http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/189.html
Tweet |
【解説】
深く知りたい「定昇維持 ボーナス満額回答の企業も」(NHKWEB 24)
深く知りたい「定昇維持 ボーナス満額回答の企業も」 投稿者 gataro-clone
デフレ脱却のため、安倍総理大臣が経済界に賃金引上げを要請するなか行われた今年の春闘。
定昇維持、ボーナスも去年を上回る企業が相次ぎました。
日本総合研究所の山田久調査部長が出演。
「マインドが変わってきたという点で意味がある。しかし、消費を増やしていくためには基本給を毎年上げていけるようにすること。そして、非正規の社員の賃金を上げる仕組みが求められる」と指摘しました。
==============================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013031402000146.html
【社説】
春闘集中回答 賃上げこそ成長戦略だ
東京新聞 2013年3月14日
政府による異例の賃上げ要請や円安・株高のアベノミクス効果で注目される春闘で、自動車や電機大手が集中回答した。一時金の満額は続いたが力不足だ。デフレ脱却にはベアの実現が欠かせない。
十五年間も賃金(名目)が下がり続けてきた中で、その流れを変えるきっかけになるかもしれない回答ではある。
しかし、景気を本格回復させるには、月給を底上げし消費に直結するベアがいる。働き手の三割強にまで拡大した非正規の待遇改善も不可欠だ。それには、正社員中心で目先ばかりにとらわれる春闘そのものを大胆に変える必要がある。
今春闘で連合は「給与総額の1%」の賃上げを求めた。これに対し、経団連は、年齢に応じて上がる定期昇給(定昇)の凍結・延期の可能性にまで言及。春闘を引っ張る自動車や電機は早々とベースアップを見送り、定昇の死守と年間一時金に絞って交渉に臨んだ。
幸いに、円安・株高で市況が好転し、安倍晋三首相が経済団体に賃上げ要請したことも効いて、トヨタやホンダなどで一時金の満額回答が続き、不振の電機でも定昇は維持された。だが、目先の賃金水準に拘泥するばかりで、どう業績を上げ賃金の上昇に結び付けていくのか、そのための雇用や賃金制度のあり方をどうするかなどの議論は深まっただろうか。
今回でも、ベアの「環境」は十分に整っていたはずだ。足元の企業収益は、円安の追い風もあってリーマン・ショック前の水準に回復している。二〇一二年九月末の法人預金残高は約百八十兆円(日銀統計)に達し、企業は余剰資金を十分に蓄えていることをうかがわせる。それに対し、日本全体の賃金コストは約二百五十兆円といわれ、連合の求めた「1%増」はおよそ二・五兆円だからだ。
政府は賃金を増やした企業の法人税を減額する促進策も導入し、収益が十分な企業の賃上げを促した。セブン&アイ・ホールディングス傘下企業やニトリなどは現実にベアに応じた。
これは、二十年もデフレが続いたのは賃金の下落が大きな要因であること、アベノミクスで物価だけ上昇したのではデフレ脱却は逆に遠のくことが共通認識となってきたためだ。社員の士気を高めて生産性を上げることは、国際競争を生き抜くうえでの源泉である。
どうすれば賃上げが実現し、ひいては成長を持続できるか、マンネリ化春闘から脱する時である。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK145掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。