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2013/3/11 晴耕雨読
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「もちろん、混合診療の問題やISD条項の問題なども無視できないが、最大の問題は、TPPを導入すれば、日本の稲作が壊滅するからである」
私のメキシコ人の友人も、TPPに相当する米との協定のために、日本の米に相当するメキシコの主食、トウモロコシ農業が壊滅した話を教えてくれた。
広大な農地が荒れ地となり、人々は米国産のトウモロコシを買わざるを得なくなった。
TPPで日本の稲作が壊滅し、水田地帯が乾いた荒野になるだろう。
ロンドンでも日本米は手に入るが高すぎて買えない。
かたや、米国産や欧州産も最近は随分日本産の米と似てきたので、それで全く不自由しない。
こしひかりすら米国産がある。
結局そうなれば自然安いほうを買うことになる。
日本本国でこの状況になれば、日本の稲作の未来は相当暗いだろう
TPPで医療関係も深刻な影響を受けるだろう。
日本の医療は世界で稀に見るほど、国民に広く安価で平等かつ高度な医療を提供している。
特に専門医へのかかりやすさは傑出している。
たとえば皮膚病が出て皮膚科医にかかりたくなってその日のうちに診てもらえる国など、私の知る限りでは欧米にはない。
イギリスは世界に誇るNHSという平等な医療制度をもっている(ロンドンオリンピックの開会式でも筆頭で紹介された)。
これは家庭医(GP)にかかるのは無料だが、ある程度重度の病気にならない限り、アレルギー薬などは自費であり、しかも薬局で直接買うほうが安いため、日本ほど気軽にかかれない
英国NHSでの歯科治療は、日本でいえば20年前の水準の材料しか使えずしかも日本より高い。
NHSで耳鼻科など専門医にかかるのは、基本的にGPの紹介が必要で、しかも余程のことでないとなかなかGPは紹介しない。
それ以上の水準の医療を求めると、一受診3万円は見る必要あり。
専門医受診まで半年待つこともあるが、それでも英の医療制度は欧米ではかなり良い方。
米国の医療格差はイギリスとは比べ物にならないくらい酷い。
日本のように均質な専門医療が提供されるのは当たり前ではない。
TPPで「グローバル水準」(米国水準)になるということは、この平等性を失うこと。
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八木啓代のひとりごと
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代の独り言〜今日の料理から政治まで
愛国と原発とTPP
誤解があってはいけないので、あらかじめ言っておくが、私は愛国的な人間である。
どれぐらい愛国的かといえば、武道は合気道を、茶道は武者小路千家を多少嗜む程度であるが、和食は得意だし、わが国の民族衣装である和服を愛し、冬場ともなれば頻繁に着用しているぐらいである。
言わせていただくが、着物の着方も知らないような方に、「愛国者」などと口にしていただきたくないぐらいである。
ちなみに、検察官の方が常に法廷に風呂敷をお持ちになるのは、あれが「便利」だからだという理由だからだそうですが、実際、便利ですよね、風呂敷は。
で、その愛国的な私がなぜ、原発やTPPに反対なのかといえば、言うまでもなく、原発こそが尖閣諸島や竹島など比較にならないほどの規模で、美しい日本の自然とその安全性を毀損しただけではなく、これからもその可能性がゼロではないということに尽きるが、TPPに関しても、単に日本の農協を擁護しているからではない。
もちろん、混合診療の問題やISD条項の問題なども無視できないが、最大の問題は、TPPを導入すれば、日本の稲作が壊滅するからである。
私は年の数ヶ月をメキシコで過ごすので知っているが、カリフォルニア米は非常に安い。日本の五分の一ぐらいの価格である。そして質は悪くない。TPPで、たとえ段階的にでもこれが入ってくれば、日本の米には勝ち目はない。
1994年に、鳴り物入りで米国との自由貿易協定NAFTAを結んだメキシコは、当時、大きな経済成長を本気で期待していた。メキシコと米国を比較すれば、人件費は圧倒的にメキシコが安く、農産品も安い。メキシコの農産物や製品が、米国に有利に輸出できると踏んだのである。
そして、いうまでもなく、これは大ハズレの結果となった。
トマトやごく一部の果物などのわずかな例外を別として、大半のメキシコ農産品は米国に食い物にされたのである。メキシコの主食で、自給率は100%。むしろ、輸出品であったトウモロコシですら、(これはさすがに、国家の基盤である主食であるという理由で、最初から自由化されず、段階的に自由化が実施されたのだが)、それでも、いまや米国産に押されて、自給率は60%台に落ちた。
なぜ、米国より土地代も人件費もはるかに安いメキシコのトウモロコシが米国産に、価格競争で負けるかといえば、小規模農業であるメキシコに比べ、米国は、大規模に工業製品を大量生産するように作物を作るだけではなく、メキシコのトウモロコシよりも国際価格が安くなるように、米国政府が、補助金をつけたのである。この補助金によって、メキシコのトウモロコシは競争力において敗北した。
いわゆる、大スーパーマーケットが進出し、その直後の価格破壊的な特売で、周囲の小売業を壊滅させるやり方と言ってもいい。
つまり、メキシコは嵌められたのだ。
ついでに言うと、メキシコの流通業も、いまやほとんどがウォールマートに吸収合併されている。労働はほぼ派遣に切り替わり、格差がより広がった挙げ句の、治安の悪化と、マフィアの抗争が激化した挙げ句、民間人多数を巻き込むことになった麻薬戦争である。
で、振り返ってみれば、日本の米はそれでなくても高いのである。補助金などつけるまでもなく、規制緩和されれば、あっという間に日本の稲作は壊滅するのは火を見るより明らかだ。
そうなれば、どうなるか?
それは文化を失うという情緒だけのことではない。(それも重大な問題だが)
たとえば10年後に、主食のほぼ100%を、米国に依存することになる可能性が極めて高いというような事実をどう考えるか、という問題だ。
保守とか愛国者と称する人たちが、この、戦略的にも外交的にも重大な問題に無関心でいることが私には不思議でならない。
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