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リチャード・L・アーミテージ, ジョセフ・S・ナイJr, 春原 剛『日米同盟vs.中国・北朝鮮』 文春新書。
本書は、米国外交の民主化政策を肯定的に評価します。
まず民主化の意味を古村治彦『アメリカ政治の秘密』PHP より。
『民主化とは、「遅れた国々に対して、外国(アメリカ)の力で、上からやや強制的に民主政治体制を注入し、植え込む」という意味である。日本も戦後、アメリカによって民主化された国なのである。そして、現在は、属国として管理されている。』P50
『日米同盟vs.中国・北朝鮮』文集新書 は、こうした米国の偏向した理論を支持する立場を取りながら、この考え方をオブラートに包みつつ日本に普及させるのが狙いです。本書では、米国の二大政党である民主党と共和党の一部会派が超党派となって、日本への外交政策を展開していると解説します。
これを具体的に指摘すれば、ネオコン一派(共和党)と介入主義派(民主党)と呼ばれるグループです。(ちなみに、ネオコンと介入主義の違いについては、先に紹介した『アメリカ政治の秘密』が参考になります。
つまり、米国の理論を日本に貫徹させるための処方箋が提示されており、現実的には米国による上からの支配体制を推し進めようとするのが本書の目的といえましょう。
何故か本書ではこうした取り組みこそが「不平等と捉えられていない」のが摩訶不思議なところです。
むしろ日米の対等に繋がる取り組みだと解説していますから、本を読まない多数の庶民は騙し得ても、沢山の本を読み込んでいる人を騙すには限界があるでしょう。
といっても、まだ本書を読み始めたばかりですが。
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