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政府がサンフランシスコ講和条約発効を記念し「主権回復の日」式典を28日に開催することについて、那覇市は17日、沖縄などが日本から分離された「屈辱の日」の深い悲しみを表す紺色を市役所に掲げると発表した。イメージカラーの掲示で、4・28に対して「残念、無念、失望」など、政府の認識とは異なる「複雑な思い」の歴史認識を明示する。県民感情に配慮を欠いた式典開催に対して、県内自治体が独自の意思表示を始めた。
那覇市の翁長雄志市長は17日の定例記者会見で「(28日は)親元から引き離された『屈辱の日』であり、当日紺色を市役所、支所に掲げる」と述べた。那覇市独自の取り組みで、県市長会の了承を得ている。翁長市長は「紺は青色系の寒冷色で、マイナスイメージとして失望、悲しみなどがある」と説明。「政府の式典開催を見て見ぬふりはできない。那覇市の思いを発信することは大切なことだ」と述べた。旗、幕など市役所を飾る方法は今後検討する。
翁長市長は、米施政権下で圧政に苦しみ、復帰後も続く基地負担について「残念であり、無念であり、深い悲しみを覚える」と述べた。4月28日は「全県民が思いを深くして、その意味を理解する日」と語り、「沖縄にとってどういう意味を持つか、政府は真摯(しんし)に受けとめてほしい」と訴えた。
また、各大臣が「式典ありき」で来県し、多様な考えを受け入れない政府の懐の狭さを指摘し「本当に戦後の日本の成り立ちを理解しているのか、空威張りのようなところがある。これでは本当に日本を取り戻すことはできない」と批判した。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-205459-storytopic-3.html
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