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http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/201304046411.html
2013年4月4日 15:09
此の夏の参院選において、自民党は何が何でも自公で過半を取りたいと思っているでしょうし、逆に野党は何が何でもそれを阻止したいと考えているかと思います。
では、国民にとって如何なる勢力バランスが望ましいかと考えてみるに、圧倒的多数の単一政党が主導的に政治を動かして行くという場合、政治的安定が齎され「ねじれ」もなく物事がスムーズに決まって行くということは当然あるかと思いますが、私としてはやはり二大政党制が望ましいというふうに考えています。
様々な意見を集約し真に建設的な議論を重ねながら、正論を戦わせる中で多数決において物事が決められて行き、そして時に最終的決において野党が反対票を投じ否決されることもある、という二大政党制を基本的な考え方として私は支持しています。
やはり「何でも反対の野党」「反対のための反対をするだけの野党」という状況では、二大政党制もある意味その意義を喪失してしまうわけで、短期的視野のみならず中長期的な視野にも立って国益に適うことを果断に実行して行くその為に議論を尽くす、という二大政党制が確立されるべきだと思います。
一時期は小沢一郎氏を中心に「オリーブの木みたいな形」での小政党の寄集めが主導権を握るといった議論もありましたし、今も此の参院選を前に日本維新の会とみんなの党等の「野党結集」が叫ばれたりもしていますが、私としては混迷続くイタリア情勢を見ていてもやはりそういう数合せは最早成り立たないのではないかと考えています(※1)。
勿論、政治というのはある程度の安定性がなければなりませんが、それは絶対安定多数を握ったが故に齎される安定性ということではなく、与野党相対立する時もあれば一致する時もあり、一致する時は与野党間でどんどんと協力し合い、また議論を戦わす中で妥協点を見出しながら、国民にとってより良い方向に一致団結して進めるというものでなければなりません。
そうした二大政党制を築き上げ与野党が常に緊張感を持って切磋琢磨して行くという状況下、時として野党は正々堂々と国民の前にその反対意見を論じ対立的な姿勢をきちっと示し、そして結果が如何あっても少なくとも国民には争点がより明確に認識され、結局次の選挙でそのことは反映される、という体制こそが在るべき形ではないかと思います(※2)。
それ故そうした状況を創るべく、上述したような数合せに労を取るといったことではなくて、今民主党が分裂しその中に居られた有能な人達と他の野党の意を同じくする者が中心となって新勢力を結集し、自民党と真っ向から対立出来るような二大政党制の一翼となる次の新しい野党の創設を考えて行くことの方が、余っ程国民のためになるのではないかと思うのです。
先々月27日の『民主党の終焉』(下記注)というブログでも述べたように、残念ながら最早民主党という政党は再生不能であって、今の民主党から新しいものが生まれてくることを期待している人は殆ど皆無なのですから、有能な一部の所属議員は民主党という過去の殻に閉じ籠もることなく、新勢力結集を目指し心機一転頑張って貰いたいというふうに思います。
(注)http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/201302276261.html
よく目出度い御祝いの席に伊勢海老を出したりしますが、なぜ海老なのかという所以を皆さんは御存知でしょうか。
例えば「背中が曲がるまで、ずっと夫婦相和しというようなことなのかなぁ」と、実は私自身も子供の頃にはそう思っていたのですが、ある時安岡正篤先生の本を読んでそれが全く違っていたことに気付かされました。
つまり海老というのは生涯何回も脱皮をし、常に新鮮さを保つ生物であるということがその所以であって、我々人間もそれに肖って常に脱皮をし、決して古い殻に収まってしまうことがないようして行かねばなりません。
一昨日、民主党の平野達男前復興相もすっぱりと離党届を提出したようですが、民主党の国会議員は此の民主党という過去の古い殻に閉じ籠もることなく、国家国民のために新しい生き方を考えてみてはどうかと思う次第です。
参考
※1:2012年11月16日北尾吉孝日記『衆議院解散を前に〜短命政権化する日本政治〜』
http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/201211165813.html
※2:2009年6月30日北尾吉孝日記『岐路に立つ日本の政治』
http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/20090630417.html
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