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うんこをしてはいけない宗教があったとしたら
うんこをするたびに子供は
「何度言ったらわかるのだ、うんこは罪なのじゃ」
と父親に折檻される。
そのたびにこどもは
「わかりました、もうしません」
と謝るのだけれど、そうはいかない。
またうんこをしてしまうと
「うんこをしてはいけないのは神の定めたおきてじゃ、お前は神の怒りに触れた。地獄へ落ちるのだ」
こどもは
「許してください。何でも言うことを聞きます。」
と半狂乱になって許しを請うだろう。
そのとき、
「ところで、ある救い主が現れてお前の罪を許してくださる。もしくは、お前の身代わりに罰を引き受けてくれるありがたい壺がある、今なら特別に割引で…」
とやれば後は思うまま。
と、この話には少し難点があって、うんこをしないでいられる人はいないだろうからまず本気にされないだろう。
(エホバの神は児童虐待する父親なのだといったのはハンナ・アーレントだったか)
プロテスタント系のある布教者に、セックスは悪なのか、と聞くと、聖書に書いてあるという。産めよ殖えよ地に満てよ、という部分なのだろうけれど、神は子を産むためにセックスをお許しになったのであって、快楽のためにセックスをお許しになったのではない。だから快楽のためのセックスである、売春やオナニーやホモが悪なのだそうだ。そういえばローマ法王もコンドームの使用を認めていない。たとえエイズ対策としても。
人にとって家畜の群れが繁殖すれば財産が増えるのであるように、人間が繁殖して増えるのは神の財産が増えることで良いことだが繁殖に結びつかないセックスは神の利益に反することになる。だから人工妊娠中絶は神の財産を減らすことだから悪なのであって、生命の尊厳だとか母体の健康などというのは後から付けたりの理屈に過ぎない。堕胎医の診療所に爆弾を投げ込んだ事件があったように記憶しているけれど、あれは誰の生命も尊い、というきれいなスローガンの裏に、神に背くものは火あぶりにしろ、という本音が隠されているのだ。本当に生命が尊いなら堕胎医を殺すのではおかしい。
キリスト教がセックスに目を付けたのはうまい。それが世界布教の成功の秘訣なのかもしれない。昭和の時代以前には「南洋の土人」という差別語概念があったけれど、宣教師が南の島の「土人」に「せっくすは罪なのじゃ、ぱんつをはけ、ちちをかくせ」と頭ごなしにしかりつけると、人の好い、疑うことを知らない、おつむの弱い、精神年齢の未熟な、文化の低い「南洋の土人」は真に受けてしまって、ああおれたちは悪いことをしていたのか、神の怒りに触れる、地獄に落ちたらどうしよう、とおびえまくる。(このとき叱りつけている本人が本気でそう信じているというのが肝心で、イスラム教徒に「豚肉を食べてはいけない」と本気で言われるとそれを信じ込んでしまう人がいるのと同じだ。)そのあとは楽勝で商人たちが入り込み、軍隊がやってきて植民地になってしまう。
このごろ従軍慰安婦が問題にされているけれどそもそもいったい何が問題なのかと思う。
一方の極論では20万人の朝鮮人子女が拉致誘拐レイプされてタコ部屋で売春を強要されたというような話になっている。じゃあその時、家族や近所の人は何をしていたのか。百万人以上の人が見ていたはずだ。沖縄の人口規模とほぼ同じだ。世界最強のアメリカ軍でも、米兵のレイプ事件があればお詫びのメッセージを出して気を使っている。沖縄で米軍が20万人の女性を拉致レイプしたら沖縄で反米暴動がおこるだけでなく、日本本土でもアメリカ人に対する無差別襲撃事件が連発して、米軍は日本にいられなくなるだろう。(もし本土で反米テロが起こらなかったら、それは沖縄が本土の日本人から同胞と思われていないということだから沖縄はさっさと独立を考えたほうがよい。いっそ琉球州としてアメリカに帰属してしまえば米軍基地に対してもアメリカ本土と同じ規制をかけられる。)
皇軍にレイプ事件が頻発してはみっともないし、レイプ事件をきっかけに反日暴動が起こるのを怖れたからこそ慰安所を作ろうと考えたのなら、軍の判断としては妥当だといえる。それを拉致誘拐で人集めをしたのでは意味がない。親清派(清の勢力を導入したほうが朝鮮にとって良い、もしくは自分たちの利益である)や親露派(ロシアの勢力を導入したほうが朝鮮にとって良い、もしくは自分たちの利益である)が力をまし、親日派(日本の勢力を導入したほうが朝鮮にとって良い、もしくは自分たちの利益である)が力を失ってしまう。そんなバカなことをするだろうか。第一拉致しなくても売春婦志望者はたくさんいたはずだ。いまだってフーゾクのおねーさんは高給取りだ。OL時代の年収が月収になるのだ。
そこで、売春そのものが悪なのだから軍が売春を公認したのが悪いというならそうではない。売春が悪なのは神に損をさせるから、神のおきてに背くから、というエホバの宗教の宗教上のタブーなのであって、人類一般にとっての女性の尊厳を損なうだとか人間の価値だとかには関係がない。売春が罪だというならコンドームをしたセックスやオナニーが罪だというのと同じ意味で罪なのだ。売春は一つの職業であり売春婦は職業婦人だ。軍がタイピストを募集するのと同じだ。
以前には従軍慰安婦問題などは論じられていなかった。それ以前にはキリスト教団体の廃娼運動とかオナニーの害についての啓蒙キャンペーンもあったけれど、後者については、ニ、三世紀前のフランスの本の翻訳を読むと、オナニーをやめられなくなった青年が衰弱して痩せこけ、病気になって死んでしまうという過程が連続した挿絵になっていたり(写真はまだなかった)夫が妻の性器を指で刺激してオルガスムスを得させるのは罪にあたるが、妻が夫の性器によるセックスで満たされなくて何も手につかないというときのみ、夫の指によるセックスが許される、とかが真面目くさって議論されている。
ヨーロッパでカトリックの聖職者による少年に対する性的虐待が問題になっていたりするのを見ると(具体的に何をしたのかはどこにも見つからない)、アメリカのプロテスタント宗教右派・キリスト教原理主義の世界規模の反セックスプロパガンダが進行中であり、従軍慰安婦問題もそれに利用されているのではないかと思う。アメリカの宗教右派はかつて禁酒法という悪法を作ったし、現今の反たばこキャンペーンも彼らが発信元なのだろう。人間は神の奴隷、畜群なのであり、神の栄光を表すために存在するのだから自分の快楽や幸福を目指して生きてはならないのだ。
彼らは宗教的情熱を傾けているのだから、妥協して一歩譲ったらきりもなく最後まで押し切られる。宗教プロパガンダには屈しないとはっきり言わなければいけない。
従軍慰安婦問題でひとつ気になった言説がある。
慰安婦だったという人たちの証言が一定していない、信用性に乏しいのではないか、という(右からの?)異議に対して、左翼の位置らしい場所からの、もう何十年も前のことなのだから記憶があやふやなのは当然だという反論を目にしたが、これは冤罪のススメになってしまう。拉致監禁レイプというのはいつどこであっても犯罪なのだから誰かを犯罪者だというのなら厳密な証明がなされなければならない。BC級戦犯とされた人たちの中には単に報復感情にもとづいてあやふやな証言で死刑になったケースがあったと思うが、日本人は悪い民族なのだから、日本軍は悪い軍隊なのだからそれは甘受しなければいけないとでもいうのだろうか。この様な言説が左翼からなされているなら、本物の左翼はそれを放置している自分を慚じるべきだ。
中国大陸での侵略、戦争犯罪について戦犯容疑者の日本兵自身の自供書を集めたという本をふーんと思いながら読んでいたら、ある個所に来て、あこれはあぶない、と思った。そこには一般下級兵士ほど素直に罪を認めて反省したが、高級将校や幹部とされる人間ほど素直でなく、なかなか罪を認めなかった、と前者を肯定的に、後者を否定的に評価しているのだった。
菅谷さんの冤罪事件以来の経験で僕らは自白がいかにあてにならないものかを学んだはずだ。自白をとる側は容疑者が自分の調べたこと(ストーリー)と合わない自供をすると嘘だと決めつけ、容疑者は自分が本当のことを言っているのに嘘だと決めつけられると自分でも嘘だったと信じてしまい、と言って何が本当のことなのか知らないのだから何が本当なのかを取調官の顔色を見ながら探り出し、相手のストーリーに合わせた自白調書を「共作」し、そしてその自白を自分でも本当のことと信じてしまう、そういうことが起こりうる。特に容疑者が外部から切り離され、一人で孤立させられたときにおこりやすいから必ず弁護士が付き添わなければいけないのだというのではなかったか。
吉本隆明は自分は皇国思想を真っ向微塵に引き受けた軍国少年であり、アジアの大義に殉じてこの戦争で死ぬのだと思っていたと書いていたけれど、知識から切り離され、知的訓練を受けていない下層の庶民ほど、上からのイデオロギーを真っ向微塵に信じ込むということが起こりうるし、聖戦完遂、を叫んでいたその本人が戦争に負けて権力者が替わった途端、イデオロギーもころっと取り替えるのを見た。そういうことが起こったのではないか、取調官や聴取者に合わせた自供や調書でないか、数は少なくても確実なものを探すべきだと思う。
最後に提案がある。
児童ポルノ禁止法案を今国会に出すと安倍総理が言っていたがあれこそアメリカの宗教右派、キリスト教原理主義のセックスキャンペーンに迎合しているのだと思う。
人間は10歳くらいで初潮、精通を迎えそれ以後性生活が始まるのが自然のはずだ。我々下々がいくつからどのような性生活をしていたかという記録はなかなか残っていないが、光源氏は8歳の紫の君を将来お嫁さんにしようと「盗み出し」屋敷に連れ帰って育てていたがあるとき欲情して「押し倒して力ずくに及んでしまった」(与謝野晶子現代語訳)そして紫の君が12歳の時正式に妻のひとりとしてお披露目したということらしい。
これは物語だが天皇家がモデルだ。
皇室ではどのような性生活が行われていたか、歴代天皇紀には記録されているはずだ。何しろお世継ぎを作ることなのだから。
ちなみに光の長子夕霧は12歳で元服したがその時にはもう雲居の雁というステディなガールフレンドがいて性生活も始めていたらしい。(ちなみにロミオとジュリエットのジュリエットは13歳ってゆう設定なのよ、と尾木ママが言っていた。)
そこで提案。
天皇制廃止論者で児童ポルノ禁止法案に賛成の人は天皇制が児童ポルノの元凶だという運動を展開する。右翼を自認する人で天皇制護持で児童ポルノ禁止法案に反対の人は皇室の尊厳を守れと書いたのぼりを立てた宣伝カーを国会周辺に走らせる。天皇制はどっちでもよいが児童ポルノ禁止法には反対だという人は右翼のふりをして各方面に抗議文を送りつける。
(先日の毎日新聞で柳田邦夫が小児に対する性犯罪というのは治らない、一度やったら必ず繰り返すのだから、子供に対する性犯罪歴のあるものは「予防拘禁」しろ、というような意味にとれるコラムを書いていたけれど、当然光はその対象になるし、世界最古の王家にはペドフィリアの遺伝形質があるのなら当然国民の目から隠されてはならないし、それはたとえばイギリスの王室には連続快楽殺人者のDNA保持者がいて実はジャック・ザ・リッパーもその一人であったなどということがあったのなら決して隠されてはならず厳密な調査究明がなされなければいけないのと同じだ。)
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