住民に事前配付することを規定しております。また、現在、防災指針のパブリックコメント中の改定原案では、緊急時の速やかな服用指示を明確化するため、安定沃素剤の服用は、原則として原子力規制委員会が必要性を判断し、原子力災害対策本部長である総理の指示に基づいて行うこととの考え方をお示ししているところでございます。
○森ゆうこ君 東京電力に伺います。
柏崎刈羽原発について、新たな安全基準をクリアするための対策費は幾らでしょうか。
○参考人(廣瀬直己君) お答え申し上げます。
二年前の事故の後に出されました緊急安全対策というものに基づきまして、防潮堤の建設であるとか漏水、水が入ってこないようにする対策の強化といったようなことで見積もった額が七百億円というふうに、一年前ぐらいに見積もらせていただいております。
その後の追加分につきましては、新規制基準がまだできておりませんので、それを見てこれから積んでいくということで、全体の見通しはまだお示しできる段階にございません。
○森ゆうこ君 特定安全施設についてはいかがですか。
○参考人(廣瀬直己君) 特定安全施設につきましては、二十四年の第三・四半期、十二月末でございますけれども、そこにいわゆる廃炉費用として九千二百億円を計上してございます。
○森ゆうこ君 柏崎刈羽原発の稼働率はいかがでしょうか。
○参考人(廣瀬直己君) 先生御存じのように、十九年の中越沖地震以来、柏崎原子力発電所はそのための補修工事であるとか強化策ということで、平成二十年、二十一年辺りは止まっておりまして、二十一年度辺りから一つ一つ安全を確認の上、稼働し始めてきております。
したがいまして、例えば二十年であればゼロ%でございますが、その後だんだん上がってきて、今、御存じのとおり、全部止まっているという状況にございます。したがいまして、例えばこの五年間平均で申し上げますと、二〇・三%でございますが、過去には七つ平均で八六・八%というのを記録した年もございます。
○森ゆうこ君 経営判断として原発をやめて、高効率のガスコンバインドサイクル火力発電等に転換するお考えはございませんか。
○参考人(廣瀬直己君) どういった電源で発電をしていくかということにつきましては、安定性、それから経済性、それから環境への影響、この三つを重点的に考えて選んでいくべきものというふうに考えております。
今後とも、そうした観点から新しい電源についての構成も考えていくべきというふうに思っております。
○森ゆうこ君 福島原発事故の廃炉まで幾ら費用が掛かりますか。賠償費用はどうでしょうか。
○参考人(廣瀬直己君) お答え申します。
済みません。先ほど申し上げた特定施設というのは、私、特定原子力施設、すなわち福島第一原子力発電所のことだと思って先に答えてしまいましたけれども、二十四年度の第三・四半期で廃炉関係費用は九千二百億でございます。一方、賠償費用につきましては、これも第三・四半期、十二月末の時点での見積りでございますけれども、約三・三兆円というふうに見ております。
○森ゆうこ君 もう一回言ってください。もう一回言って。今のもう一回。
○委員長(石井一君) もう一度答弁を求めております。
○参考人(廣瀬直己君) 廃炉関係費用につきましては、二十四年度の第三・四半期末の決算で約九千二百億円を計上しております。一方、賠償費用の見積りにつきましては、現時点、十二月時点ですけれども、約三・三兆円というふうに見積もっております。
○森ゆうこ君 それは原発事故の完全収束、廃炉までということでよろしいんでしょうか。
○参考人(廣瀬直己君) あくまでも十二月時点での見積りということでございます。これで全部かどうかというのはこれからまた状況に応じて見積もっていかなければいけないと思っております。
○森ゆうこ君 とてもそんな金額ではできないでしょう。
○参考人(廣瀬直己君) もちろん、今後の状況次第によりまして、また改めて当然見直しをしていくという必要はあるというふうに思っております。
○森ゆうこ君 何十年掛かるか分からない、一体幾ら掛かるか分からないこの費用を考えて、そして稼働率等を考えても、総理、原発は低廉で安定的なエネルギーと言えるんでしょうか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 原発のコストについては、東日本大震災後二〇一一年十二月に政府が試算を行っています。この試算は、設備や燃料、維持費など、発電原価のみならず、損害賠償費用を含む事故対応費用、CO2対策費用、政策経費などの社会的費用も加味したものであり、原子力はキロワットアワー当たり八・九円以上と試算されています。その他の主要電源のコストと比較して必ずしも高いコストと試算されたわけではないと承知をしております。
○森ゆうこ君 本気で言っているんですか。事故がいつ収束するか分からない、一体幾ら掛かるか分からない、今の汚染水の対応にうまく対応できていない。本当に安い電力だと思っているんですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま答弁したとおりであります。
○森ゆうこ君 全く虚構にすぎないというふうに思います。
茂木大臣が秋にも再稼働というふうに言っていましたけど、本当にそうなんですか、田中委員長。
○政府特別補佐人(田中俊一君) 茂木大臣がどのように発言したかは分かりませんけれども、私どもとしては新しい規制基準を七月に施行する予定でありまして、それに基づいて申請が出てきた場合には速やかに審査業務を進めたいというふうに考えています。
○森ゆうこ君 規制する側がそのようなことを言う、発言をする。まず、決めなきゃいけないわけです。推進する側の茂木大臣が先走って再稼働についてそういう発言をするのは私は許されないと思いますけど、総理、いかがお考えですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど私が試算についてお話をさせていただきまして、本当ですかというお話だったんですが、森委員がまだ民主党におられたときの民主党政権の試算を今申し上げたところでございます。(発言する者あり)
○委員長(石井一君) それじゃ、時間が来ておりますので、茂木発言に対して総理はどう思うかということについてお答えいただいて、この質疑を終了したいと思います。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 茂木大臣の発言は問題ないと思っております。
○森ゆうこ君 済みません。残りの質問、申し訳ございません、次回お願いいたします。
ありがとうございました。
○委員長(石井一君) 以上で森ゆうこ君の質疑は終了いたしました。(拍手)
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