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2013年03月30日 世相を斬る あいば達也
北朝鮮の遠吠えも、今では聞き慣れた感があり、その国家の存在自体が“オオカミ少年”のように我々の目に映るのだが、いつなんどき豹変するか、実は誰にも判らないのではないのだろうか。以下のように朝日新聞は北朝鮮の動向を報じている。
≪ 金正恩氏、米軍基地へ「射撃待機状態」指示
【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記は29日未明、戦略ロケット部隊 の作戦会議を緊急招集し、米軍基地をいつでも攻撃できるよう「射撃待機状態」に入るよう指示した。朝鮮中央通信が伝えた。米韓合同軍事演習に核兵器を搭載できるステルス機、B2爆撃機が参加したことを踏まえた措置だとしている。
北朝鮮は26日に「野戦砲兵軍集団を1号戦闘勤務態勢に入らせる」と宣言し、27日から南北の軍事当局間の通信を遮断するなど、米韓への圧迫を強めている。今回も、さらに緊張を高めることで、米韓の譲歩を引き出す「瀬戸際戦略」の一環とみられる。
同通信によると、正恩氏は「情勢をみると、米帝と総決算する時が到来したと判断される」と指摘。米国が無謀な発砲をすれば、米国本土と太平洋、韓国にある米軍基地を攻撃しなければならないとし、戦略ロケット部隊の攻撃計画を最終批准した。 米軍は韓国で実施中の合同軍事演習に、核兵器を搭載可能なB52戦略爆撃機やB2を相次いで投入。これらの演習の内容をあえて公表して抑止力を誇示し、北朝鮮を強く牽制(けんせい)している。 ≫(朝日新聞デジタル)
北朝鮮の今回の行動が“瀬戸際外交”の踏襲に過ぎない、と云う見方が主流を占めているようだが、果たして、そんなにタカを括っていて良いのだろうか。金正日の死によって俄かづくりされた若造トップの金正恩が、“戦争を知らない子どもの子供”なだけに、シミュレーションゲームの乗りで、笛吹けど踊らぬ隣国に対し、“殺してしまえホトトギス”の感情を爆発させない保証は、どこにもないだろう。
おそらく日本人の殆どが、北朝鮮が直接攻撃を加えるなら、先ずは韓国・ソウルだろう位の認識しか持ち合わせていないのだと思う。筆者も、そうだろうなと思う。しかし、韓国は北朝鮮民族にとって同胞である。陸続きで一戦交える事となれば、朝鮮半島が大混乱を起こし、韓国も北朝鮮も刺し違えのような惨状になることは想像に難くない。それこそ、民族の死滅に繋がる。だからと云って、大陸間弾道弾匹敵のロケット打ち上げに成功したからと云って、米国本土に攻撃を仕掛ける程の能力が北朝鮮にあるとは思えない。
このような消去法で、先制攻撃を仕掛ける相手としては、日本程度が一番良いのではないか、と彼らが思う可能性は否定できない。確率は非常に低いだろうが、先制攻撃を仕掛け、その後の条件外交に期待が持てる戦術には、日本と云う選択はあり得る。ミサイル投下が日本であれば、他の隣国や米国は冷静な立場で、問題の解決に動ける。つまり、韓国や米国に直接仕掛ければ、速攻で破滅させられるが、相手が日本であれば、ズルズルと瀬戸際外交の一環、延長線上の外交交渉が残される、と考えても不思議ではない。
まさかと思うような事から、大事は始まるものである。己の財布が豊かになることしか考えられなくなった民族に活を入れて貰うのも悪くはないが、東日本大震災や福島原発事故の災難から、ほとんど何も学ばない国家なのだから、小さな爆弾が一つ落ちたくらいでは、被害を受けた人々を除き、ショック療法にも、ならないかもしれない。安倍晋三の日ごろの口ぶりから行けば、断固報復攻撃と言いたいところだが、米国に強く牽制され、似非タカ派ぶりを発揮するのかもしれない。チョイと見てみたい誘惑にかられるが、そんな不吉な誘惑は封印することにしよう。
それにしても、確率が低いとはいえ、上記のような危機があり得るからと言って、危険は芽が出た時点で摘み取るべき、と行かないのが外交防衛なのだろう。座して、危機を招くと云うわけではないが、かといって、北朝鮮のような国を相手に、これと云った的確な対応手段はないわけで、結局、朝鮮総連ビル落札のように、迂回懐柔戦術のような裏外交を行うのだろうか。この辺は、もう少し事実関係がはっきりしないと、文字にするわけにはいかないが、推移は見守っておきたい。
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