http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/460.html
Tweet |
「政治家・小沢一郎への国民の誤解」(EJ第3527号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/355255885.html
2013年04月15日 Electronic Journal
尖閣諸島国有化をめぐり日本と中国との関係が冷え込んで半年
が過ぎようとしています。極度に冷え込んだ日中関係は、安倍政
権になってからも、首相の意気込みにもかかわらず、日本の首脳
は習近平国家主席はおろか、中国のキーマンにすら会えていない
状況が続いています。
知日派といわれる王毅外相は、就任に当って各国の外相に電話
をかけて挨拶をしましたが、日本の岸田文雄外相には電話をして
いないのです。完全無視の姿勢です。
そんな状況で4月に入ったある日、「サンデー毎日」4/21
日号に、12日のEJでお知らせした次のスクープ記事が掲載さ
れたのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
安倍政権を揺さぶる米中の謀略外交
習近平が小沢一郎にかけた「3回の電話」全真相
──「サンデー毎日」4/21日号
―――――――――――――――――――――――――――――
久々の小沢報道です。昨年末の衆院選で小沢氏は惨敗を喫し、
その後生活の党の代表に就任しましたが、それ以来、テレビはお
ろか、新聞にも夕刊紙にもいっさい取り上げられない状態が続い
ています。あの連日小沢報道を繰り返してきた「日刊ゲンダイ」
紙も小沢氏を完全に終わったものとみなし、報道をやめているの
です。ゲンダイよ、お前もか・・・という感じです。
もはや過去の人であり、終わった人である──この手の報道は
小沢氏に関しては今までにもあったと思います。しかし、今度ば
かりは完全に終わったと思われているのです。
そこにこの報道です。この「サンデー毎日」のスクープ記事に
どのメディアもフォローせず、完全無視の構えです。しかし、こ
れはそんな小さな問題ではないはずです。この記事のことを紹介
した4月12日のEJ第5236号に対するブログのユニューク
ユーザー数は前日の1746人より約500人増加し、2234
人に跳ね上がったのです。同一人の複数回来訪者を含むページビ
ューは、前日よりも1000人増えて、6141人になっていま
す。これは大変な関心があるということです。
小沢一郎という政治家は、中国や北朝鮮とどういう接点を持っ
ているのでしょうか。この問題について、しばらく書いていくこ
とにします。
断わっておきますが、私はいわゆる「小沢信者」ではない。政
治家について書くときは、必ずその政治家について徹底的に調べ
上げたうえで評価することにしています。
EJでは2010年1月4日から「小沢一郎論」をテーマに取
り上げましたが、そのときは、72回にわたって小沢一郎氏につ
いてさまざまな調査をしながら書いています。2012年7月9
日から52回にわたってEJで橋下徹論を書いたときも、同様の
調査を行い、橋下氏の評価を下しています。
小沢一郎という政治家について、日本国民の多くは大きな誤解
をしたままです。実に多くの人は、小沢一郎氏を悪の政治家とし
てとらえています。本人も検察審の強制起訴という、極めて疑わ
しい手法で容疑者にされ、長い裁判結果、無罪になったものの、
秘書の3人は何の証拠もないのに有罪にされ、2審の判決でも有
罪になっています。3人のうち、石川知裕氏は最高裁に控訴した
ものの、他の人は資金も気力も続かず、控訴を降りて有罪が確定
しています。
とくに小沢氏が民主党代表で、2009年の衆院選にのぞんで
いたとき、官の代表ともいえる検察は、小沢氏の秘書3人を逮捕
したのです。「このままでは、小沢は総理大臣になる。何として
もこれを止める必要がある」として、その暴挙に及んだのです。
そのとき以来、官僚組織、大メディア、大企業、自民党そして
米国の連合体は結束して小沢包囲網を作り、総力を上げて、足を
引っ張ったのです。もちろん民主党のアンチ小沢勢力にも手を伸
ばし、政権交代後の小沢氏の処遇にも条件をつけ、小沢氏を幹事
長ではあるが、党務専任の幹事長に押し込んだのです。
しかし、ありもしない事件をでっち上げてムリ筋で秘書を逮捕
した検察は、その他の事件での証拠改ざんなどでボロボロになり
権威が失墜したのです。しかし、今度は司法が検察の意思を引き
継ぎ、証拠がゼロにも関わらず、秘書3人を有罪にしたのです。
つまり、連合体はこういう罠を小沢氏に仕掛けたのです。強制
起訴の裁判で小沢一郎氏が無罪になっても、秘書の裁判では有罪
にする。そうすれば、小沢の政治生命は奪える──こういう構図
であり、それが現実のものになっています。
しかし、私は小沢氏は復権すると思っています。小沢氏は次の
衆院選で再び政権交代は可能だといっています。自民党は今や得
意絶頂ですが、しょせんは既得権を守る政党であり、国民は少し
経つとそれに気が付くと考えています。
現在、民主党は国民の支持を失っています。それは、国民にや
ると約束したことを行わず、やらないと約束したことを実施した
からです。なかでも敵方である自民党と組んで消費増税を成立さ
せた菅・野田政権は万死に値します。
それに反発し、離党してスジを通したのは小沢氏と行動を共に
した数人の政治家だけです。本来であれば称賛されるべき行為で
あるにもかかわらず、スジを通さなかった民主党の連中と一緒に
して、小沢グループを貶め続けたのはメディアであり、それに乗
せられた有権者であると思います。
既得権益を打破して日本を変えることのできる政治家は、小沢
一郎しかいないと私は考えています。自民党はもちろんできない
し、橋下徹氏率いる日本維新の会もできないと思っています。
日本の与党の首脳が中国要人との会見を求めていても頑として
応じない一方で、その中国のトップとナンバー2が小沢氏に接近
し、会いたがっています。小沢氏の評価は中国では高いのです。
どうしてこういうことになるのでしょうか。それは、小沢氏の外
交に対する基本的な姿勢にあります。それについては明日のEJ
で書きます。 ── [新中国論/25]
≪画像および関連情報≫
●検察権力不正利用は狂気の沙汰である/植草一秀氏
―――――――――――――――――――――――――――
問題は小沢一郎氏の個人の問題ではなく、日本の政治構造の
問題である。米・官・業による日本政治支配構造を小沢一郎
氏が打破しようとしていた事実が決定的に重要である。この
事実を踏まえて、主権者国民が立ち上がらなければ、日本は
この先も長く、米・官・業による支配を強いられることにな
る。(中略)米・官・業のトライアングル、米・官・業・政
・電の悪徳ペンタゴンは、自らの権力喪失をもたらす最重要
危険人物が小沢一郎氏であると見定め、2006年4月の小
沢氏の民主党代表就任以来、小沢氏に対する集中攻撃を展開
して、現在に至った。しかし、民主党の小沢体制はこれらの
攻撃をはねつけて維持された。そこで、ついに2009年3
月以降、検察権力の不正利用という禁断の領域にまで足を踏
み入れたのである。最大決戦の揚が2010年9月の民主党
代表選になり、悪徳ペンタゴンは勝利を確保し、さらに検察
審査会の不正利用に侵攻したのだ。主権者国民と悪徳ペンタ
ゴンとの死闘はいよいよこれから佳境を迎えることになる。
悪徳ペンタゴンが勝利の祝杯をあげるのは時期尚早である。
──植草一秀著
『日本の独立/主権者国民と「米・官・業・政・電」利権
複合体の死闘』/飛鳥新社刊
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。