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震災原発事故から二年 我々は何を学んだのか?変われない国を米国が変えてくれるそうだ (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/310.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 3 月 17 日 15:08:00: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/3f588945ad8970a0059c1af8feeadf70?fm=rss
2013年03月17日 世相を斬る あいば達也

 見出しの続きを言うなら、”そこまで面倒みて貰えるとはなんとも有難くて涙の出る話”だ。震災の復旧らしいことは進んでいるようだが、復興の方は相変わらずの縦割り行政に阻まれ、各省庁の縄張り合戦や平時の行政指導が作業の障害になっているようだ。原発事故や放射能の問題も、マスメディアが伝えることは稀になり、国民自体が放射能の恐怖から逃れる方向に逃げ込んでしまったように見える。福島第一原発では、今日も水でひたすら冷やす作業が行われ、溢れ出た汚染水を保管する貯蔵タンクで、敷地はパンク寸前になっている。

 本日は多忙の為、古賀茂明氏のコラムを紹介する。筆者としては、政治的立場には幾分の違和感を持つ同氏だが、日本維新の会と違い、常に筋を通している点は高く評価する。今夜の同氏のコラムが指摘するように、すべての出来事がなかったかのように、4年前の自民党時代に戻って行く現実がある。筆者からみると、民主党政権時の3年半に起こった出来事のすべてを、日本の歴史から葬り去る作業がなされているようにさえ思える。

 たしかに、忘れてしまいたい気分になる出来事ばかりが起きた。まるで、民主党政権が呪われているかの如き修羅である。官僚主導から政治主導、中央集権から地域主権、対等の日米関係の再構築。国民は一度それを望んだ筈なのだが、単なる思いつきだったのかもしれないと云う流れが、いま現実にある。アベノミクスと云う旧態依然の経済活性化手法の当面のマジックに国民は酔いしれている。これは何なのだろう?日本人の忘れやすさなのか、見たいものだけ見ようと云う国民性なのか、米国や霞が関に逆らう鳩山や小沢があっさり潰された姿を傍観して怖れをなしたのか。それとも、日本人独特のいい加減さなのか。どれもが当てはまるようでもあり、外れているようでもある。いずれ、ジックリ考えてみようと思う。

≪ 官々愕々 あれから2年。全てが元の木阿弥

 あの3月11日から2年。地震と津波と原発事故。自然災害の人知を超えた恐ろしさと原発安全神話に騙されていた人間の愚かさ。その惨状を目の当たりにして、被災者ばかりではなく、多くの国民が心の底から、今までの考え方を見直さなければと思った。

 しかし、大きな変化は、必ず既得権を持つ人々の強い抵抗を生む。そして、時の経過は人々の思いを薄れさせ、旧に復すことの方が心地よいという感情を抱かせる。

 今、民主党から自民党に政権が移ったことで、その流れが加速している。古い自民党時代の政治に逆戻りしているのに、人々は、自民党が日本の政治を民主党の失政から新たな成功の道筋に導いてくれるという錯覚に陥っているかのようだ。

 民主党政権誕生と東日本大震災。いずれも日本が変わるきっかけになるはずだった。

 ところが、現実は、「元の木阿弥」。

 自民党から民主党への政権交代の時、期待されたのは、官僚主導から政治主導へ。そしてコンクリートから人へ。公共事業頼みの景気対策はなくし、財務省を頂点とする官僚支配も終わるはずだった。

 そして震災による津波で、「万里の長城」と讃えられた田老地区の防潮堤が呑み込まれ、堤防に頼る防災は止めようと思った。福島第一原発から水素爆発の煙が立ち上るのを見て、もう原発は要らないと思った。この事故を起こした原子力ムラ―経産省、原子力・安全保安院、原子力安全委員会、電力会社と族議 員に鉄槌を下すべきだ、と思った。

 しかし、今起きていることは全く逆だ。

 東北の被災地の海岸には、「もっと高く」と巨大な防潮堤がどんどん建設されて行く。海岸沿いなのに町から海が見えない。住民の疑問の声は一切聞き入れられない。そして、全国で景気対策として無駄な道路建設が始まる。やってはいけないと言っていたバラマキの景気対策の完全復活。

 公取委員長と日銀総裁のポスト争いは財務省が連勝で両方確保。表舞台での財務省の完全復活だ。経産省は、原発事故の責任で鉄槌を下されるどころか、補正予算で当初予算を超える額を獲得して笑いが止まらない。国交省も農水省も嬉しい悲鳴をあげている。無駄なものでも止める者はいない。全てを官僚が 仕切る官僚主導の完全復活。

 原発はゼロを目指すどころか、安倍政権は早くも再稼働に舵を切り、脱原発政策は放り投げて原発推進へまっしぐらだ。原子力ムラからの独立を目指して作られた原子力規制委員会と原子力規制庁。その規制庁は経産省と文科省からの出向者で固められ、幹部が日本原電に情報漏洩して、原子力ムラとのずぶずぶの癒着を曝け出したと思ったら、当の幹部官僚は、あっという間に文科省への凱旋帰還が認められて、名実ともに独立機関でないことがはっきりした。

 核燃料サイクルも継続の方向だ。世界最高水準の安全基準をと言っていたのに、わずか数ヵ月で出した基準骨子はスカスカのザル規制。パブリックコメントを受け付けたというが、その要件は何と「2000字以内」。小学生の読書感想文並みだ。専門的に詳細な意見を出されたら反論できないからだろう。このまま見切り発車の構えだ。

 電力システム改革も、発送電分離は、言葉だけが躍るが、内容は中途半端でしかもかなりの先送り。そのうち雲散霧消という狙いだろう。原子力ムラの完全復活だ。

 変われない日本。官僚のせいなのか、政治家のせいなのか。いや、変わることを恐れる私達国民自身の責任なのではないか。≫ (現代ビジネス:政治を考える:古賀茂明『週刊現代』2013年3月23日号より)

 

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コメント
 
01. 2013年3月17日 17:03:06 : 4TIVSGjsTY
臭いものには蓋をする。
怖いものは見えないふりをする。
これが日本人なのだろうね。
またまた外圧TPPで見事に変えられてしまうのだろが、
それも現実と受けとめるのが日本人なのだろう。
軟弱でひ弱だけど、図太いともいえる。
不思議な民族だよ。
多分、外人からみたら、君が悪いと思うよ。

02. 2013年3月17日 19:33:03 : xWfLYkjvnA
この国民にしてこの国家あり。
我々国民の醜い部分、貧しい部分、汚い部分、弱い部分の全てが官僚を頂点とする日本国政治に現れている。
貯えた富はアングロサクソンに狙われ、既得権者に貪られ、いずれ極東のこの小さな島国はホームレスの老人大国になる。

しかし、希望がないわけではない。
今コンビニやファースト店で働いている若い世代(20代)の人達。
彼ら彼女らの店頭でのは対応には敬服するものがある。
我々のロートル世代で決して無し得なかった対応だ。
中央官庁にいる連中はクソだが。

たぶん彼ら彼女らが明日の日本を築いてくれることだろう。
汚い部分、醜い部分や既得権益者は老人大国に持って行く事にしよう。

日本国を一度リセットして再起動できるのは彼らだけだ。


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