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2013年04月13日 天木直人のブログ
北朝鮮のミサイル発射騒ぎのドサクサに紛れて、よくもここまで屈辱的な日米合意を飲んだものだ。TPP予備交渉という名の対日市場開放要求をめぐる日米交渉のことである。
「われわれは、あまりに日本に不公平だったので妥協しなかった。安倍政権は妥協して交渉参加表明をすることはないですね」
3月11日の衆院予算委員会でこう質問したのは前原民主党議員だった。
すでに民主党政権下において米側は自動車の非関税障壁撤廃やかんぽ生命保険の開放を日本のTPP交渉入りの条件として要求していた。
そのこと事を暴露して安倍自民党政権にまさか譲歩はしないだろうと迫ったのだ。
それからわずか1ヶ月後のきのう4月12日、その「まさか」が、あっさりと行なわれた。
民主党政権でさえも拒否した屈辱的な譲歩が、こともあろうに「日本を取り戻す」と繰り返す愛国・保守の安倍首相の手によってなされたのだ。
さすがにきょうの各紙は報じざるを得なかった。
「TPP 危うい国益」(朝日)
「事前協議 譲歩の連続」、「焦る首相 見透かす米」(東京)
「急いだ合意 目立つ譲歩」(日経)などなど。
これでTPPは終った。
米国は取る物は取った。
あとは更なる理不尽な要求を次々と日本に突きつけてくるだけでいい。
飲まなければ議会が日本の参加を認めないぞと脅かすだけでいい。
その一方で日本は得るものは何もなく、玉虫色で誤魔化した農産物の例外扱いの防戦一方となる。
しかも例外を認めてもらえる保証はなにもない。
すべては日米予備交渉で終った。 あとは不毛な敗戦処理で消耗させられるだけである。
私がTPPについて語ることはもうないだろう。 TPP騒ぎはもはや終ったのである・・・
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