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国会不在が続く慎太郎氏。おひざ元は再編に向けて動き出している
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130323/plt1303230808000-n1.htm
2013.03.23 ZAKZAK
★鈴木哲夫の核心リポート
日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)の入院が長引いている。「風邪をこじらせた」として都内の病院に入院して3週間以上、永田町では「重病説」が流れるだけでなく、3男で自民党の石原宏高衆院議員の公選法違反疑惑も報じられた。「慎太郎氏抜き(=不在)」の政局が進むなか、維新内で政界再編に向けた動きも浮上した。展開次第では「慎太郎氏率いた旧太陽の党系との決別」につながるとの見方もある。政治ジャーナリスト、鈴木哲夫氏が緊急リポートする。
「近く退院予定だが、きょうの衆院本会議は欠席します」
石原事務所は22日朝、夕刊フジの取材にこう語った。維新国会議員団の平沼赳夫代表が21日午前の役員会で、慎太郎氏が22日の本会議への出席を予定していることを明かしたが、結局見送られたようだ。慎太郎氏については、さまざまな情報が飛び交っている。
「昨年後半から入院が続き、本人も体力に自信を無くしているらしい。親族も『年齢もあるので…』と話していた」(自民党幹部)
「宏高氏と大手遊技機メーカーとの疑惑報道も心痛の種のようだ。参院選前後に引退するんじゃないか」(都庁関係者)
政治家にとって病気は権力掌握に直結する。もはや、慎太郎氏自身が「重病説」を払拭するしかないが、トップ不在の間に、維新が抱えてきた政策や路線の矛盾を修正する動きが出てきた。
つまり、「(橋下徹共同代表が立ち上げた)維新本来の方向へリセットしよう」というもので、15日に発足した「憲法96条勉強会」がそれだ。
憲法改正に必要な手続きを緩和しようという超党派勉強会には、民主党から渡辺周元防衛副大臣、みんなの党から浅尾慶一郎政調会長、維新から松野頼久国会議員団幹事長ら、66人が参加した。発起人の1人が狙いをこう解説する。
「憲法改正を掲げて集まっているが、自民党に対抗できる保守新党の立ち上げを見据えた動きだ。参院選の選挙協力といった小さな目標ではなく、政界再編や保守再編を念頭にしている」
松野氏は昨年、民主党を離党して維新に合流する際も、「維新入りは政界再編の階段を上がるため」と明言していた。
「松野さんは以前から『日本のためには幅広い選択肢を』といい、国対的な動きを信条としてきた。自民党の菅義偉官房長官や、みんなの浅尾氏とも勉強会を仕掛けて人脈を築いてきた。維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)とも一昨年から一対一で会ってきた。それが3党66人につながった」(前出の発起人)
慎太郎氏も憲法改正論者であり、18年ぶりの登場となった2月12日の衆院予算委員会でも、「この国の混乱や退廃をもたらした大きな要因は憲法だ」といい、安倍晋三首相に「憲法廃棄」の持論を説いた。慎太郎氏率いた旧太陽系議員も改憲論者である。
しかし、今回の勉強会のシナリオは、旧太陽系議員とは一線を画すもので、最終的な路線が違うというのだ。発起人メンバーはいう。
「憲法改正というボールを投げて、まずは民主党を割る。飛び出てくる面々と、維新とみんなで保守新党を結成する。そして、自民党と協力して憲法を改正するが、自民党に協力するのはそこまで。その後は、自民党に対抗する保守政党として戦う。旧太陽系議員や新人議員の一部には、改憲をきっかけに『自民党へ合流すべき』と主張する人も多い。そのときは去ってもらって結構。すっきりした形になる」
橋下氏は、どう考えるのか。
官邸周辺は「さまざまな情報を分析した結果、橋下氏は自民党が圧勝しそうな今年夏の参院選は見送り、総理を目指して、次期衆院選に出てくるとみている。最後は維新を自民党の補完勢力ではなく、二大政党の1つに仕立て総理を狙う。松野氏らの動きはその足掛かりだろう」
慎太郎氏不在というアクシデントは、維新内の溝を清算し、本格的な保守再編への動きを早める可能性を生んでいる。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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