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冤罪を起しても何らの責任も問われない裁判官、無責任体制に守られている。彼らは無責任天国に胡坐をかいているのである。
恐ろしいことに、裁判官は、人の生殺与奪の権利を握っているのだ。事件によっては、「死刑」の判決を下すからである。
例えば、「飯塚事件」(福岡県飯塚市で1992年、7歳の女児2人が殺害された事件)について、
被告人は一貫して無実を訴えながら、認められず死刑判決を受けた。判決後僅か2年で、当時の法務大臣である森英介によって死刑執行の命令が出され、死刑が執行(2008年10月28日)された。
当時、足利事件(犯人とされた菅谷さんは冤罪で釈放された)でDNA再鑑定が行われる見通しであることが広く報道されたその一週間後の死刑執行であった。
普通、死刑確定から死刑執行まで平均7年半程度と言われている。本件については、疑念を抱いていた鳥越俊太郎氏がメイン・キャスターをしていたテレビ朝日の番組「ザ・スクープ」(2009年8月9日放送)で、報じられたのでご記憶の方もあると思う。
問題がありながら、「何故死刑執行を急いだのか」がわからないのである。
検察や裁判官たちは、無責任体制に胡坐をかいているだけではない。時と場合によっては、自らの犯罪を隠蔽するために、死刑執行を急いだのではないかという疑念さえ湧いてくるのである。
筆者の邪推だが、飯塚事件は「杜撰な警察の捜査と検察の取調べ」に寄り添った判決を下した。日本の場合、起訴されれば、99%が有罪になるというが、「警察、検察、裁判所のもちつもたれつの癒着構造と体質」がもたらした公権力の犯罪行為と言うしかない。それでも彼らの責任は問われない。もうムチャクチャなのである。
何故死刑執行を急いだのか?
自分たちの「不都合な真実を隠蔽するため」に、さっさと死刑を執行して、事件を過ぎ去った「過去のものにしたかった」のではないか、そう考えるしか理由がみつからないのである。
蛇足だが、
飯塚事件の元被告人を死刑執行に処した内閣は、事件が起きた飯塚を主要な選挙地盤とする麻生太郎内閣、その時の法務大臣は自民党の森英介氏であった。
そして、その森英介氏は、
平野貞夫元参議院議員によれば、麻生内閣の森英介氏が法相在任中、一連の小沢裁判事件の発端となった”「西松建設事件の指揮権を発動した」と発言していたことをある財界人から聞いた”と発言したことが、当時(3年前)、ネット上で大騒ぎになった。その後、森氏側から、「平野氏を名誉毀損で訴える」こともしないので指揮権発動は平野氏の誤認ではないのだろう。
だとすれば、政治と司法も又、お互いに持ちつ持たれつの歪んだ黒い関係は、人の命まで弄ぶのである、特に自民党は・・・・ということになる。
飯塚事件のその後、
2012/10/26、日本経済新聞、
被害者から「第三者のDNA」 飯塚事件、元死刑囚と不一致
弁護団は25日、被害者から採取した犯人とされるDNA型を撮影したネガフィルムを分析した結果、「久間元死刑囚とは一致しない、第三者のDNA型がみつかった」と発表した。
2012/12/4 、日本経済新聞
検察、「別人DNA」に反論へ 飯塚事件再審請求で協議・・・。
何故筆者が長々と「飯塚事件」を取り上げたか?小沢事件も、「火のないところに、検察、最高裁(事務総局)は、火種を捏造して煙を立てた」、そして日本の政治を歪め、国民生活を犠牲にし、この国を売り飛ばそうとする政治家まで現れたからである。
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