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【話題の焦点】いつまで中国10万人を現代の「蟹工船」に乗せておくのか
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20130319-00000002-a_aaac
2013/3/19 07:00 - 日刊ゲンダイ
<技能実習制度>
背後から頭に向かって何度もスコップを振り下ろし、倒れると包丁で胸を執拗に刺した――。広島・江田島市の「川口水産」で、川口信行社長(55)ら従業員8人が殺傷された事件の現場は凄惨を極める。「社長に怒られ、恨みがあった」と供述した中国人技能実習生の陳双喜容疑者(30)は「外国人技能実習制度」を利用して働いていた。
この制度は本来、途上国の外国人が日本の職業技能や知識を身につけるためにつくられた。制度を利用して来日した外国人は約14万2000人。うち、10万7000人が中国人だ。多くの受け入れ企業では、「実習」の名の下に外国人を安い賃金でコキ使う状況が常態化している。
「2年前の厚労省の調査では、監督指導した受け入れ事業者約2750件のうち、8割余りで法令違反が見つかっています。悪質な例だと、実習生に時給400円しか払わなかったり、機械の故障を知りながら作業させて事故で死亡させた企業もある。まるでプロレタリア小説の『蟹工船』の世界です」(都内の社会保険労務士)
昨年5月に来日した陳は、ほぼ毎日、午前5時ごろから、船で沖合のカキ養殖場まで出掛け、カキの付いた重いワイヤを引き揚げ、加工場に運んでいた。「一生懸命にやっているのにものすごく怒られる」と川口社長から度々、叱責されることに強い不満を抱いていたという。
06年には、千葉の養豚場で、待遇に不満を持った中国人研修生による刺殺事件が発生。09年にも熊本のスイカ農家で中国人研修生が経営者夫婦を殺害する事件が起きている。低賃金で過重労働を強いる受け入れ企業側に対し、技能実習生の「怒り」がマグマのようにたまっているワケだ。
米国務省の人身売買の調査報告書でも「強制労働」と名指しで批判されている日本の実習生問題。なぜ、改善されないのか。
「受け入れ企業にも問題があるが、仲介している団体が怠慢なのです。制度を手掛ける財団法人『国際研修協力機構』(JITCO)は、厚労官僚らの『天下り団体』。国から関連事業の受託費を年間4億円余り得ています。厳しく監督すれば、研修生を受け入れる企業も減って、自分たちの実入りも少なくなる。それで重大事件が起きてもナアナアで済ませているのではないか」(経済ジャーナリスト)
外国人を「現代の蟹工船」に乗せ続ける限り、次の犠牲者が必ず現れる。
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