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ついにTPP不参加論を唱えた毎日新聞専門編集委員の笑止
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63871913.html
★「天木直人氏の視点ー(2013/03/28)」★ :本音言いまっせー!
これには驚いた。
きょう3月28日の毎日新聞「水説」で潮田道夫と名乗る専門編集委員
がついに日本はTPPに参加しないほうがいいのではないかと言い出した。
しかもその理由がふるっている。
「TPPは日本の国益に反する」という私の反対論の根拠とは真逆
で、日本がTPPに参加すると素晴らしいTPPがダメになる。だから
日本は参加しないほうがいいと要旨次のように書いているのだ。
すなわち、日本が参加すると交渉が遅れる上に、その内容が本来の
TPPの目指していたものを損ねることになる。
TPPは自由化の例外を認めないという原則を貫いてこそTPPの
値打ちがある。
それが例外だらけの志の低い協定になるおそれが出てきた。
日本の参加がそのようにしてTPPの値打ちを損ねるようになるくらい
なら、いっそ日本はTPPへの交渉参加を見送ったほうが世のため、
人のためになる。TPPは環太平洋経済ブロックである。
そのTPPに参加しない事によって、日本が経済的、政治的に
計り知れない損失をこうむるだろう。
そのことに日本人全部が気づく。
そうなってから全面降伏して参加すればいい。
日本が交渉参加を表明した事によって日本の不参加はなくなった。
途中で日本が抜ける事も現実にはありえない。
だからTPPはこれから延々と交渉が続き、何年か後に、コメの例外が
入った中途半端なTPPが出来上がるだろう。
日本の国内改革も不徹底で終わり、日本再生は道半ばで終る。
以上のような理由で日本はTPPに参加しなくてもいい、
と潮田氏は言っているのだ。
こんな冗談のような論説を毎日新聞は堂々と掲載しているのだ。
驚いたことは日本が参加しないほうが、「世のため人のためになる」
と言っているところだ。
TPPは経済ブロックであると言っていることだ。
保護主義を称賛するなどということはまともな識者なら口が裂けても
言ってはいけないことだ。
それに入れてもらえなければ日本は不利になる。ざまあ見ろ。
その時になってはじめて日本は全面降伏して無条件で参加することになる、
とまで言っている。
日本国民全員を敵に回すような書き方だ。
極めつけは潮田氏がこの評論を締めくくっている次の言葉である。
「・・・もっとも、TPPは中国を睨んだ日米の協調行動という
意味合いが大きくなっている。TPP参加で日本は中国への交渉力を増す
ことができた。それだけで十分かもしれない・・・」
もはやまともな論評とは思えないけれど本当にそう書いているのだ。
このような無茶苦茶な評論をしなければならないほど日本の
TPP交渉参加は行き詰まってきたということだ。
いや、TPP交渉自体が行き詰まっていく。
もはやTPP論争が終った。
あとはTPPそのものが終るかどうかだけである。
◇
水説:TPP不参加論=潮田道夫
http://mainichi.jp/opinion/news/20130327ddm003070104000c.html
毎日新聞 2013年03月27日 東京朝刊
<sui−setsu>
安倍晋三首相が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加を表明した。強硬な反対論があるなか、上手にことを運んだと思う。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」の中で評価できる政策の筆頭がこれである。結構なことであるはずだが、心が弾まない。日本がTPPに参加することが、果たして環太平洋地域の共同市場づくりによいことかどうか、最近、自信がなくなった。
というのも、日本が交渉に参加すると、すでに遅れ気味のTPP交渉だが、さらに遅れることになるだろう。
米国に日本を入れると時間がかかってしょうがないから入れるのをやめろ、という声があった。交渉国の中で、日本は米国に次ぐ経済大国だから、日本のいうことを無視できず交渉はややこしくなる。
第二に、日本はコメを筆頭に農林水産分野での重要5品目など、例外を求める品目が多い。米国との事前交渉で米国の自動車関税を容認する姿勢も示した。だったらウチもこの品目は例外だと言い出す国が続出するだろう。
TPPは自由化の例外を基本的に認めないという原則だから値打ちがある。それが例外だらけの志の低い協定になるおそれが出てきた。いっそ日本はTPPへの交渉参加を見送った方が世のため人のためかもしれない。
国内の反対派は無論、不参加に賛成だろう。賛成派もよく考えた方がいい。日本が不参加だと交渉は早めに仕上がり、例外も少なく自由化度の高い貿易圏ができあがる。
環太平洋経済ブロックの成立である。しばらくすると、TPP不参加が経済的、政治的に計り知れない損失をもたらしていることに日本人全部が気づくだろう。そうなってから参加すればよい。
条件はすでに決まっており例外は受け付けられない。厳しいと言えば厳しい事態ではあるが、いや応なく農業をはじめ本格的な構造改革に着手することになるだろう。もちろん摩擦は大きい。だが、その方が「日本再生」にずっと役に立つのは明らかだ。
以上、頭の体操である。実際問題として、交渉参加を表明した以上、不参加シナリオは消えた。途中で抜けるなどということも現実にはできない。何年か後、コメ例外などが入ったほどほどのTPP合意ができるだろう。従って国内改革も不徹底である。日本再生は道半ばで終わる。
もっとも、TPPは中国をにらんだ日米の協調行動という意味合いが大きくなっている。TPP参加で日本は中国への交渉力を増すことができた。それだけで十分かもしれない。(専門編集委員)
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