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「Zonbie」というのは、どうしても、墓場からでてきて町中をうろつきまわる映画のワンシーンがあるが、由緒正しい民族的な言葉である。本来は、西インド諸島ハイチの言葉で、黒魔術により死体を夢遊状態にして動かし、生き返らす魔力のこと、あるいは、ヴードゥー教の呪いにより、生き姿を与えられた死体のことを言う。現代の口語では、「精神的には死体と同様の奴」というような意味になる。
これを、政治に当てはめて考察したのが、藤原筆による「小泉純一郎と日本の病理」Koizumi's Zombie Politics (光文社)である。小渕恵三が倒れ、その後、小泉純一郎首相の誕生で、法治国家、民主主義国家の枠が外れ、ウソが公然とまかり通る政治状況になったという日本政治史の認識を書いている。これとセットで、日本の資本主義が、バブル経済のころに「賎民諸本主義」に変質していったと考察している。「賎民」というのは、乞食、ギャング、詐欺師などに対して使われる言葉だが、社会の中枢の役割を担う者が賎民化すれば、一般国民はいわずもがなであろうと書いている。
9.11後のアメリカでも同様であろうが、このような政治経済状況が、資本の増殖、癌化を際限なく許容し、「信用」の膨大な嘘が隠しおせずに、リーマンショックにつながった。オバマの誕生でその流れが、断ち切られることが期待されたが、米国が、計画経済的に屑債権を国が買い取るという「黒魔術」を行い、癌化して信用破綻した新自由主義的な資本主義が、ゾンビのようによみがえり、さらに、オバマの政策を骨抜きにするようになった。
また、日本でも民主党政権が誕生し、本来は小沢一郎が首相になることによって、歴史的転換が図られるべきだったが、特捜警察とマスメディアが、「政治とカネ」という黒魔術を行い、ゾンビのような、ウソがまかり通すような、菅、野田さらに、安倍といった政治家、さらに御本尊である竹中平蔵を復活させた。
だから、彼らの進める、TPPというのは、リーマンショック後に黒魔術でよみがえっている、また、すでに、黒魔術の元でしか、生き残れなくなっている新自由主義の姿であり、ゾンビ化した新自由主義経済といえるのではないか。民主主義的な議論、オープンな報道をされると、とても生きてゆけないような、きわめて無礼で不公正な、市場開拓、司法制度のやり方を、「ゾンビ国家」米国主導(同盟国の者としては、まことに申し訳ないが、大義なきイラク戦争により、数えきれない無実の人命を殺戮した国、貧困と病が放置される国、しかし、軍事力と諜報力のみで国際的な力を保持国として、そのように申し上げざるを得ない)で作ろうとしている。
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