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ただ、TPPというのは、背景にアメリカの強い意図があるのだと思います。日本政府がアメリカときちんと話が出来ればそれほど心配ないのですが。TPPには日本社会の仕組みを変えようという意図が見え隠れしています。TPPは、日米構造協議の延長です・・・(小沢一郎)
IWJ Independent Web Journalから
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/68264
2013/03/18 生活・小沢代表がTPPに警鐘 「TPPの背景にはアメリカの強い意図」−生活の党 小沢一郎 代表 記者会見
18日、生活の党の小沢一郎代表は党本部で定例の会見を開き、15日に安倍総理が参加を表明したTPP=環太平洋経済連携協定について「日本社会の仕組みを変えようというものだ」と語り、あらためてTPP交渉参加に懸念の意を表明した。小沢代表は地元岩手県連の会合で出た話に触れ、「岩手県の農業で試算すると、農家の数が半分になってしまうという。壊滅的な打撃を受けるということだ」と述べた。
この日、TPPに対する認識を問われた小沢代表は「国民は『なんとなく』のムードでTPPを支持している」と繰り返し述べた。「TPPの本質的は、農業だけでなく医療や知的所有権、郵政など、日本の制度を変革しかねないものだ」と語り、その理由として「メディアが正確な事実を伝えていないから」だとした。
質問がTPP反対を軸にする野党連携の話題に及ぶと、「誰と連携するとか、どの党ととか、そういうものよりも、大きな範囲で考えなければいけないと思っています」と語った。
◆小沢一郎代表と記者との主なやりとり◆
◯4月の参院山口補選について〜野党共闘は民主党次第
中国新聞「4月の参院補選についてお聞きします。民主党が平岡秀夫元法相を擁立するとのことです。平岡さんは『野党共闘が条件』とおっしゃっていますが、小沢代表はこの参院補選にどのように関わるお考えでしょうか」
小沢代表「それは平岡さんではなく、民主党がそのようなかたちで選挙に臨みたいということであれば、民主党自身が野党共闘ということで呼びかけないといけないのではないでしょうか。平岡さんがどうのこうのということではなくてね。本人の希望としてはその通りだと思うけども」
◯TPPについて〜背景にアメリカの強い意図
市民ネットメディア・ワイワイニュース「毎日新聞の世論調査なのですが、TPP交渉参加賛成が63%、安倍政権支持が70%となっています。この調査結果に対する受け止めをお願いします」
小沢代表「なんとはなしのムードというものが、そのような数字に出ているのではないかと思います。小泉さんの時の構造改革、あの時も郵政民営化さえやればすべてうまくいく、ということでした。しかし結果として、国民の所得は、小泉内閣以来ずっと下がりっぱなしです。
その上、来年からは消費税も増税されます。今、『アベノミクス』という言葉が飛び交っていて、メディアもそれに乗って報道しています。なので、国民は一般的に景気が良くなるのではないだろうか、という期待感の中で、漠然とそういう支持率になっているのだろうと思います。
TPPも、「何かいいことがあるんだろう」というイメージが国民の間に先行しているようです。現実に、TPPの本質的なこと、農業だけではなくて医療や知的所有権、郵政など、日本の制度を変革しかねない危ういものだということを、国民は知らされていません。『なんとなく』のTPP支持だということだと思います」
IWJ「安倍総理のTPP交渉参加表明についておうかがいします。小沢代表は3月15日に出された文書の中で『生活の党は引き続き、日本政府のTPP交渉参加阻止に向け、各界各層と連携し闘っていく』と記していらっしゃいます。この『各界各層』とは、具体的には誰のことを指すのでしょうか。
といいますのも、例えば民主党の中にもTPP交渉参加に慎重なグループがいます。先日の衆院選で落選しましたが、『TPPを考える国民会議』の山田正彦さんなどもいます。今後、生活の党としては、TPPをめぐって、各政治勢力とどのような連携体制を構築していくお考えなのでしょうか」
小沢代表「文章にすると『各界各層』ということになりますが、基本的には、『国民の皆さん』、ということです。国民の皆さんは、日本に都合の悪いことからは守ることが出来る、と。そういう認識でいるのではないでしょうか。メディアも、そういう雰囲気での報道になっていますよね。しかし、そこに大きな落とし穴があるのではないかと思っています。
具体的なことに進んでくれば、国民の皆さんも大変だと気づいてくるかもしれません。ただ、その時にはもう遅いかもしれませんが。
例えばこの間、県連の会合に出ました。岩手県の農業で試算しましたら、今の農業は半分にまでなってしまう、と。壊滅的な打撃を受けるということです。しかし、それを一般の生産者が認識するには時間がかかるのではないか。医療の面でも、皆保険が崩壊するなどと言われていますね。
そういう意味で、事実関係を多くの国民の皆さんに理解し、認識してもらう。だから現状では、誰と連携するとか、どの党ととか、そういうものよりも、大きな範囲で考えなければいけないと思っています」
IWJ「生活の党のはたともこ議員が、ご自身のtwitterで、TPPに代わりASEAN+6を、という趣旨のことを書き込んでいました。これは生活の党としての公式見解なのでしょうか」
小沢代表「まだそのことについて、議論を深めているという段階ではありません。ただ、アジアで自由貿易圏を作るとか、あるいは日中韓で自由貿易協定を結ぼうとか、そういうことは現実的に進めていけると思います。
ただ、TPPというのは、背景にアメリカの強い意図があるのだと思います。日本政府がアメリカときちんと話が出来ればそれほど心配ないのですが。TPPには日本社会の仕組みを変えようという意図が見え隠れしています。TPPは、日米構造協議の延長です」
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