「カネがすべて」の日本へ、”大改造”が進められようとしています。その中心プロジェクトが「TPP」（環太平洋経済連携協定）です。TPPは経済連携協定と訳されますので、国際協定の一つにすぎないくらいにしか受け取られていないようです。しかし、実態は、全面的に日本を改造してしまうほどのパワーを秘めた、かつてない大策略です。改造されて日本が行き着く先は、「極端な格差社会の”醜いアメリカ”」です。

なぜ、そうなるのか。それは資本主義が行き着く最終の姿のひとつだからです。資本はあくまでも、利益を追求します。前期よりも今期、今期よりも来期と利益を上げ続けなければ、株価は下がります。経営者は、最大利益を追い求めるのが最も大事な仕事です。その結果、搾り取れるものはとことん搾り取ることにならざるを得ません。

その資本主義が最も進んだのがアメリカの「マネーゲーム型資本主義」であり、多国籍企業が一国の枠を超えて利益を上げられるように世界のルールを決めようとする、「多国籍企業による帝国主義」です。アメリカは、まず成長エンジンのアジアで「TPPルール」を確立し、このルールを世界に広げようともくろんでいるのです。

かつて世界が憧れの対象とした「アメリカン・ドリーム」といわれた姿はありません。アメリカン・ドリームと持てはやされていたころは、誰にでも親切で明るい「陽気なヤンキー」の分厚い中流層が健全でした。それがいつの間にか見る影もなく落ちぶれてしまいました。それは、資本主義が”進化”する必然の流れです。

いまやごく一握りの飛び抜けた富裕層と、貧乏人や失業者の多い二極分化社会に変わり果てました。それが、ウオール街を占拠した、「１％vs９９％」の社会です。「人間性の豊かさ」は打ち捨てられ、「カネ」をこそ尊ぶ、醜い社会です。

日本の支配層も、アメリカ型の「カネ」を追い求める社会を良しとする風潮になりました。日本の資本主義も”進化”しているのです。支配層は、「貧乏人は、努力不足の結果なのだから仕方ない。われわれは努力した結果、当然の権力を行使できる立場にある」という意識です。その支配層は、政権の座にある権力者、経団連に象徴される大企業経営者、高級官僚、マスメディアの幹部、そしてアメリカの支配層です。

「日米同盟の深化」は、日米支配層のための同盟深化です。決して庶民のための同盟ではありません。日米同盟の基礎である「日米安保条約」は、1952年に結ばれたサンフランシスコ条約と同時締結されたものです。4月28日でしたから、安倍首相は来月のこの日を日本が「独立を回復した日」として祝おうとしています。しかし、この日の実質は「第2の占領の日」を宣言する日です。

日本のマスメディアは、朝日新聞も読売新聞も、あるいはNHKも、事態の真の進行状態を伝えません。いまや、政治学者も専門の評論家も、側用人ばかりです。信用できません。やはり、私たち一人ひとりが自分の頭で考え、自分の足で立つほかないようです。とりあえずは、7月の参院選が最重要課題です。自分で判断し、日本の将来を選択しましょう。
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/bec7733657edbd0d81ddb43e0d7e48da
　

コメント
01. 2013年3月17日 15:06:02 : vgQVMWdybs ＞日本”大改造” 　日本“大崩壊”だな。それも１００年単位の！ 日本人は、売国奴＆国賊の安倍晋三のためにアメリカの奴隷にされるぞ！！
02. 2013年3月17日 15:08:38 : cWIBtbognM TPPで日本は米国の家畜、奴隷になりました あへは日本を破壊しました。日本は終わりです
03. 佐助 2013年3月17日 21:06:57 : YZ1JBFFO77mpI : zg7539AJoY 注目すべきことは，大正デモクラシーと右翼原理主義者のクーデターと暗殺に明け暮れた時代の｢古い政治概念の破壊｣の革命期と同じことが進行している。つまり歴史は大正デモクラシーと平行して，右翼原理主義者の言動が，軍人・財界・政治の指導者に支持され，国民の多くが許容し受け入れた古とである。この古い政治概念の破壊は｢ルールの破壊｣なので，2020年まで活性化させる。そして｢新しい政治概念の遵守｣すなわち｢ルールの厳守｣が次の20年間で収束される。 ｢ルールの破壊｣時代は，前半に復古的軍国カリスマが活躍していますが，後半は革新的平和的なカリスマ氏が登場することになる。革命の後半は，政治的関心が高まり，歴史の流れは奇人変人で終わる人物にスポットライトを浴びせる。その中心の概念は大きく反転する。自民党から民主党の政権交代は政治的対立概念の転換点の前兆期だったかもしれない。ところが民主党の政権はお化けだったことが認識された。そのために国民は政治に関心を失ってしまった。 アベノミクスはこの復古調軍国主義の代表的小泉マジックの代表で憲法改正やＴＰＰで農地法を改正するルール破壊的な存在であろう。このことから護憲を第一にする共産と社民党の不振の根因となった。ルールの厳守の後半は民間中心の護憲統一連合が誕生すると政治的対立概念の中心になる。 そして，劇場小泉バフォーマンス政治と同じ，その圧倒的な議席数を武器に，右翼的な政策をバダバタと可決することであろう。しかしこの小泉靖国式政治は，賞味期限が切れている。民主党はお化けだったことが認識され，この二大政党制は腐敗・不信から機能不全になる。そして2015年〜2017年に必ずバブルが崩壊して銀行・証券・為替の一時閉鎖を迎え古今未曾有のパニックを迎える。再び政治的関心が高まり政権交代が続く。
04. Ｐａｎｂｅｔ 2013年3月18日 17:38:33 : FtrEBVtjAbS0k : ExlGkcJV6Y 　　　TPPへの交渉参加表明は、国家百年の計を誤まる安倍政権の、真珠湾攻撃、太平洋戦争突入以来の痛恨の大失政！ 　 　　「国益を守る」と安倍は、脳の天辺からくちゃくちゃと出るようなキモい声でほざいていたが、そんな保証はどこにもない。「遅れて入ってきて何をエラそうに。黙ってめくら判を押せよ」といわれるのが関の山だ。 　 　　こうなると日本人に残された道は、一刻も早くこの愚昧愚鈍の売国痴呆政権を叩き潰すことしかない。 　　そのためにわれわれに与えられた時間は長くはないが、以下の３つの戦略戦術で向かうべきだと考える。 　　　�@小沢一郎さんは、戦いの本丸は次の総選挙だといわれてきた。彼我の戦力差が大きすぎる現状では妥当な考え方だと思うが、事態がこう急を告げてくると、急遽、７月の参議院選挙を表に立てた戦略を講ずる必要がある。いわゆる「奇貨、措くべし」というやつである。 　　　�Aかつて大松博文ひきいる日本の女子バレー”東洋の魔女”チームのお家芸は、”時間差攻撃”と呼ばれるものだった。これを使おう。具体的には、もし実際のTPP交渉が９月頃から本格化するのだったら、参議院選挙で自民党立候補予定者一人ひとりにＴＰＰ賛成か反対かを問い詰めていくこと。彼らは賛成するも反対するも地獄のまた裂き状態に追い込まれるはず。→これで必ず自民は票を落とす。 　　　�Bそれをいやがって、安倍政権が交渉時期を早めれば、なおさらよし。ＴＰＰにまつわるやばい情報があちこちから漏れ出してきて、参議院選時には、政権批判の声が手がつけられないほど高まるはず。この”時間差のジレンマ”こそまさに”天の配剤”であって、安倍政権はこれをいかんともしがたい。　　　 　　　�Cそして、もう一つ、�@と並んであげておくべきかもしれないが、小生のかねてからの持論だが、＜脱原発＞と＜反ＴＰＰ＞を、安倍政権打倒の２大戦略的テーマとし、これを車の両輪にして選挙戦を戦うこと。うまくすると、安倍政権はあっけなく落城するかもしれない。
05. Ｐａｎｂｅｔ 2013年3月18日 17:43:10 : FtrEBVtjAbS0k : ExlGkcJV6Y 失礼、１箇所訂正です。 　＜誤＞３つの戦略戦術→＜４つの戦略戦術＞

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):
　 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する？」をクリックお願いします。２４時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。　最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ145掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。