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★孫崎享氏の視点ー(2013/04/21)★ :本音言いまっせー!
最近の政治家、官僚、経済人、ジャーナリストには、日本国民と価値観を
共有しているというより、米国の特定層と一体感を持ちたいという人々が
増えた。
この人々の思考には一般国民にどういう影響を与えるという思想が
欠如しているようだ。
安全保障では オスプレイの配備が典型的である。
TPPも同様だ。
この現象は不思議なことではない。
私の『これから世界はどうなるか』 にこの現象を解説したものが
あるので、抜粋する。
植民地主義とは異なった「帝国論」が出ました。
昔の帝国論は宗主国の植民地支配です。新しい概念は支配される国の人々の
一部が統治機構に加わります。
もう少し、2000年前後の帝国論を見てきたいと思います。
2000年、一つの衝撃的な本が出版されました。
『EMPIRE』。日本では2003年に『帝国』という名で翻訳が出ました。
イタリア人ネグリと米国人ハートの共著です。「21世紀の共産党宣言」
とすら言われた本です。
二人共、いろいろ話題を呼んだ学者です。
ネグリは1979年、赤い旅団によるモーロ元首相誘拐暗殺を含む多くのテロを
主導した嫌疑で逮捕・起訴されています(無罪)。
本自体は表現が難しいので、それを図にしてみました。
帝国
第一階層(指令層) 米国(軍事力・強制力)
各国軍事(国連の傘の下)
G7,パリ・クラブ(民間銀行債権者会議)
ダボス会議等の下の国家群
第二層 (接合層) 多国籍企業を中心の各種ネットワーク
(第一の権力の傘と 資本の流れ
保障の下) テクノロジーの流れ
人口の流れ
第三層 民衆の利益を代表する 従属的国民国家ないし小国家
諸集団 メディア(しばしば資本や国家に隷属)
昔の帝国は、宗主国→植民地という統治形態です。
ハートやネグリの考え方は、植民地的に置かれる国家の指導者も
G7やダボス会議等を通じて、指令層の一部として扱われるということです。
例えば日本の財務省首脳や金融機関の首脳は、日本人の一般国民と
同じグループにいるという認識よりは、米国を中心とする金融関係者と
一体感を持っていると思います。
同じ事は安全保障でも同じ事です。防衛省や外務省の安全保障担当者は
普天間問題で対応する沖縄市民よりは、米国安全保障関係者に一体感を
もっているのでないでしょうか。
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