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★「天木直人氏の視点ー(2013/04/20)」★ :本音言いまっせー!
「TPPは終った」と書いた以上、もはやTPP絡みの事を書かない
と私は「公約」した。
後は国益を守ってくれと注文をつけて監視すればいいだけの話だ。
そして国益は守れない。その時どう責任を取ってくれるのかと凄めばいい。
その思いは変わらないが、それにしてもTPPの報道は酷すぎるので
どうしても一言書きたくなった。
きょう4月20日の東京新聞「ニュースの追跡」が、NPO法人
「アジア太平洋資料センター」の内田聖子事務局長の言葉を引用して、
日本政府の説明は「粉飾だ」と糾弾している。
すなわち日米両政府が12日に交渉参加で合意したとされる件で、
日本側は都合の悪い情報を覆い隠して米側の発表と食い違う説明を
日本国民にしていた事が明らかになった。
この内田聖子事務局長の日米事前協議の検証結果はインターネットや
雑誌で既に拡散されているが、安倍政権と官僚たちの下手な工作を見事
に喝破している。見事な功績だ。
しかし、このメルマガで書きたいのは、その政府の嘘をそのまま
垂れ流して国民に間違った認識を受け付けるしか能のない大手新聞の
報道のひどさについてである。
大手各紙が「TPP交渉参加へ加盟国の承認が得られた」と一斉に
書いたのはきのう(4月19日)であった。
それを読んだ私はわが目を疑った。
それまでの報道では、米国の承認は取り付けたが豪州やカナダなど
数カ国がまだ反対しているとさんざん書いてきたからだ。
そんなに簡単に他の参加国の承認など得られるものだろうかと思って
それらの記事を私は読んだ。
笑ってしまったのは読売新聞の次のような書きぶりであった。
「・・・豪州とNZは、農産品で関税撤廃の例外を設けるべきだとする
日本の主張を問題視していた。このため、両国に対し、すべての品目を
交渉対象とするTPPの原則を日本が認めていると説明し、理解を得た
・・・」
そんな事を日本側は簡単に約束していいのか。そんな約束だけで豪州
やNZはあっさり日本の参加を承認したのだろうか、子供だましのよう
な記事だと思って私はその読売新聞の記事を読んだ。
そしてわずか一日たったきょうの各紙は一斉に書いている。
「カナダ、承認持ち越し」、「日本包囲網も」(朝日)
「交渉参加、結論持ち越し」(日経)
「交渉なお未知数」(毎日)
読売新聞に至っては、「事前の楽観 誤算」、「TPP戦略 見直しも」
などと一転して厳しい事を書いている。
なぜ大手新聞のTPPに関する報道はここまで迷走するのか。
それは安倍政権のTPP交渉参加を全面的に応援しようとするからだ。
だから安倍政権が垂れ流す情報をそのまま国民に拡大しようとする
からだ。
東京新聞「ニュースの追跡」にならって表現すれば、大手新聞の
TPP報道は、政府の「粉飾」発表をそのまま書く「粉飾」記事である
というわけである。
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