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週刊文春2013年4月25日号
みんなの党のお家芸となってきた渡辺喜美代表と江田憲司幹事長の対立が、いよいよ抜き差しならないものになってきた。
発端は江田氏が欠席のまま、渡辺氏が4月3日の議員総会に、選挙対策委員長に浅尾慶一郎政調会長を起用する人事案を示したことだった。「幹事長の欠席裁判はおかしい」などの異論が続出。代表の渡辺氏を擁護する声は少なく、見かねた議長役の江口克彦参院議員が「踏み絵を迫るようで酷な話だ」と結論を先送りした。
「2人はそもそも政治家としての肌合いが違う」と党関係者は解説する。渡辺氏は「ミッチー」の愛称で親しまれ、党人派で叩き上げてきた故美智雄元副総理の長男で、閣僚を経験しながら自民党を飛び出した。党に1億円を超える資金を出し、「党は自分がつくったもの。みんなの党は、オレの党と思っている」(同前)と創業者意識が強い。
一方の江田氏は通産官僚出身、橋本龍太郎首相の秘書官を務め、加藤紘一元幹事長や野中広務元幹事長ら自民党大派閥の実力者と誼(よしみ)を通じて政治家に転じた。
自民党幹部は「なんでも『オレがオレが』の喜美と、ただの秘書官だったのに『私が手掛けた行財政の構造改革』など、橋本首相の事績を自分の手柄という江田がうまくいくはずがない」と分析する。
そこへ火に油を注いだのが、路線闘争だ。江田氏は、橋下徹共同代表、松井一郎幹事長の維新・大阪系に近い。一方の渡辺氏は、昨年末の衆院選で橋下代表との関係が悪化し、独自路線だ。維新の松井幹事長と選挙協力協議を進める江田氏に「権限を持っていない人たち」と渡辺氏が公然と不快感を示したこともあった。しかし、その後も江田氏は維新との協議を着々と進め、ついに堪忍袋の緒が切れた。
結局、「浅尾選対委員長」は、江田氏に選対本部長代行の肩書をつけることで決着した。ただ渡辺氏は江田氏にあてつける格好で民主党と1人区での協力を加速すると表明した。
いまのところ、維新との協力を優先する「江田派」が優勢で、「渡辺派」は松田公太参院議員ら2、3人と目されている。所帯の小さな政党で実力者2人が反目し、分裂するのは過去にも例がある。河野洋平氏と西岡武夫氏が対立した新自由クラブ、武村正義氏と鳩山由紀夫氏の新党さきがけ。「2度あることは3度ある」となるか。
文「週刊文春」編集部
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