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http://31634308.at.webry.info/201304/article_18.html
2013/04/18 22:38 かっちの言い分
安倍首相が、日本の制度を崩すこと間違いなしのTPPに、日本を引きずり込むことに邁進している。なぜここまで無理を重ねているのか、その背景を考えていたが、それをずばり言い当てている記事を見つけた。それは、田中秀征氏の政権ウォッチの以下の記事である。田中氏は、安倍首相がTPPに関して譲歩に譲歩を重ねている背景には、自分の重要関心事である安全保障、つまり日米同盟を重視するあまり、TPPの方で譲歩していると見ている。
この見方は正しいと思う。安倍首相はどちらかと言うと、憲法を改正し、国防軍を持つことが悲願である。そのためには、核の傘の下、米軍の後ろ盾を最大限当てにしている。その見返りに、経済・貿易に対して譲歩せざるをえないと考えているようにしか見えない。当然、本人はそんなことはないと言うだろう。しかし、結果的に中国と対峙するあまり、米国を頼らざるを得ない状況を自ら作り出している。
中国に強い人脈を持つ小沢氏が首相なら、全く違った世界が開けるはずであった。しかし、米国は日本が中国と仲良くされては困るのである。そこで、まず鳩山・小沢ラインを潰し、さらには陸山会事件を引き起こさせた。また中国と仲良くさせないために、石原知事を焚き付けて尖閣諸島の買い取りを行わせ、両国の関係に火を付けた。全て、米国にとって利にかなう状況を作り出している。
中秀征氏の政権ウォッチ
TPPはあくまでも経済・貿易問題
外交・安保を意識し過ぎてはいないか?
http://diamond.jp/articles/-/34837
TPP交渉参加に向けての日米の事前協議が決着。日本は7月の全体交渉会合から参加できる見通しとなった。
それにしても、日本は米国に譲り過ぎたのではないか。特に自動車では、米国の関税撤廃は「最大限後ろ倒し」となり、10年以上経ても維持される恐れがある。
米国の自動車関税の撤廃は、TPP推進論者の象徴的な案件で、「TPPに参加しなければ、自動車で韓国などにかなわない」と叫んできた。
どうしてこうなったのか。「そうしなければ農産5品目を守れない」という声も聞こえてくる。しかし、こんなことでは農産5品目も危うくなる。
政治的、外交的意義が垣間見られるTPP参加
私が気になるには、安倍晋三首相と日本政府が、TPP参加の政治的、外交的意義を必要以上に重視しすぎているのではないかということ。安全保障面での意義を過大に意識し、考慮しているように見えることだ。
2月の日米首脳会議で、安倍首相はオバマ米大統領にTPP参加の意向を明言した。そしてその後、幾度も安全保障上の意義が大きいことを強調した。
首相が言う安全保障上の意義とは何か。
@まず、普天間移設問題で米国に迷惑をかけているから、TPPで譲って、日米同盟を再構築する。
A中国抜きの経済圏、貿易圏を築き、中国の政治的、経済的、軍事的な勢力拡大を牽制する。
B将来は米国が東太平洋諸国の盟主、日本が西太平洋諸国の盟主となって環太平洋地域の共同体を形成する。
そんな思惑が背景にあるように見える。
確かに、現在の無謀な北朝鮮、領土欲をつのらせる中国など、日本の安全保障環境は、かつてなく緊迫している。日米の強い信頼関係が今ほど試されているときはない。
だが、だからと言ってTPPで弱腰になる必要はない。基本的には経済・貿易と外交・安保は切り離して考えればよいのである。
どうやら、日本の主役は、経産省というより外務省なのだろう。だから、経済・貿易よりも、外交・安保を重視している印象を受けるのだ。
首相はまた「国益を守る」とも強調している。一大臣なら1つの分野の国家的利益を意味するが、首相が言えば、外交、安保から経済に至るまでの総合的な国益を意味することになる。それではどうしても外交や安保の比重が高くなってしまう。
この際、首相は一歩引いて経産省と甘利担当大臣にすべてを任せたほうがよい。米国が通商代表部なのだから、こちらも経産省の通商部門がよい。外務省が実質的に主導しているような印象を内外に与えると逃げ道がなくなってしまう。
交渉は言うまでもなくお互いのエゴが激突するもの。相手に1つ譲ろうとして臨めば、結果的に2つも3つも譲ることになる。米国に配慮し過ぎる外務省が仕切ると、譲歩に譲歩を重ねることになりかねない。
貿易で弱腰な国は、安全保障でも弱腰になる。そういうものではないか。
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