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2013年3月6日 政経徒然草
総選挙前から「民主党は消滅する可能性がある。」と書いてきたが、それに近い状態になりつつあるようだ。
「民主党は再生できるのか。」と問われた場合、現状では「かなり難しい。」と答えるしかないだろう。
問題は党内と最大の支援組織である連合の問題に大別される。
先ず党内であるが、第一に今の現状を生み出したことへの反省が足りないことと、そうなった原因の追求が足らないことが挙げられる。
何故、これほどまでに国民の信頼を失ってしまったのか。そして、それは誰の責任なのか。
一言で言えば、国民との約束を破ったことが最大の原因だろう。そして、自分たちの実力を過大評価していたこと。これらに集約されるだろう。
そして、それは誰の責任なのか。この責任を曖昧にしたままでは党の再生はままならないだろう。
その責任を問うべきは誰なのか。菅前首相と野田前首相、そして仙谷氏、前原氏、岡田氏らが責任を追求される立場にある。
党内をバラバラにしてしまったのは、挙党一致体制を拒んだ彼らだ。小沢さんを排除しようとした彼らこそが民主党を消滅の危機に陥れた戦犯である。
彼らに厳しい責任を取らせることが、最初にすべきことだろう。そもそも彼らは民主党に対する愛党精神に欠けている人たちだ。自分のことしか考えない人たちだ。
自分たちの権力維持のために自民党に擦り寄り大連立を画策したのも彼らだ。では現実はどうなっているのか・・・。大連立どころか自民党の独裁体制を作るのに加担した結果になってしまった。
次に最大支援組織である連合の問題である。
これについては、いづれ細かく述べたいが、労働組合のあり方と深く関連している。簡単に言えば労働組合が権力側に擦り寄れば、労働組合としての価値が半減するということである。そもそも労働組合自体が権力組織となってしまった現状では、こちらも再生は難しいだろう。
民主党という政党が国民の側に立った政党であることが唯一、民主党という政党の存在価値を高めていたのにもかかわらず、権力に取り憑かれ権力に擦り寄った時点から民主党の衰退は始まったと見るべきだろう。
では民主党は再生できるのか?
これは、かなり難しいと思われる。海江田氏では無理だろう。細野氏でも無理だろう。
今の民主党には強いリーダーがいない。
野党をまとめ上げるほどのリーダーシップを発揮できるようなリーダーが出てこないことには、再度、政権を目指せるような政党には戻れないだろう。
今の政治状況は国民にとっても好ましい形ではない。
「期待できる野党が存在しない。」というのが現状の政治状況ではないのか。
このような状況になった原因の一つにマスコミの報道姿勢が挙げられる。
そろそろ国民も新聞やテレビなどの大手マスコミの報道を鵜呑みにしないという意識を持たないと健全なマスコミも育たないし、健全な政治状況も生まれないように思う。
政治に対する関心が薄れ、諦めにも近い政治状況が生まれつつある現状に、憂鬱な日々を過ごす今日、この頃である。
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