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2013年04月18日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆この春、内地の桜は、すでに散ってしまった。だが、春になると、思い出して、口をついて出てくるのは、次の歌詞である。
1.万朶の桜か襟の色 花は吉野に嵐吹く 大和男子と生まれなば 散兵戔の花と散れ
2 尺余の銃は武器ならず 寸余の剣何かせん 知らずやここに二千年 鍛えきたえし大和魂(やまとだま)
3.軍旗まもる武士は すべてその数二十万 八十余か所にたむろして 武装は解かじ夢にだも
(以下、4番から10番は、略)
ご存じ、「歩兵の本領」である。作詞は当時の陸軍中央幼年学校(後の陸軍予科士官学校)第10期生であった加藤明勝、作曲(原曲)は永井建子の軍歌『小楠公』である。加藤が在校時に制作し、1911年に中央幼年学校の百日祭で発表されたという。
◆大日本帝国の陸軍を創設したのは、江戸幕末の長州藩士・大村益次郎 (文政8年5月3日<1824年5月30日>〜明治2年11月5日<1869年12月7日>村田蔵六)は、医師、西洋学者、兵学者、維新の十傑の一人に数えられている。長州征討と戊辰戦争で長州藩兵を指揮し、勝利の立役者となり、明治維新後、太政官制において軍務を統括した兵部省における初代の大輔(次官)を務め、事実上の日本陸軍の創始者、すなわち、陸軍建設の祖となった。東京都千代田区九段の「靖国神社」に大きな銅像となって、その雄姿を留めている。
大東亜戦争敗北により、大日本帝国陸海軍は、武装解除されて、消滅した。ところが、あれから68年(明治維新から145年)を経て、再び、長州人(山口県人)によって、「国防軍」を「建軍」しそうになってきている。
今度は、安倍晋三首相が、日本国憲法を大改正して、「第9条」が規定している「戦争の放棄・戦力及び交戦権の否定」を破棄して、レッキとした正規軍である「国防軍」を創設しようとしているのである。大村益次郎と並んで、「国防軍創設の祖」として安倍晋三首相の銅像が建てられるのは、確実である。
兵力は、中国共産党人民解放軍344万人、米軍144万人(予備役145万人)、朝鮮人民軍190万人(予備役97万人)、韓国軍65万人、自衛隊24万人(予備自衛官4万7000人)だ。
日本が正規軍である「国防軍」を創設した場合、常備軍の兵力は少なくとも100万人にしなければ、国連正規軍として世界に派兵はできない。日本には、いわゆる「ネット右翼」を名乗る勇ましい若者たちが、たくさんいるので、人材には困らない。
◆当然、新憲法には、「兵役の義務(男女平等)」を規定し、国民皆兵、徴兵制度,を完備して、学校には、「配属将校」を配置して、軍事教練を課さなくてはならない。志願兵だけでは、足りないのである。国防予算も、いまの防衛予算4兆円そこそこでは、とても足りない。米国CIA対日工作者であるハーバード大学のジョセフ・ナイ教授、リチャード・アーミテージ―元米国務副長官が共同執筆して日本に勧告している「リチャード・アーミテージ・レポート」が示しているように、日本の防衛予算は、世界各国のGDP比で134位であり、10倍の40兆円くらいに増額する必要がある。財源は、言うまでもなく、消費税となる。
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