★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146 > 156.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
原発輸出と五輪誘致(誰も通らない裏道)
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/156.html
投稿者 判官びいき 日時 2013 年 4 月 05 日 11:55:00: wiJQFJOyM8OJo
 

本日の日経朝刊には「原発、新興国で初実績 三菱重・アレバ、トルコで受注へ」という見出しの記事がある。それによると・・・・

三菱重工業と仏アレバの企業連合がトルコで原子力発電所の建設を受注することが確実となった。中国や韓国などの企業と競合し受注は難しいとされたが、日本政府の後押しなどにより優先交渉権を獲得。総事業費2兆円規模とされる原発プロジェクト参加への道が開けてきた。トルコは日本と政治的に親密な関係にある。それが今回の優先交渉権獲得に結びついたとみられる。他の日本メーカーも日立製作所が英ホライズンを買収するなど、原発事業の海外展開を急いでいる。ただし日立の受注がほぼ確実となったリトアニアで実施された国民投票で「建設反対」が多数となるなど、先行きには不透明感もある。・・・・

ということだ。有史以来、最大の事故を起こした福島第一原子力発電所の1号機〜3号機は、現在も溶け落ちた核燃料がどこにあるかまったくわからず、とりあえず水をかけることでかろうじて温度の再上昇を防いでいる。こんな状況では、さすがに国内で新規の原発をつくることできず、原発メーカーとしても海外に活路を求めるしかない。

だが、とてつもない破局事故を起こして、いまだ収束させることさえままならない国の原発を導入するというのは、普通に考えれば狂気の沙汰で、いくら政府がOKでも(そこには当然、金銭の動きもあるだろう)、国民感情が許さない。したがってリトアニアの事例は当然のことだろう。

そんななかで、トルコが三菱重工の原発を導入することが確実になったという。しかもこの記事によれば、競合する中国、韓国に比べて苦戦が予想された商戦だったようだ。ところが、「政治的に親密な日本政府の後押し」もあって、受注にこぎつけた……。

ところで──。トルコ(イスタンブール)といえば2020年の五輪誘致に日本(東京)とともに名乗りをあげている国だ。もしトルコで五輪が開催されればイスラム圏初のこと。それだけにトルコは大変に力を入れており、過日のIOCの開催候補地の視察でも評価が非常に高かったという。そもそも私は2020年に東京で五輪が開催される可能性は限りなく低いと思っている。

その理由は、こちら(http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2013/03/20-65cc.html)に書いたが、2018年に韓国で冬季五輪、2019年に日本でラグビーワールドカップ開催というスケジュールを考えただけでも、可能性は低い。そして、それは日本の誘致関係者だって十二分にわかっているはずだ。にもかかわらず、なぜ五輪誘致にこれほどまでにこだわるのか?

その理由は広報予算にあるのではないかと私はこれまで推測していたのだが、今日の日経の記事を読むと、「本命はこっち(原発輸出)だったんだナ」と思う。五輪誘致に一度も成功したことがないトルコが、オリピック開催を熱望していることは間違いなく、その熱意は東京やスペイン(マドリード)よりずっと上だろう。私は別に何もしなくても日本が勝つことはないと思うが、それでもオリピック開催を確実なものにしたいトルコに、もし日本から「原発を受注してくれれば、(最後まで形式的に誘致活動はするが)日本はそっと降りる」というサインが来たら、とりあえずこれに「乗る」ことはあるのではないだろうか。そして、それが故に、日本はオリピック誘致にこだわった。

ちなみに日本の誘致の旗振り役はなんといっても石原慎太郎だったわけだが、この男は誰もが知るゴリゴリの原発推進論者、つまり原発メーカーと密接な関係がある。となると、こういう原子力ムラの枠組みのなかから、原発輸出と五輪誘致をセットにしたストーリーが練られた可能性は十分にあると思う。と、まあこれはいつもながらのうがった推測であるが、そのぐらいのことをやるのが日本の原子力ムラであり、一方でIOCが非常に政治的な組織であることもまた周知の事実である。

それだけに五輪誘致をめぐって政治的な取引をすることは、さして難しいことではないだろう。ただし、こうして2020年の五輪開催地がトルコに決まったあと、トルコ政府が国内で「日本の原発輸入反対」の声に火をつけて国民投票に持ち込み、「建設反対」を可決するという手もある。そうなれば、トルコの方が政治的には一枚上手ということになる。
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2013/04/post-80b7.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年4月05日 15:59:38 : 95slbgE0FU
こういう投稿に出会うから、阿修羅はやめられない

地震大国であり、いろいろと風通しがいいとは言いがたいトルコで原発など自殺行為


02. 佐助 2013年4月05日 21:21:41 : YZ1JBFFO77mpI : TUhrPgEJIU
キチガイ
ナトリウムやマグネシュウムやリチウムはイオン化する物質。分子材料の共鳴振動数が一致/不一致により、腐食・穿孔・発熱を発生させるリチウムや原子炉は一日も速く止めるべきだ、輸出とは狂っているとしか思えない。イオン化を防ぐものは地球上に存在しない。あるとしたら太陽電子電池・燃料電池しかない。原発推進では世界信用恐慌やドル崩壊は止められません。産業革命に乗り遅れた大企業は間違いなく消滅します。直接浴びれば致死量の放射能を大気や海洋に放射能をバラまいてPM2.5として拡散する気か。金融緩和のマネするな?

03. 2013年4月05日 23:41:54 : pDuR0joKhA
十二分にありえますね。
一瞬にして潰えた日本帝国と、
ビザンツ帝国と始終鎬を削りあったオスマン帝国の格の違いなんでしょうか。
たぶん今親日家であるほどその日本観はネットの日本人に近いかも知れません。
あの敬愛する清潔な人倫の国でなぜ復興が遅々としてすすまないのか、
あの技術力を誇る国でなぜ簡単にあんなことが起きその対策も皆無なのか、
一応平和の祭典たる五輪誘致を標榜する氏がなぜ隣国に喧嘩を売ったりするのか、
美しい優艶な文化を育む国がなぜ最近自己中で金が全ての島国根性丸出しなのか、
つまり我々と同じふつうの国だったんだ、
だったら遠慮せずふつうに交渉しようか、ってことなんだと思います。
ただ国と国のこととなると更に一歩先を見透かされることになります。
ですからちょっと探れば、
『本当は憲法より大切な 日米地位協定入門』(創元社)から見えるTPPの本質 会員番号4153番 http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/805.html
のようなことも(ふつうの日本人以上に)お見通しなんだと思います。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

アマゾンカンパ 楽天カンパ      ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧