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2013年04月07日 天木直人のブログ
福島第一原発の敷地内で地下貯水槽から放射能汚染水が漏れ出て大騒ぎだ。
しかし、たとえ今度の漏水を止める事が出来ても、またふたたび、あらゆる形で、不測の事態が起きるだろう。
問題の根本解決を放置して、その場凌ぎの対応で誤魔化そうとするからこういうことが繰り返されるのだ。
そして、その事は何も福島原発事故の対応だけではない。年金問題から始まって貧困対策、高齢者対策、公務員改革、地方分権、政治とカネの問題、沖縄の基地問題、対中、対米外交など、およそこの国が直面するあらゆる重要問題が堂々巡りの議論のままいたずらに日数を費やしていく。
その間に事態はどんどんと悪化していく。
なぜこんな事が起きるのか。いつまでたっても何一つ解決しないのか。
それはもはや今の政治システムから来るこの国の支配体制、権力構造では、これらの問題の根本解決は出来ないからだ。
私は3・11大震災が起きてその復旧、復興が叫ばれた時、旧態依然とした顔ぶれが復興・復旧会議のメンバーに名を連ねたとき、これでは何年たっても解決できないと一刀両断した。
大震災は確かに未曾有な困難ではあったが、実は大震災が起きる前に日本はすでに解決不能の困難を抱えてて行き詰まっていたのだ。
既存の支配体制ではそれが解決できずに行き詰まっていた時に3・11が追い討ちをかけた。
だからこそ、今度の大震災を逆手にとって、むしろ不幸を幸いに、千載一遇のチャンスとして、支配構造、権力構造を一新しなければいけない、それのみが日本再生の道だと書いた。
しかしその後の2年余りは見事に徒労の歳月だった。
そして我々は知った。 政権交代が起きても何も変わらなかった事を。
そして我々は気づいている。 安倍自民党に復帰したからといって、これではとてもダメだということを。期待はしたい。できれば成功してもらいたい。それにかわる政権が出来ても同じだからだ。しかしとても無理だろう。
そしてそんな中で再び選挙が行なわれる。
既存の政党や政治家たち、そしてそのような既存の政党、政治家と個人的に利害関係を持つ人々にとっては選挙の帰趨は重要だろう。
しかし政治から遠い大多数の一般国民にとってはその結果は重要な事ではない。
誰がやっても同じだからだ。国民不在の政治だからだ。
誰でもいいからこの日本を良くしてくれればいい、国民生活を安全で豊なものにしてくれればいいだけの話なのだ。
どうしたら国民不在の政治を変えることができるか。
私はこう思う。
政治家、官僚の数と権限と待遇を削減・縮小し、そのような政治家や官僚をもてはやすメディアをなくす一方で、国民の政治への影響、参加を拡大し、国民に真実を知らせる本来のメディアを実現することだ。
国民と政治の間に存在する仲介者を排除し、直接民主主義に少しでも近づくことである(了)
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