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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130321-00000001-sbunshun-pol
週刊文春 3月21日(木)18時0分配信
「政権から滑り落ちたのはマスコミのせいだ」
離党、内輪もめ、転身……。メディアを賑わすのは後ろ向きの話ばかりの民主党がマスコミ批判を強めている。
「マスコミはいい話を伝えない。悪い話ばかり探しているだろ」
と恨み節をぶつける相手は記者たち。会合場所を教えないなどの大人気ない意趣返しに出るも、番記者たちは「どうせ取材しても、原稿にならないし」と柳に風だ。
幹部たちの情報発信もマスコミに対する批判色を強めている。岡田克也元幹事長は、産経新聞や日経新聞への抗議を連発。細野豪志幹事長もブログで、読売新聞記事への反論を掲載している。
前幹事長の輿石東参院議員会長も、気に入らない報道があると、政治部長を呼びつけて恫喝することで有名だった。
だが、自らが牛耳っているはずの参院でも現職2人がすでに離党。比例代表でも公認を予定していた日本医師連盟の候補が、日本医師会が自民党支持を決めたことで2月に立候補を辞退。今月に入ってからも、日本理学療法士連盟から出馬する予定だった前衆院議員が離党届を提出した。さらに、民主党の強い京都で公認された「華道家元池坊」家元の次女・池坊美佳氏(43)が、立候補を辞退した。
崩壊する権力基盤に、
「民主党では戦えないという気持ちがあるのかもしれない。それは、それでいいんじゃないか」
と輿石氏の発言も投げやり気味だ。
さらに党内に衝撃を与えたのが、寺田学前衆院議員が、秋田市長選への出馬を表明したこと。36歳の寺田氏は前回選挙で初めて落選したものの当選3回。菅、野田両政権で首相補佐官を務め、民主党のホープの1人と言われていた。既に離党した川崎稔参院議員(52)も佐賀市長選への出馬を検討中で、他にも首長への転身を考えている現職、前職は多い。
「新進党に似てきた」と語るのは、かつて新進党に在籍したベテラン議員だ。
2大政党制を目指し、1994年に結党した新進党も、最後は野党第2党の民主党に追いまくられて離党者、転身が相次ぎ、瓦解した。
「衆院選で維新に接近された民主党も同じ道をたどるのは間違いない」(同前)
政権を失った理由を真摯に受け止めない限り、民主党の崩壊は止まりそうにない。
(週刊文春2013年3月28日号「THIS WEEK 政治」より)
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