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2013/4/23 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
防衛省が大混乱している。女性事務官による情報漏洩疑惑が浮上しているのだ。
情報本部に勤めていた60代の女性事務官が、職場に届けを出さずに中国人留学生の男性と食事をしたなどとして、注意処分を受けていたことが分かった。
小野寺防衛相はきのう(22日)、会見で、「情報漏洩は確認されていないと報告を受けている」と語ったが、女性スパイ事件に発展しそうな状況だ。女性は今年3月末、退職している。
この女性事務官は定年退職後に再任用され、外国文献の翻訳などを担当していたが、今年2月16日、「部外秘」扱いの文書が入ったリュックを東京都新宿区の防衛省庁舎玄関に置き忘れ、自衛隊員に拾われた。リュックには新聞とともに、米国務省の定例会見を翻訳した文書が入っていた。
防衛省が内部調査したところ、女性事務官は07年夏ごろ、スーパーでアルバイトをしていた中国人留学生の男と知り合い、08年春までに2回程度食事をしたという。
省の内規では、外国人と接触する際は報告することになっている。
不思議なのは、3月末で辞めた事務官のスキャンダルが、なぜ今ごろ明るみになったかだ。
ある政府関係者が、こう説明する。
「今週発売の週刊誌が、トップ記事で大々的に取り上げるようです。しかも、かなり詳細な中身らしい。それを知り、泡を食った防衛省が、慌てて記者クラブに発表したようです」
野党も徹底的に追及する構えだ。女性と中国人は、どんな関係だったのか。
◇
女性防衛事務官が不適切交際? 中国人と2回食事も情報漏洩は否定
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130423/plt1304231141004-n1.htm
2013.04.23 夕刊フジ
防衛省情報本部に勤めていた60代の女性事務官が、中国人男性と接触しながら報告を怠っていたことが分かった。同省では「情報漏洩はなかった」としている。沖縄県・尖閣諸島の強奪を狙って、中国が領海や領空への侵入を繰り返すなか、日本が誇る情報機関のメンバーに緊張感の欠如が見られたのか。
関係者によると、女性事務官は2月中旬、東京・市ケ谷にある防衛省の庁舎玄関にリュックサックを置き忘れ、この中から「部外秘」とされる内部資料が見つかった。
さらに、同省で内部調査したところ、女性事務官は2007年夏ごろ、スーパーでアルバイトをしていた中国人留学生の男性と知り合い、その後、2回ほど食事をしたという。女性事務官は定年退職後に再任用され、外国文献の翻訳などを担当していた。
関係者は「相手が中国人で年齢差もあったため、同省などで徹底的に調査したが、情報漏洩は確認できなかった。中国人男性の背景も詳しく調べたが、中国当局との関係も見当たらなかった」という。
同省は先月、女性事務官を内規に基づく注意処分とした。事務官は契約更新されず3月末で退職した。
情報本部は1997年、米国防総省の諜報機関である国防情報局(DIA)を参考に、「各種情報の収集や分析を行い、軍事・安全保障上の情報を統括する機関」として設置された。6つの部と通信所から構成されており、自衛官と事務官を含めた人員は2000人を超えている。
元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「中国の情報収集法は、人海戦術で、組織のトップから末端まで、さまざまなレベルに接触してくる。日中が軍事的な緊張状態にあるなか、何を仕掛けてくるか分からない。防衛省はもっと神経質になるべきだ」と語っている。
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