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「小沢氏に接近する習主席と李総理」(EJ第3526号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/354915645.html
2013年04月12日 Electronic Journal
尖閣諸島問題がこじれて多くの日本人が心配していることは、
中国軍が尖閣諸島に攻め込んでくることは現実的ではないものの
最大の貿易相手国である中国とのトラブルで、日本経済にとって
深刻な悪影響が及ぶのではないかということです。
大和総研チーフエコノミストの熊谷亮丸氏は、日中関係悪化に
よる日本経済の悪影響について、次のように述べています。
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日中関係悪化に伴う日本経済の悪影響は大した話ではなく、
最悪のケースでも470兆円程度の経済規模を有するわが国
にとって、「蚊の刺した」程度の影響しかない。
──熊谷亮丸著「パッシング・
チャイナ/日本と南アジアが直接つながる時代」/講談社
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熊谷亮丸氏によると、2013年度も2012年度のような状
態が続いたとしても、日本の国内総生産(GDP)を2012年
度と2013年度にそれぞれ、約0.2 %程度押し下げる程度の
影響しかなく、まさに「蚊の刺した」程度のダメージしか受けな
いというのです。
しかし、逆に中国の方は、経済的に大きな打撃を受けるはずで
あると熊谷氏はいいます。それは次の3つです。
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1.国際社会で「チャイナ・リスク」への警戒感が高まり、中
国向けの直接投資が減少する恐れがある。
2.日本から中国向けの部品の輸出が止まってしまうと、中国
は最終製品を作れなくなる可能性がある。
3.日中の関係悪化で中国の経済がダメージを受けると、中国
国内で政治体制が動揺する恐れが強まる。
──熊谷亮丸著の前掲書より
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このように、発足したばかりの習近平体制は日中の関係悪化に
実は困惑しているのです。しかし、中国はきわめて頑なであり、
安倍首相とのトップ会談に応じようとしないのです。
3月30日に中国から中国人民対外友好協会の李小林会長が来
日したのです。李会長は李先念元国家主席を父に持つ中国の要人
で、1月に公明党の山口代表が中国を訪問したさい、習氏との会
談の労をとった人物です。
それだけに、李会長が安倍首相と会談し、習国家主席との会談
の道が開けることを外務省筋は期待したのですが、李会長は「中
日現代書画名人展」の開会式を行うと、政治的な動きをいっさい
しないで、4月3日に帰国してしまったのです。
安倍首相は、4月に麻生太郎副総理兼財務相を中国に派遣し、
習国家主席か、李克強首相と会談させようと外務省に指示したの
ですが、失敗に終わっています。
次に外務省が動いたのは、4月6〜8日に中国海南省で開催さ
れた「ボアオ・アジアフォーラム」で理事長を務める福田康夫元
首相と中国代表の習国家主席との会談です。福田氏に関しては中
国側はこれを受け入れ、4月7日に福田・習会談が、約20分間
行われたのですが、習国家主席は日中関係に触れることはなく、
ごく一般的な話に終始したといわれています。
もともと同じ自民党であっても安倍首相と福田康夫氏は疎遠で
あり、中国側が現職の副総理の麻生財務相を拒否し、政界を引退
した福田康夫氏を受け入れたこと自体が、現在の安倍政権を牽制
する一環であるといえるのです。
それでは、習国家主席が日本の政治家でいま一番会いたがって
いるのは誰でしょうか。
それは、小沢一郎生活の党代表なのです。「サンデー毎日」4
/21号によると、習近平氏は国家主席になる前から、再三にわ
たって小沢氏に電話を入れています。その最初の電話は、尖閣諸
島国有化騒ぎの後の昨年11月中旬にかかってきたのです。
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小沢先生、選挙の前に中国に来てください。お目にかかりた
いのです。 ──習近平中国共産党総書記(当時)
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そのとき、日本語の話せない習総書記に代わって小沢氏と電話
で話したのは李克強副首相(当時)だったのです。既に述べてい
るように、李克強氏はかつて書生として小沢邸に住み込んでいた
ことがあるのです。これは大変なことです。既に国家主席に就任
することが決まっていた習総書記と、ナンバー2の首相に内定し
ていた李克強氏が、野党の党首に過ぎない小沢氏に直接電話を入
れ、ホットラインを築こうというのですから。
しかし、そのとき小沢氏は一歩引いたのです。もし誘いに乗っ
て訪中すれば二重外交になると考えたからです。「次の機会にし
たい」と。そして、衆院選が行われ、小沢氏は惨敗します。
ところが選挙結果が確定した12月下旬に、李克強首相から小
沢氏に2回目の電話が入ったのです。電話の目的は習国家主席の
次の言葉を伝えてきたのです。「今回の選挙は大変残念でしたが
小沢先生なら必ず復活できます。がんばってください」と。
今年に入った2月上旬、「習・李」コンビはまた小沢氏に電話
しています。小沢氏は民主党の幹事長時代に来日した習氏を天皇
陛下と会見させています。これで習氏の総書記の座が約束された
のです。習国家主席、李首相ともに小沢氏には恩があるのです。
実は、この動きには米国も同調しています。米国は小沢氏を警
戒していますが、中国の2トップと親しい日本の政治家は小沢氏
しかいないのです。そこで、小沢氏に何らかの権限を持たせ、中
国や北朝鮮との政治交渉に当ってもらえないかと考えているので
す。東アジアの和平を実現するための特使として、小沢氏の剛腕
を米中が期待しているといえます。
中国は安倍政権とその中枢とは接触を避ける一方で、小沢氏を
担いで復活を支えるシナリオがあるようです。しかし、その前に
日本人は小沢氏にまつわる悪意のある誤解を解消する必要がある
と思います。 ── [新中国論/24]
≪画像および関連情報≫
●米中の剛腕復活を望む声/外務省関係者の分析
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外務省の関係者は、中国側の狙いを推測する。習国家主席は
人民解放軍と違い、尖閣諸島周辺の緊迫化を避けようと考え
ているフシがあります。ところがトップ就任から間もないこ
ともあり、軍を完全にコントロールできていない。海軍が共
産党中央の意向を拡大解釈し、統制が不十分な現場レベルで
非常識な挑発行為に及んだ、というのがレーダー照射事件の
真相と思われます。習国家主席が事件直後に小沢氏と接触を
図ったのは、日本側に水面下で釈明する機会をうかがったの
でしょう。小沢氏が習国家主席とのパイプを明らかにしなが
ら安倍政権への「メッセンジャー役」を引き受ければ、対中
改善のキーパーソンとして復権の芽が出る。習国家主席にと
って、小沢氏への「恩返し」にもなります。
──「サンデー毎日」4/21号より
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