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★「天木直人氏の視点ー(2013/04/12)」★ :本音言いまっせー!
民主主義が機能する大前提は国民が本当の事を知ることである。
だからこそ権力側はあらゆる手段を使って「不都合な真実」を隠蔽する。
その典型が「密約」であり、情報を国民から物理的に遮断するやり方
である。
しかしこれは情報革命によって次第に難しくなってきた。
それがばれた時の国民の反発も大きい。
そこで「密約」にかわる隠蔽方法もまた権力側は同時に考え、策を
講じてきた。
そのヒントをきょう4月12日の毎日新聞「発信箱」で、「被ばくの
『可視化』」という見出しで青野由利専門編集委員が書いていた。
すなわち、原発事故直後に原子炉の水位や圧力、温度など数字の羅列
が公表されたがそれだけでは何が起きているか国民は見当がつかない。
被ばく情報も同じだ。
情報は公開されているのに全体像はわからない。なぜ東電や政府は
可視化しないのか、というひとり言である。
この事は福島原発事故に関する情報にとどまらない。
いま目の前に繰り広げられている北朝鮮の危機に対する対応策も、
インターネット選挙活動の解禁法の功罪も、そのほか多くの国策は、
いくら情報がたれ流されても本当のところは何も分からない。
つまり情報公開と「情報のたれ流し」とは別モノであるということだ。
たしかにその通りである。
しかし権力側の情報隠しには、もうひとつの巧妙なものがある。
それは「不都合な真実」を公表する事はするが、それを小さく取り上げ、
あるいは一過性で封じ込めて、国民の間に気づかせないままに
やり過ごそうと仕向けることだ。
たとえば砂川事件の判決で明るみになった田中耕太郎最高裁長官の
裏切りである。
この国の「法の支配」が米国に占領されているという最大の
スキャンダルは確かにすべてのメディアが報道した。
しかしそれで終わりだ。
誰もそれ以上の解説をしない。
いまの最高裁はどうなっているのか、などという追及は一切されること
はない。
可視化を避けて生の情報を洪水のようにたれ流す事と同様に、さりげ
なくベタ記事で流したり、一度流して再び取り上げないことは、事実上
の隠蔽と同じである。
それでいて、公表したじゃないか、悪いのは気づかない国民の方だ、
と開き直ることができる。
密約よりタチの悪い隠蔽だ。
本来ならそれを国民に代わって見つけ出し、噛み砕いて解説すべきが
メディアの役割なのに、そのメディアが権力者について情報隠しに加担
する。
これが今の日本の現状である。
それに対抗するには、皆で真実を追求する努力を行なって、それを
皆と共有することである。
インターネットの発達はそれを可能にしてくれている。
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