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It’s 小タイム
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2013/04/ts-3142.html
2013年4月 2日 生活の党 参議院議員森ゆうこ
「この程度の約束を守れなかったのは大したことではない」衆院予算委員会で国債30兆円枠などの公約に違反したことを追及された当時人気絶頂の小泉純一郎首相が、そう言い放ち顰蹙(ひんしゅく)を買ったのは、今から10年前のことです。
その時の議事録を読み返してみました。
確かに小泉元首相の答弁の通り、経済は生き物ですから、国債発行額の公約を守ることでかえって景気の悪化を招き、税収の低下による財政の悪化をもたらすことは本末転倒です。
日本は高度に成熟した経済大国であり、国際情勢の変化も激しい中で、政権公約を100%守ることが極めて困難であることは、国民も理解していると思います。
しかし、よほどのことがない限り、主要な政権公約は守らなければなりません。
主要な公約は、その政党が目指す国づくりを象徴するものであるからです。
主権者としての最大の権力の行使であり、民主主義の原点である国政選挙における投票の判断基準を「大したことではない」ということができないのは言うまでもありません。
かつては「日本の選挙は政党が掲げる政策を有権者が選ぶ選挙ではない」と嘆く報道をよく目にしたような気がします。
しかし、数度のマニフェスト選挙を経験し、政権交代を実現したことによって、まだ議会制民主主義成熟への発展途上とはいえ、今や、多くの有権者は「こうやく(口約)」ではなく政権公約、つまりその政党が、約束した政策を実現する、あるいは実現に最大限努力する、と期待して投票するようになったのではないでしょうか。
環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加表明については、安倍晋三首相がいくら昨年末の衆院選の自民党の公約に反しないと言っても、それは、「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」というポスターや、自民党の議員たちがマスメディアを通じて、「TPPバスの行き着く先は、日本文明の墓場なのだ」と、まるでTPP反対の論陣を張っている私たちと同じようなことを公言していた以上、選挙に勝つための都合のいい「二枚舌」と言われても仕方のないことです。
しかし、国会で安倍政権を批判する声はそれほど多くはありません。
現時点で安倍内閣の支持率は高く、アベノミクス礼賛のムードの中で政権を批判することによほど勇気がいるのか、あるいは、本当にその政策がベストであると考えているのか、国会質問の際に、気持ちの悪いほど安倍首相を持ち上げる野党議員を見ると暗たんたる気持ちになります。
庶民の生活が向上するところまで結果を出すには問題点はいくらでもあります。
「いざなぎ」越えの景気回復の後に残ったのが格差社会と膨大な債務であったことを忘れてはいけません。
そもそも、既得権益を打破してこの国の構造そのものを変革しなければ何も変わらないはずではなかったでしょうか。
野党が健全な批判精神を持ちながら、厳しくただしてしていく姿勢を失えば、行き着く先はかつての「翼賛政治」ではないかと危機感を強めています。
私は、公約を守ることの大切さを訴えつつ、ムードに流されず、「ならぬものはならぬ」と言い続けたいと思います。
PDFはこちらから」
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/files/130401syoutaimu.pdf
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