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2013年3月31日 植草一秀の『知られざる真実』
自民党の大西英男という議員が、衆議院総務委員会質問で無知をさらけ出した。
NHK会長を参考人として出席させ、NHKに言論弾圧の圧力をかけたのだが、発言内容が事実に反しており、逆に自民党の露骨な偏向報道強要の姿勢に注目が集まってしまった。
すでに本ブログでは、3月24日付記事
「NHKが「沖縄県の尖閣諸島」と表現するのは適正か」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/nhk-7cce.html
メルマガ記事
「NHKの政治的偏向をもたらす放送法の構造」
http://foomii.com/00050
に記述したが、大西氏はNHKが元外務省国際情報局長の孫崎亨氏を番組に起用したことに噛みついたわけだが、孫崎氏が述べてもいないことを述べたと発言し、大西氏の無教養、無知をさらけ出すことになった。
NHKの姿勢は偏向そのものであり、NHKの偏向を厳しく糾弾するなら、その姿勢は間違ったものとは言えないが、NHKを糾弾する方向が正反対だ。
NHKが責められるべきは、NHKが公共放送としての役割を放棄して、単なる政府の御用機関に成り下がっている点にある。
大西英男氏の批判は、NHKの御用機関ぶりに、現状でもまだ不満があるということだった。
より鮮明に、NHKは権力迎合の姿勢を強めよと大西氏は要請したわけだ。
私のこの解釈は本筋を外してはいない指摘だと思う。
3月31日のNHK「日曜討論」。
今日もまた偏向全開の番組編成だった。
番組は一票の格差問題とTPP交渉の二本立て。
一票の格差問題は各政党の存亡にかかわる重大事案。
自民党と民主党の意見を聴けば良いという問題でない。
一票の格差とは偏向の問題だ。
偏向の問題を論議するのに、偏向の番組構成で対応するところに、NHKの偏向体質がそのまま表れている。
後半はTPP交渉問題。
司会者、農水相、TPP賛成の論者、TPP反対の論者の構成。
一見すると、公平な出演者構成に見えるかも知れない。
実態はまるで違う。
司会者が御用聞き=偏向全開の島田敏男。NHK偏向全開コンビがこの島田敏男と大越健介。かつては影山日出夫氏と三羽烏だったが、影山氏が亡くなり、コンビになった。
私が日曜討論に出演し始めのころ、司会を担当したのは山本孝氏だった。
このころのNHKには良識というものがあった。
山本氏の司会進行は中立・公正そのものであった。
かつての岡村和男氏なども、強面ではあったが、御用聞きの姿勢を示すことは少なかった。
影山日出夫氏、島田敏男氏の時代になって、司会者の地位を得るには偏向全開を示さなくてはならなくなったのだろう。
農水相は政府の代表だから、当然TPPの推進派。
有識者として出演したのが鈴木宣弘氏と大泉一貫氏。
つまり、中立公正ではなく、1対3、ないし、1対2の構成なのだ。
島田敏男氏の偏向ぶりは番組ラストで際立った。
番組の締めくくりに際して、出演者に対してひと言ずつ発言を求める際、鈴木宣弘氏にだけ、時間を1秒も配分しなかった。
日曜討論司会者の最重要の役割のひとつに、番組の最後の発言を主賓に回すというものがある。
政党討論会などでは、最後の時間に、各政党代表に一言ずつの発言を求める。
しかし、番組ラストは、必ず主賓に発言を回さねばならない。
これに失敗すると司会者は大きなペナルティーを喰らう。
本日放送では、番組ラストに3分強の時間が残された。
当然、鈴木宣弘氏にも発言の機会を提供すべきところ、島田敏男は、大泉氏に発言を振り、なお2分以上の時間がありながら、鈴木氏に発言を求めず、林農相に発言を求めた。
林氏は延々と発言を続け、番組ラストまで引っ張った。
ラストは、若者が積極的に参入しようとする農業の話で締め括った。
卑劣で低劣で、見るに堪えない臭い三文芝居を見せられたのだ。
このようなNHKに賛同しない国民は、放送受信料の支払いを拒絶するべきである。
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