http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/915.html
Tweet |
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8422.html
2013/4/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
正社員解雇はOKなのに…
安倍首相はきのう(2日)、「行き過ぎた雇用維持から労働支援型への政策転換」を田村厚労相に指示した。「労働力の流動化」の美名の下、サラリーマンのクビ切りが横行しそうなムードだが、許しがたいのはこの「解雇ルール緩和」の言いだしっぺたちだ。
産業競争力会議のメンバーである企業経営者は、正社員のクビは簡単に切ろうとするくせに、自分のクビは大事に守る。同会議で検討中の「ダメ社長クビ切り制度」には、ほおかむりだ。
日本企業は、内外の投資家から「企業統治が不十分」と見られており、法務省の審議会などで、経営者から独立した立場の社外取締役(独立取締役)選任の義務付けが議論されてきた。競争力会議でも「コーポレートガバナンス強化」の一環として独立取締役が議題になっているが、義務化について経営者メンバーが難色を示している。
「欧米では社外取締役は、企業から独立した立場が当たり前ですが、日本の場合、社長のお友達が選ばれることが多い。結局、経営陣に厳しいことを言わず、取締役会はナアナアで済んでしまう。外部の人間にとやかく言われるのは迷惑ということで、経団連企業や銀行協会を中心に独立取締役には猛反対です」(経済ジャーナリスト・有森隆氏)
独立取締役が義務付けられると、業績悪化の社長は取締役会の判断で即クビの可能性だってある。実際、先月15日の産業競争力会議の議事録を見ると、住友商事の岡素之相談役はこう言っていた。
〈コーポレートガバナンスが(産業の)新陳代謝に直結するとは思っていない。社外取締役を採用する、社外監査役を採用する、社外アドバイザーを採用する、いろいろなスタイルがあり、それは各企業の判断でよいのではないか〉
経営者のご都合主義は、この件だけじゃない。
競争力会議の議論では、この国全体の成長ではなく、自社への“我田引水”が目立つ。
「東レの榊原定征会長は、政府の研究開発費の上増しを提案。みずほFGの佐藤康博社長は、農業改革の提言で『農林漁業成長産業化ファンド』の活用を訴えましたが、何のことはない、みずほはこのファンドに出資しているのです」(野党議員)
こんな連中にマトモな成長戦略を期待するだけムダだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK145掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。