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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130311/plt1303111541002-n1.htm
2013.03.11 ZAKZAK
警視庁公安部が先週、東京・新宿区にある過激派「革マル派」の活動拠点3カ所を150人態勢で捜索した。2010年7月以来の家宅捜索というが、国内外で情勢不安が指摘されるなか、どうして、これほど長期間も行われなかったのか。警備・公安のスペシャリストである、初代内閣安全保障室長の佐々淳行氏に聞いた。
公安部が6日、捜索したのは革マル派の本部「解放社」など。幹部活動家の男3人が1月、架空の名前や住所を使って大阪府内のホテルに宿泊したとして、4日に逮捕されたことを受けて行われた。
革マル派の正式名称は「日本革命的共産主義者同盟・革命的マルクス主義派」。共産主義革命を究極の目的とする極左暴力集団で、これまで対立セクトとの間での殺人事件など、多数の刑事事件を引き起こしている。
国家の安定と国民生活の安全を守る公安当局とすれば、定期的に活動実態の把握を進めるべきだが、なぜ、2年8カ月も家宅捜索が行われなかったのか。
佐々氏は、警視庁と警察庁の警備課長を務め、他国の諜報機関や国際テロ組織、極左暴力集団、カルト集団などを監視・分析してきた。その経験を踏まえて「家宅捜索がストップしたのは民主党政権時代。公安部の現場は歯ぎしりをしていたはずだ」といい、続けた。
「民主党政権時代の、警察を所管する国家公安委員長、公安調査庁を所管する法相、自衛隊を指揮する防衛相を振り返ればいい。全員ではないが『治安』や『司法』『防衛』を担当する資格のない人物が閣僚になっている。主要閣僚の中には、国会で革マル派との関係を追及された人物までいる。2年8カ月も革マル派の家宅捜索をしないなど、『国家への破壊活動』といわれても仕方ない」
確かに、民主党政権の主要閣僚の中には、革マル派の浸透が指摘される労働組合から、多額の政治献金を受けていたことが追及された人物もいた。佐々氏は続ける。
「問題のある政権や閣僚が続くと、省庁の人事がおかしくなる。現に、警察では一時期、政治の介入を受けて、警察庁長官と次長、警視総監がすべて生活安全局出身という異常事態が起きていた。これでは1億2000万国民の治安は守れない。昨年末に安倍晋三政権が発足し、今年1月に警察人事が刷新された。これから日本の治安は良くなっていくはずだ」
革マル派のHPを見ると、「アベノミクス粉砕!」「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加反対!」「普天間基地の県内移設阻止」などと記されている。どこかの野党と主張がソックリではないか。
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