http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/311.html
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◆朝日1面トップ「日台漁業交渉が合意 尖閣周辺は共同管理、中国を牽制」
http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY201304090476.html
『中国を日台共同で牽制』と朝日。確かに中国は喜ばないが、その理由は、馬英九総統が自ら創始した保釣運動を裏切って、中台共同保釣に一線を画したからだ。しかし、中国と台湾の差異はほんのわずかである。
中国政府も台湾も、釣魚は中国領台湾籍で一致している。違いはアプローチの仕方にある。馬英九氏は漁業区域を釣魚と沖縄の中間線まで広げて、その後機会を見て領有権を日本に認めさせる作戦。中国政府は原則を最重視し領有権の確認を最初に置いている。
日本の主張する“日中中央線”が釣魚と中国沿海・台湾の中間から、釣魚と沖縄の中間にまで大幅に後退した現実が残る。あとは中国が釣魚の上陸測量を行い、実効支配を固めれば完成である。釣魚と沖縄の中間線まで漁業権を台湾が確保したから、次は領土権を中台共同で、と言う具合。
中国政府が上陸測量を直ぐに強行するとは思えない。案外に中国政府は日本が次にどんな妥協を台湾にするか楽しみにしているかも。日台共同管理というが、「日本は日本の漁船だけを」、台湾は「台湾の漁船だけを」監視指導となり、中国漁船と漁業監視船も混じる。日中漁業協定の精神が復活する。
中国政府にとって釣魚は日本による中国の軍事的封じ込めを後退させる狙いがあるが、台湾は漁場と言う生活問題を優先した。そういう考え方もあるが、馬英九氏も米国好きから脱却せぬと両岸合作の大きなうねりに飲み込まれる恐れがある。
最近では野党が中国共産党との人脈つくりに力を入れている。与党も釣魚問題では馬英九氏を弱腰であると批判している。
◆朝日13面「中国、豪と対話強化へ−首脳会談『包囲網』に対抗」……「史上最もハイレベル」代表団を連れたギラード首相の訪中。同首相は『豪中関係の将来が強化された』と声明。
中国元の両替は米ドル経由であったが、昨年直接交換を実現した日本円の次に豪ドルも直接交換を開始した。豪州の石炭や鉄鉱石の最大輸入国中国との経済協力の密接化だけではんなく、豪州が米中両軍の仲立ち役となり意思の疎通を確実化したいと明言している。
オーストラリア首相訪中
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2013-04/09/content_28487032.htm
日本政府は豪州を中国包囲同盟に入れようと画策してきたが、先の豪首相は中国語が堪能な親中国で、現在のギラード首相も『中国包囲網』と言う考えを嫌って、中国との経済関係を最優先。日本が持ち出した米豪日軍事訓練の露骨さも嫌っていて、海上救助訓練だけにしている。
安倍晋三と外務官僚・防衛官僚達は『“親”米国産軍複合体』で、『中国軍事包囲』を構築し『中国経済成長の息の根を止める』という野望を抱いている。しかしその野望は豪州、印度、カザフスタン、ベトナムに拒否されている。米国の国務省も国防省も『中国包囲』を嫌う。
安倍晋三の仲間は米国の産軍複合体だけで、しかもその傘下にある政治的組織も一枚岩ではなくなっている。例えば、アーミテージとナイのように。
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