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2013年4月12日 神州の泉
『自民党TPP対策委員会』は3月6日、安倍晋三首相の統轄でプロジェクトチームとして発足した。TPP対策委員会PTである。爾来、一か月が経過した4月6日、このプロジェクトチームが意見交換会を行うとして、全国行脚に着手すると発表した。皮切りとして4月6日、北海道(道連)の要請に応じて旭川市で開催した。
この旭川会場では、出席者から交渉参加の撤回や慎重な検討を求める声が相次いだと言うが、マスコミはその具体的な内容を一向に報じなかった。参加者からはまず間違いなくISDS条項(投資家対国家間の紛争解決条項)についての質問がメインになったと思われる。
この会合以来、ネットで党TPP対策委員会の意見交換会に関するニュースを注視し続けているが続報はまだ見当たらない。6日にはあれほどテレビやラジオで、対策プロジェクトチームの全国行脚を宣言していたが、その後の動向が出てこないのはなぜだろうか。もしかしたら、旭川での意見交換会が対策委員会の惨憺たる敗北で終わっているのではないのかと勘繰ってしまう。
自民党のTPP対策委員会の設立目的は、TPPの啓蒙にあるのではなく、反対論者に対し、いかに嘘をつき、いかに丸め込むかだけを主眼に置いているとしか考えられない。TPP対策委員会と銘打ってはいるが、これはアメリカに対しては何の意味も持たず、安倍首相が日米首脳会談に赴いた時点で大筋・大枠は決まっていて、そのことを国内ではひた隠しにしているというのが実情ではないだろうか。
にもかかわらず、安倍首相や政府は交渉はこれからだと言わんばかりに国民を詐術にかけている。あと、彼らがやることは、郵政民営法案の是非をめぐって議論が巻き起ころうとした時、民営化万歳一点張りで反対論者を黙らせたときのように、TPP反対論者をあの手この手で封じ込める作戦がある。
しかし旭川の会合以来、対策委員会の動きが止まってしまったかのように見えるのは、会合のディスカッションの様子を国民に知られたくないのと、そこで出された反対意見があまりにも強力なので、もしかしたら二の足を踏んでいるというところだろうか。
何も知らない国民を手取り足取り教えて差し上げますよという建前上、実際にふたを開けてみたら、会場に来た参加者たちの方がTPPについてははるかに知っていて、知らないのはむしろ対策委員会側だったということだったのではないだろうか。これじゃ確かに目も当てられない体たらくで、全国行脚どころではないということになる。まあ、実際はどうだったのか分らないが、PCネットやモバイルが発達した今日、国民を舐めてかかるとえらい目に遭うのだ。
そうこうしているうちに、福井県のJA県5連は定例会見で、5月13日に「環太平洋連携協定(TPP)の県民反対集会」(仮称)を開くことを明らかにした。次期参院選については「候補者に公開質問状を出し、TPPに対する姿勢を確認する」と述べた。集会は県JAグループや県森林組合連合会、県漁連など農林漁業関連の県内7団体でつくる「TPP交渉参加断固阻止対策県本部」が主催で、1千人規模になる見込みという。(福井新聞の該当記事参照)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/41721.html
福井県のJA関係者は5月の集会でTPPを徹底的に論議し尽くして欲しい。そして大筋の意見集約ができたところで、自民党のTPP対策委員会を呼んで、意見交換会を開いた方がいいと思う。呼べばこのプロジェクトチームははせ参じると思う。なぜならマスコミで“全国行脚”だと大々的に表明しているから、今さら引くことはできないだろう。
そもそもTPPの話が出たとき、参加するかしないかの段階が抜け落ちて、いきなり、“開国だ”とか“バスに乗り遅れるな”などと、初めに参加ありきの条件闘争から入っていること自体が、異常すぎる展開である。内容の徹底的な秘密主義を内包したままの提示段階で断る以外の選択肢はないはずだ。これを無視して早々と交渉参加表明をした安倍首相は稀代のペテン師と言えるのでは!?
自民党TPP対策委員会は国民を騙すために創設されたPTであるから、それは『政府は必ず嘘をつくプロジェクトチーム』と銘打った方が適切かもしれない。
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