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2013年3月31日 神州の泉
林芳正農水相は今日、米国などがTPP交渉を年内合意としているスケジュールに合わせる必要はないと明言した。だが、これは農業団体や自民党議員などTPPの反対派、あるいは慎重派に対する“鎮静効果”を狙った談話ではないだろうか。
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TPP、年内妥結にこだわらず NHK番組で林農相
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013033101001342.html
東京新聞 TOKYO Web 2013年3月31日 11時56分
林芳正農相は31日のNHK番組で、環太平洋連携協定(TPP)交渉で米国などが年内の合意を目指していることに関して「スケジュールに合わせなければいけないという意識が強すぎる。国益が満たされない場合、もう少し議論しようと主張していい」と述べ、日本としては年内妥結にこだわらず交渉に取り組む考えを示した。
交渉で日本の主張が受け入れられない場合「その場で席を立って帰ることだって視野に入れてやればいい」と述べ、自民党が「聖域」とする重要品目が守れない場合、交渉脱退も辞さない姿勢を強調した。(共同)
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林農水相のこの談話は、米通商代表部(USTR)マランティス代表代行が、TPPの日本参加については、4月下旬に開かれるTPP閣僚級会議で話し合われ、この会議での合意を受けて議会通知する方針であると発表したことを受けている。米政府による議会通知は、早くても閣僚会議後になり、その後、90日間の協議機関が必要となり、日本のTPP参加への承認が早くとも7月末になる見通しになったことを指していると思われる。
だが、林農水相の「その場で席を立って帰ることだって視野に入れてやればいい」という言い方は、TPP反対派・慎重派に対する誠意のないリップサービスであることは明らかである。いや、はっきり言って悪意である。なぜなら、“日本側の主張が通らなかったら席を立つ”は、フリージャーナリストの岩上安身氏が明確にしたように、まったくできないことが分かっている。シンガポールで行われたTPP第16回交渉会合が13日に終了したが、岩上氏はこの内幕を独自取材で明らかにした内田聖子女史(PARC事務局長)からはっきりと聞いている。
内田女史によれば、USTRは驚愕の声明を発表していた。今から日本がTPP交渉に参加しても関税に関する議論はできない。「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、TPP交渉参加に反対する」という自民党が強調した公約は実現できないことが明確になっている。自民党が「J-ファイル2012」で公約した全6項目のうち、安倍晋三氏が唯一の拠り所としていた一番目の自民党公約でさえ無効だということが分かった今、後の5項目も話にならない状況にあることは明白である。日本政府が国民に対して絶対秘密にしておきたかったこの事実を暴いてしまった岩上安身氏は、今、かなり命の危険にさらされているか、はたまた国策捜査のターゲットにされている可能性が高い。是非、身辺には充分にお気を付けいただきたい。岩上安身氏は肝の据わった国益派ジャーナリストであるから、皆さんにも是非応援していただきたい。
話を戻すと、林芳正氏は、野田佳彦前首相が解散総選挙を宣言することになった臨時国会開催直前の昨年10月26日、CSISと日本経済新聞社が共催した「指導者交代と日米中トライアングルの行方」と題するシンポジュームに、石破茂氏とともにわざわざ呼ばれている。この時点でCSISは安倍自民党に政権が移ることが分かっていたのである。この視点から、昨年12月16日の総選挙に米国の黒い干渉が行われたことが見えてくる。この事実から、林農水相のTPPに対する役割が推し量れる。すなわち林農水相は、CSISやUSTRの意志を安倍政権で実行する使命を帯びている重要閣僚の一人であるということである。
TPP参加実行の密命を有した林農水相が、TPPに最も熾烈な反対意思を表明している農業団体を中心とする反対派を鎮圧する任務を帯びて農林水産大臣に就いているのであり、今回の“もしヤバかったら席を立てる”発言もその一環である。ちなみに、日本経済復活の会・会長の小野盛司氏は、2009年の麻生政権時代に経済財政担当相に任命された林芳正氏が消費税増税論者だと喝破していた。また林農水相は、野田民主党政権で凶悪な言論弾圧法案を陰で推進していた玄葉光一郎氏の後を受け継いだ要注意人物の一人である。
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