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2013年04月24日 天木直人のブログ
なぜオバマ大統領はボストンマラソンの最中に起きた二人の青年の圧力鍋爆破をあそこまで大騒ぎしたのか。
あの時米国も日本も世界も北朝鮮のミサイル発射で大騒ぎをしていた最中だった。その騒ぎが吹っ飛んでしまうほどのボストンテロ騒ぎだった。
そしてなぜ日本のメディアが米国で起きたテロ事件を、あたかも日本で起きたかのように連日報道したのか。イラクやアフガンはおろか世界中で毎日のようにテロ事件が起きているというのに。そしてそれらのテロ事件には関心を示さないというのに。
こういう問題意識を持ってボストンテロ事件を報じたメディアは皆無だった。
だからここでその疑問に答えることにする。
米国が大騒ぎをした理由は、ついに米国内でアルカイダのテロが起きたのではないかという衝撃が走ったからだ。
米国本土がイスラム過激テロに襲われたのは9・11以来だ。
テロとの戦いに勝った筈の米国が、再びテロに襲われた。
しかも9・11のような大掛かりのテロではなく、どこでも、誰でも行なえる自爆テロまがいのテロだ。
おまけに自国民の中から出てくるテロだ。
米国が最もおそれることが凝縮している。
米国が最も脅威に感じる「テロとの戦い」である。
その脅威は北朝鮮のミサイル発射の比ではない。
北朝鮮の核ミサイルは米国に届かない。届いても撃ち落せる。
北朝鮮との戦争にはイラクと同様に米国は一日で勝てる。
しかし米国はテロには勝てないのである。
米国にとって幸いな事に、今度のテロについてはどうやらアルカイダとの直接関係はなさそうだ。
しかしそれの事は衝撃を和らげる理由にはならない。
米国が国内テロにいかに脆弱であるか、そしてその国内テロにいかに怯えるかが、世界中に知れ渡った。
これをアルカイダが見逃すはずはない。
米国にとっては、中国や、ましてや北朝鮮の脅威などではなく、反米イスラム抵抗テロこそ最大の脅威である。
そしてそれはパレスチナ問題の「公正かつ永続的な」解決が実現できないかぎり永遠になくならない。
ユダヤ系米国人に政治を牛耳られている米国はパレスチナ問題の公平、公正な解決は出来ず、テロの脅威はなくならず、そしてそのテロとの戦いには勝つ事はできない。
日本は米国がそのようなテロとの戦いに消耗して行き詰まる事をおそれる。
このまま日本が米国に従属を続けることにより日本もまたテロの標的になるおそれが出てくるだろう。だからボストンテロはひとごとではないから日本のメディアも騒いだ。それは頷ける。
しかし、日本のメディアが騒いだのはそれだけではない。
「日米同盟は不滅です」と言い続ける日本にとっては米国が弱くなってもらっては困るのだ。
米国が強いからこその日米同盟なのだ。
しかし米国はもはやテロとの戦いにすべてを優先せざるを得なくなる。
米国が中国やロシアはもとより、北朝鮮を敵に回せない本当の理由は、テロとの戦いに勝つためにはそれらの国の協力が不可欠であるからだ。
そんな米国の致命的な弱点を知っているからこそ中国もロシアも「テロとの戦い」については米国に協力すると強調するのである。
しかし、それはいざとなれば「テロを支援するぞ」と米国を脅かせばよいということだ。
北朝鮮の米国に対する最強のカードは、核ミサイルを米国本土に撃ち込む能力を高めることではない。
過激イスラムテロ組織に核を渡すぞと言えばいいだけの話だ。
それを言ったとたんに北朝鮮は米国に攻撃され、潰される。だから北朝鮮は今はその事を絶対に口にはしない。
しかしそれは米国に対する最強の圧力なのである。
米国は中国と北朝鮮を敵に回すことはもはや出来ない。
その事に気づかないようであれば安倍政権の対中、対米強硬姿勢も、最後は必ずハシゴを外される。
そしてその事はすでに北朝鮮のミサイル発射騒ぎや尖閣諸島問題で証明済みである・・・
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