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2013年04月21日 天木直人のブログ
TPP交渉参加報道の迷走は更に続く。
きょう4月21日のテレビや大手新聞が一斉に報じた。
参加国全員の承認が得られたので、ついに日本は7月末にTPP交渉に参加できる事が決定したと。
毎日のように正反対の報道が繰り返される。
今度こそ本当に決まりということか。
ところが解説面の記事を注意して読んでみると見ると手放しで喜べない文字が踊っている。
はやばやとTPP交渉参加決定を流し、その後も一貫して前向きに報じてきた読売でさえこうだ。
「TPP本協議へ課題残る」、「文書解析に数ヶ月」、「交渉力に不安」
他の新聞に至ってはもっと否定的な言葉があふれている。
「不利な立場 迫る期限」(東京)、「対米決着で油断」、「多国間の壁に直面」(毎日)、「事前協議、目立つ譲歩」(日経)などなど。
要するに米国で行なった事前協議で終わりだと思っていたら、他の参加国も同じような入場料を迫ってきたので個別に事前協議を行い、ベタ降りして承認を認めてもらったということだ。
極めつけは東京新聞の次のくだりだ。
「・・・カナダが最後まで異論を唱え、日本の交渉参加の決定がずれ込んだ・・・帰国後、都内で記者会見の取材に応じた甘利利明TPP担当相は、カナダなど難色を示した国との間でどのような交渉や合意があったかについては『いろんなことはあったが相手のある話なので』として明らかにしなかった・・・」
要するに米国と同様に国別協議で相手の要望を丸呑みし、承認を取り付けたという事を強調したのだ。
その内容を明らかにすると国内的に強い反発が起きるので隠さざるを得ないというわけだ。
ただでさえ密約の塊と言われているTPP参加交渉が、とうとう最後までわけの分からないままに終ったということだ。
なぜ安倍政権はここまでTPP交渉参加合意を急ぐのか。
それは安倍首相の命運がかかっているからだ。
高支持率に支えられた安部政権に見えるが、どれ一つとして今だ成果は見えていない。
一つでも狂うとすべてが狂ってくるおそれがある。
どうしても日本はTPP交渉に参加させてもらわなくてはいけないのだ。
そのためにはどんな譲歩もする。
TPP交渉の成功よりも、TPP交渉参加の事前交渉のほうが重要だという本末転倒が起きているということだ。
TPP交渉が始まる頃には日本は丸裸にされていることだろう・・・
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