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2013/4/6 晴耕雨読
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以下、連投します 4月4日(木)、孫崎享氏緊急インタビューの模様を実況します。
岩上「言論弾圧をされている、と聞きました。自民党の大西英男議員が、孫崎先生のことを『けしからん』と」
孫崎氏「NHKの会長に対し、総務委員会で私を使うな、と。しかも、事実認定がいいかげんでした」
岩上「大西議員がブログを書いている。3月27日のブログ。日刊ゲンダイが私の発言を批判している。『一方的な取材で批判するな』と。私は大西議員に、今日は電話はつながりませんでしたが、メールとFAXで取材申し込みをします」
孫崎氏「テレビ朝日の『そもそも総研』でTPPについて話したのがきっかけ。『もう交渉が煮詰まってしまっている、我々の言い分を実現させられるという意味で交渉に入れる、というのは間違いです』と言いました。これがまず第一点」
孫崎氏「第二点はISD条項のことです。米国の企業が、予想していた利益が確保出来なかった場合、日本政府を訴えることができる、という制度のことです。これは、国家の主権が脅かされるものだと解説しました」
岩上「ジョン・ダワーが『敗北を抱きしめて』という本を書いた。このままアメリカに愛されて抱かれ続けていたい、というのは非常に気持ち悪いことですよね」
孫崎氏「騙されないための情報はある。しかし、日本人はそれを見ようとしない。原発にしても同じこと。新聞やテレビが、原発で特定の方向に持っていこうとしたということを国民の皆さんは分かったのではないでしょうか?」
岩上「大西議員がブログで批判している、孫崎さんの2012年7月10日のツイートを調べました。『尖閣諸島は日本固有の領土とは言えない』という記述はありませんでした。孫崎さん、これは名誉毀損しても良いのではないですか」
孫崎氏「日本はポツダム宣言を受諾した。そこで領土問題がどのように決まったかを多くの日本人が知りません。日本の主権は、本州・北海道・九州・四国の四つの島に限る、とある」
孫崎氏「そうした事実に基づいた話しをしているのであって、『竹島は韓国のもの』『尖閣諸島は中国のもの』と言っているわけではありません。大西議員は事実に反して発言する。けしからん。日本人をなめきっているのでは」
岩上「自民党は、言論の自由を封じるような改憲案を出しています。これは近代の立憲主義を否定する、本当に考えられない内容。今回の大西議員の態度は、それの前哨戦なのでは」
孫崎氏「今回の私のケースは、最近の言論弾圧のうちの一つのケースだと思います。最近、原発をテーマにしたアナウンサー、堀潤さんですね、NHKを辞められました」
岩上「大西議員が問題にしたNHKの番組、岡本行夫さんと議論した訳ですね。岡本さんは『棚上げが百歩譲ってあったとしても、それを破ったのは中国ですよ』と」
孫崎氏「そこ、非常に重要なところですよ!」
孫崎氏「戦後、力があった外務次官の栗山尚一氏が2012年の論文で『1978年に尖閣諸島の棚上げが合意された』と書いています。彼は当時の外交の現場レベルでの責任者です」
孫崎氏「1992年に中国側が尖閣の領土主権を主張した、と岡本さんは言っている。しかし、自国の領土主権を主張することと棚上げにするということは矛盾しないのです。両国が主権を主張しつつ紛争を回避する方法が棚上げです」
孫崎氏「棚上げというのは、日本にとって有利な方法なのです。棚上げは、その前提として、日本の領有権を中国側が認めているということを意味しているからです」
孫崎氏「ではなぜ、日本側が今になって棚上げをやめると言い始めたのか。理由として、ケビン・メアの存在がある。『文藝春秋』に「日本は尖閣で遠慮するな。そのためにF35とイージス艦を買え」と」
孫崎氏「尖閣問題のスタートは、ヘリテージ財団で石原慎太郎氏が購入宣言をしたこと。そのヘリテージ財団のクリングナー研究員が論文を書いている。彼はCIAの朝鮮半島の専門家。この論文の通り安倍政権は政策を進めている」
孫崎氏「岡本さんはいわゆる『日米安保屋』。彼のような存在が、尖閣諸島を問題化しているのです」
孫崎氏「コリン・パウエル『リーダーシップの法則』、これは素晴らしい本。彼は毎日基地の中で散歩する。そこで兵隊の声を聞く、と。そこに『ちゃんとした人間と喧嘩しろ』と。この人(大西議員)と喧嘩しても…」
孫崎氏「イランはハタミ大統領の時、すぐにメディア弾圧が入りました。その時、すぐに名前を変えてやりました」
岩上「IWJ、私が弾圧されたら次は彼ですね、ほら古田君」
スタッフ古田「はい、頑張ります」
岩上「沖縄に行ってきました。大田昌秀さん、我部政明さん、伊波洋一さん。今、沖縄のメディアへの圧力が強まっている。小池百合子元防衛相が沖縄のメディアを批判し、菅官房長官も沖縄のメディアまわりをしました」
岩上「昨日の『ニッポンダンディー』で少し解説したこと。伊波洋一さんへのインタビューのポイント。統合エアシーバトル構想で想定されているのが中国の脅威、そして在日米軍はまず撤退する、と」
岩上「伊波さんが作成した中国のミサイル戦力。三沢や横田、さらにはグアムのアンダーセンにまで届く、と。これらをミサイル防衛(MD)で落とせるのでしょうか?」
孫崎氏「落とせません!可能性はゼロ!」
岩上「海幹校戦略研究が出している統合エアシーバトルの論文もあります。米軍はいったん撤退してから長期戦に持込み、奪回を目指す。そのために辺野古が必要、という理屈だと」
岩上「つまり、米中間の覇権ゲームの戦場が日本になってしまうということ。さらに、原発の存在も無視されています。すでに仮想戦略『ヤマザクラ』という作戦が存在する。『バトルゾーン』が日本本土丸々入っている」
.岩上「沖縄は太平洋戦争で戦場になりました。沖縄の方はそのことを悲しみをもって語る。日本の近代史は朝鮮半島が戦場でした。ところが今度は、米中の覇権ゲームの中で、日本本土が戦場になるということ。かなり深刻な事態」
孫崎氏「ミサイル撃ち落とせないという話について。たしか秒速2キロから8キロ。分かりやすく言えば、ダルビッシュ投手のボールの50倍くらいかな。弾道ミサイルはどこに行くか分からない。それを撃ち落とせるはずがありません」
孫崎氏「北朝鮮を崩壊させるシナリオが固まりつつある。最後、北朝鮮は必死になってノドンを発射するでしょう。戦場になる国と、戦場の外にいる国とは利害関係が全く違うということ。戦場の外の国は儲かるのです」
孫崎氏「沖縄、三沢、横田を使ってきて北朝鮮への攻撃が行われる。北朝鮮にはノドンが実戦配備されています。それが確実に日本を狙っている。在日米軍だけでなく、日本の都市部にも来ると思いますよ」
孫崎氏「北朝鮮は追い詰められると、周りも巻き込もうとするだろう。ノドンの300発が日本に来る。そのノドンは山の中に隠されているので、先制攻撃しても意味がないのです」
.岩上「ジョセフ・ナイが言ったこと。第2位の国が第1位の国を追い抜こうという時が戦争が起きる時だと。OECDによれば、もうすぐ中国がアメリカを追い抜くと出ている」
孫崎氏「こうした状況で、平和的にやれる道があります。それが尖閣諸島の棚上げということ。外務省のチャイナスクール、ロシアンスクールという人々、意図的に尖閣問題や北方領土問題を作ることで、日米関係を良くしようと」
孫崎氏「原貴美恵著『サンフランシスコ平和条約の盲点』について。『1950年代、尖閣問題というもう一つのくさびが、日本と中国の間に打たれたのである』と」
孫崎氏「アメリカが、日中間に尖閣問題を意図的に作ったわけです。それを、讃・燭・・・鉾鬚韻燭里任后ラ
岩上「今、IWJとして新大久保を中心に行われている『排外デモ』を力を入れて取材しています。白昼堂々と『射殺しろ』『韓国人は首を吊れ』『ソウルを火の海にしろ』と大変なヘイトスピーチをしている」
岩上「在特会を中心に行われているこうしたデモ。安倍政権になって激しくなり、公安もこれを守っている。これに対し、『仲良くしようぜ』というプラカードを掲げる市民グループのカウンターデモも行われるようになった」
岩上「在特会のヘイトスピーチ、これは国益を損なう、非愛国的な行為だと考えている。『良いチョンは死んだチョンだけだ』と。さらには『良いチョンも悪いチョンも殺せ』と。これはクレイジーではないか」
孫崎氏「ヘイトされる人間と、何らかの直接的な因果関係があるならあり得ないことではない」
岩上「仇討ちのような」
孫崎氏「しかし、そうではないヘイトというのはよくない」
孫崎氏「解決しないという解決、という方法があります」
岩上「解決というと、ナチスの『最終解決』が想起されます。大阪の鶴橋では、韓国国旗にハーケンクロイツを描いたものも」
孫崎「最近、気になった意見『本来、新自由主義で生み出された非正規雇用の人たちが、新自由主義を支持してしまう。このパラドックス』。格差のマイナスの側面を受けている人達が、それを促進している」
孫崎氏「そこに、ある種の操作があるのだと思います。ここに、尖閣諸島をはじめとする領土問題が使われているのだろうと思います」
岩上「日米修好通商条約、あれは不平等条約と言われているが、内部での商売を禁じるということだったそうです。明治維新後、国内の市場が荒らされないことで、資本の蓄積、民族資本が育ち得たのだ、と。しかしTPPは違います」
岩上「最近、僕はJA全中に対して怒ってるんですよ」
孫崎氏「先日、山田(正彦)さんらが中心となったTPPに関する会合がありました。そこに農協は入っていませんでした」
岩上「本当は別のことに腹が立っているかもしれないのに、マイノリティである在日の方々にヘイトをする。これはいじめの心理。それで、TPPに入って、ヘイトをしている人たちの資産も食の安全も、全部持っていかれる」
孫崎氏「日本は、本当に質的に高い社会を維持しているのです。それを、競争というお金だけの価値判断で壊して良いのか、もう一度考えなければいけませんね」
岩上「1TPPで日本の農業が破壊されると、アメリカの遺伝子組み換え食品。さらに中国の汚染された作物。モンサントに唯一抵抗しているのはEUだけ。オバマ大統領は『モンサント保護法』のようなものにサインしてしまった」
以上で実況を終了します。長時間にわたりご視聴いただきましてありがとうございました。アーカイブはこちらをご覧ください。→ http://t.co/he1eq8Olt4
参考
130404 孫崎享氏 緊急インタビュー
http://togetter.com/li/483476
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