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2013-03-12 陽光堂主人の読書日記
「言うだけ番長」の前原誠司が昨日、衆院予算委員会でTPP参加に前のめりになっている安倍政権を牽制しました。東京新聞は、本日付でこう報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013031202000130.html)
TPP 米、車・保険で譲歩要求
民主党の前原誠司衆院議員は十一日の衆院予算委員会で、環太平洋連携協定(TPP)の事前協議で、米側が自動車の安全審査の除外やかんぽ生命の学資保険の内容変更などを交渉参加入りの条件として民主党政権当時の日本政府に要求していたと明らかにした。安倍晋三首相は近く交渉参加表明する意向だが、米側は安倍政権にも同様の要求をしている可能性が高い。
前原氏は、米政府が野田政権当時の日本政府に、TPPの事前協議で(1)米国が輸入乗用車に2・5%、トラックに25%を課している関税撤廃に猶予期間を設ける(2)米国の安全基準を満たした車は日本の安全審査なしとする輸入枠を米韓自由貿易協定(FTA)と同様に設ける(3)かんぽ生命の学資保険の内容変更−を要求したと説明した。
前原氏は、これらの要求について「米政府が、これらを武装解除しなければ(日本がTPP交渉に参加するために必要な)米議会への通告をしない、と言っていた」と指摘。「われわれは、あまりに日本に不公平だったので妥協しなかった。安倍政権は妥協して交渉参加表明することはないですね」と譲歩しないよう迫った。
首相は「交渉していることをいちいち外に出していたら交渉にならない」と明確には答えず、「守るべき国益は守っていきたい」と述べるにとどめた。
首相は、事前交渉の内容について「(当時の政府関係者として)守秘義務がかかっているはずだ」と前原氏をけん制したが、前原氏は「本当に国益にかなうか、(首相が)見切り発車をしないために言った」と反論した。
前原氏は野田政権で民主党政調会長を務め、昨年十月から衆院解散までの三カ月間は、TPP交渉問題を担当する国家戦略担当相だった。
衆院予算委では民主党の玉木雄一郎氏が、首相がオバマ米大統領との日米首脳会談で確認した日米共同声明で自動車や保険部門が懸念事項として明示されたことを追及。「譲歩を具体的に行わなければ交渉参加できないのではないかと言われているが、門前払いを約束したものになっていないか」と指摘した。
前原は正義の味方のような振る舞いをしていますが、TPPを担当した国家戦略担当相当時、彼も事前交渉の内容を隠していたわけで、「目糞鼻糞笑う」(汚い表現で失礼!)類の話で、人のことは言えません。野党となった腹いせに嫌がらせをしていると見られても仕方ありません。それでも安倍政権の売国振りを印象付ける効果はありますから、言わないよりはましですが…。
民主党の前原や玄葉たちは自民党との連携を謀っていると言われていますが、その彼がどうして安倍政権を攻撃する挙に出たのか、一考を要します。水面下の働きかけに自民党が応じようとしないので、牽制すべく内情をバラしたのかも知れません。政争の具として使われていることは間違いありません。
安倍は苦し紛れに「守秘義務がかかっているはずだ」などと述べていますが、同じくアメポチの前原はそんなことぐらい重々承知しており、最も重要な秘密は秘匿しているはずです。民主党政権時代のTPP事前交渉については既に一部漏れていますから、それに便乗してパフォーマンスしたのでしょう。
前原くん、「言うだけ番長」の汚名を晴らしたいなら、全部喋らないとダメですよ。この際、全てぶちまけて関係各国の国民に知らせれば、真の愛国者として尊崇を集めることができます。相当な覚悟が必要ですが…。
最も重要な秘密とは何か、これは米大企業幹部600人しか知らないことで、属国日本の為政者がどこまで知らされているか未知数です。恐らく交渉参加国の国民が知ったら卒倒するような内容で、究極の奴隷社会を構築するような決め事が存在すると思われます。
交渉文書は協定発効後4年間秘匿されることになっているそうですから、相当に酷い内容であることは容易に想像がつきます。自民党の反対派が真に国を憂えているなら、離党覚悟で反対しなければなりません。安倍に一任しているようではダメです。
TPPの真の姿は隠蔽されているわけですから、反対派も大して信念があるわけではなく、選挙対策上ポーズを採っているだけの議員も多いと思われます。政府が交渉参加を表明してTPPに加わることなったら、なし崩しに認めてしまうでしょう。「日米関係を損なう恐れがあるからこれ以上反対できない」とか何とか言い訳をして。
安倍は明日にでもTPP交渉参加を宣言すると言われています。「どうせ乗り遅れているのだから参院選まで待てばよいのに何故慌てるのか」と苦言を呈している与党議員もいますが、これが大方の見方で、安倍の急ぎ方は尋常ではありません。
それほど体調が悪いのか、あるいはスキャンダルを握られて脅されているのか…。自己保身のために国民生活が犠牲にされたら、たまったものではありません。交渉参加宣言をしないことを願いますが、阻止できそうもありません。国が崩壊し始めると、容易なことでは止められず、加速度的に転落します。今はその渦中にあるようです。
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