http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/687.html
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産経新聞は、思考力がないのか、何が何でも安倍首相を支えたいのか、安倍政権で“秘かに”進む「自虐史観」の横溢が、安倍首相の“隠れた指示”もしくは“阿吽の不作為”に基づくものであることを等閑視している。
安倍氏は、昨年末の総選挙期間中、従軍慰安婦問題に関する「河野談話」の見直しさえ言及した。
そのような安倍氏がめでたく内閣総理大臣になったというのに、「現行の教科書に比べ自虐的な歴史観に基づく反日的な記述が強まった」と見える事実の背景に何があるのか、少しでも考えることができるひとならわかるはずだ。
安倍首相による明示ないし暗黙の指示なくして、記事にあるような教科書検定は行われない。
安倍首相が稀代のインチキ政治家であるのは、国内向けに保守愛国主義を気取りながら、陰でこそこそと外国に謝罪したり、今回の教科書検定のように、実際の政策は真逆であったりという醜態やデタラメを見せていることでわかる。
そのような安倍氏に騙されて、安倍氏こそが日本を立て直す憂国の政治家と歓喜している人がいることに驚かされる。
安倍氏こそが、日本及び日本人を先の戦争に縛り付け、ことあるごとに諸外国からあれこれ文句を言われる状況を生み出している元凶なのである。
転載する産経新聞の記事は、「日本政府は19年3月に「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示す資料はない」とする答弁書を閣議決定している」と書いているが、それは、当時社民党の辻元清美代議士が平成19年3月8日に提出した「安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問主意書」への答弁書(平成19年3月16日提出)である。
※ 参考資料
「衆議院議員辻元清美君提出安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問に対する答弁書」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/612.html
しかし、答弁書に書かれた肝心の内容(公的機関の強制連行に証拠はない)は、その直後3月26日に開かれた参議院予算員会での共産党吉川春子参議院議員との質疑応答のなかで、安倍氏自身によって実質的に否定されたのである。
さらに、この参議院予算員会でのやり取りは、当時の米国大統領ブッシュ氏・米国連邦議会議員たちさらには米国メディアに対して、従軍慰安婦問題についての安倍氏のそれまでの言動に対する謝罪の“証拠”として利用されている。
「参議院予算委員会における安倍晋三内閣総理大臣および麻生太郎外務大臣による吉川春子議員との会議録(2007年3月26日)」から該当部分を引用する。
「○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど答弁をいたしましたように、河野官房長官談話を継承しているということは、この官房長官談話を正に引き継いでいるわけでありますから、その中身も、それを引き継いでいるということでございます。
○吉川春子君 さらに談話では、慰安婦の募集について、本人の意思に反して集められた、官憲が直接これに加担したこともあった、慰安所の生活は強制的状況で痛ましいものであったと言っていますが、これもお認めになりますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 河野官房長官談話を継承すると、このように申し上げております。
○吉川春子君 お認めになるんですね、今言ったこと。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) そうです。 」
※ 参考資料
「参議院予算委員会における安倍晋三内閣総理大臣および麻生太郎外務大臣による吉川春子議員との会議録(2007年3月26日)」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/611.html
あげく、先般の訪米日米首脳会談でも、その理由はおそらく安倍氏の歴史認識にあるのだろうが、オバマ氏から日本国を代表する首相に対する接遇として許されざる非礼を受けた。
首脳会談以降の安倍首相の歴史認識発言関連投稿で、安倍氏は政策の軌道修正をきちんと説明しないまま政策を変えると書いたが、今回の教科書検定内容はその一環なのである。
※ 関連投稿
「安倍首相に対する「不快感」を世界に晒したオバマ大統領:安倍自民党政権の誕生により民主党政権より悪化した日米関係」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/609.html
「安倍首相が「従軍慰安婦」問題でブッシュ大統領に謝罪したのは訪米首脳会談ではなく“秘密電話会談”」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/911.html
「安倍談話、15年発表目指す=「極右」批判に反論―韓国誌で安倍首相:この人の支離滅裂ぶりに不安」
http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/345.html
[資料]平成4年加藤談話・平成5年河野談話・平成7年村山談話など
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/861.html
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強まる自虐史観 集団自決「軍強制」、慰安婦「連行」 高校教科書検定
配信元:
2013/03/26 22:43更新
26日に検定結果が公表された高校教科書では、沖縄戦での集団自決について「日本軍が強いた」との表現や、慰安婦について「連行」「強いられた」といった記述がみられ、現行の教科書に比べ自虐的な歴史観に基づく反日的な記述が強まった。いずれも検定意見は付かず、識者から疑問の声が出ている。
集団自決を記述したのは日本史教科書9冊のうち8冊。実教出版の日本史Bは現行版では、日本軍により「県民が集団自決に追いやられたり…」としていたが、今回は「県民が集団自決を強いられたり…」と表現を強めた。さらに「軍とともに死ぬことを求められたりもした」との記述を「軍とともに死ぬことを強制された」とした。
清水書院の日本史Bも、現行版は「日本軍の関与のもと…集団自決に追い込まれた人々もいた」としていた表現を「日本軍によって…」と変えた上、「日本兵による命令によっても集団自決をとげた」との記述も加えた。
平成18年度の検定では文科省が「日本軍が強いた」などと軍命令が読み取れる記述に初めて検定意見を付け、軍強制の記述がいったん削除・訂正されたが、沖縄県側が抗議の県民大会を開くなど強く反発。このため、文科省は訂正申請に応じ直接的な軍命令でなく住民が心理的に追い込まれたとの文意が含まれれば軍強制の記述を容認した。
記事本文の続き 具体的には「強制的な状況」「強制集団死」といった記述が認められたが、今回の「強いられた」「命令」などは、直接的な軍命令とも受け取れる。文科省は集団自決へのとらえ方は前回と変わっていないとした上で「直接的な軍命令を表現したものではないと判断した」と説明している。
集団自決に詳しい現代史家の秦郁彦氏は「明らかに軍命令があったと受け取れる表現で、修正を求めないのは検定の一貫性を欠く」と指摘。意見を付けない背景には「政府が米軍普天間飛行場の移設問題を進めるため、沖縄の世論を刺激したくないという考えがあったのではないか」とみる。
日本による朝鮮半島統治時代の慰安婦については、日本史教科書9冊のうち8冊、政治・経済では7冊のうち6冊が記述した。
日本政府は19年3月に「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示す資料はない」とする答弁書を閣議決定しているが、清水書院の日本史Aは、「日本軍に連行され、『軍』慰安婦にされる者もいた」と記述。現行版の「慰安婦として連行される者もいた」との表現から強めたが、これも検定意見は付かなかった。
文科省は「明確に強制連行されたとは受け取れない記述なので許容された」と説明している。
教科書問題に詳しい拓殖大学の藤岡信勝教授は「左翼的思想を持つ教科書執筆者たちは、ギリギリの表現で自虐史観の記述に変えようと狙っており、毅然(きぜん)と検定意見を付けて正していかないと不適切な記述が増えていく」と指摘している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/641388/
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