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2013/3/5 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
安倍首相が浮かれている。施政方針演説を終えた週末、2日夕から山梨・鳴沢村の別荘に出かけると、「休息を取るため」とかいって、昭恵夫人や秘書官とゴルフを楽しんだ。あの小泉元首相だって在任中はゴルフを封印していたのに、イイ気なものだ。
そういえば、年末年始も昭恵夫人と六本木ヒルズの超高級ホテルでプチバカンスを決め込んでいた。31日はホテル内の「スパ アンド フィットネス」で汗を流し、2日は昭恵夫人と映画「レ・ミゼラブル」を観賞。3日は秘書官らを引き連れて、千葉のゴルフ場に出かけた。
これには自民党のベテラン議員も眉をひそめていたものだ。不況に苦しむ庶民感情を逆なでするからだ。それなのに、安倍はまたやった。これは驚くべき感覚だ。
まもなく大震災から丸2年が経つ。しかし、被災地の復興は遅れたまま。自宅に帰りたくても帰れない避難者がいまだ32万人もいる。そういう人たちがゴルフに興じる安倍の優雅な休日を見て、どう思っただろうか?
「そういうセンスのなさというか、この無神経が政治家として問題なのです。第1次安倍内閣は『KY内閣』と言われたものですが、安倍首相は当時とまったく変わっていませんね。本質的に空気が読めないのです。しょせんはお坊ちゃん育ちの政治家3世で、苦しんでいる国民の気持ちなんか分からない。想像力も働かない。国のトップとして一番大事なものが彼には欠けているとしか言いようがありません」(政治評論家・森田実氏)
◆コイツは何も分かっちゃいない
そんな安倍は施政方針演説で「世界一を目指す」と声を張り上げていた。「2位じゃダメなんですか?」発言で物議を醸した民主党の蓮舫参院議員をあてこすって、わざわざ「世界一」と指を立てて挑発した。大方の庶民は、何をひとりでコーフンしているのか、と思ったのではないか。何が世界一だ。ただの安倍バブルじゃないか。製造業のメタメタぶりは目を覆うありさまだ。若者の就職率を知っているのか、彼らの年収が分かって言っているのか。コイツは何も分かっていない。それがハッキリした施政方針演説だったのだが、そんな安倍は高支持率に浮かれ、情けない野党は何も言えず、究極のデタラメ補正予算もあっさり通過の絶望状況。だから、ボンボン首相はますます勘違いし、ゴルフだ別荘だ、と遊び回っているのである。
この調子だと、政府・与党はやりたい放題、安倍はつけ上がり、その薄っぺらさゆえに、凧みたいに舞い上がっていく。庶民はもうドッチラケだ。
◆株価以上にバブルな危うい支持率
断っておくが、安倍の支持率なんて、砂上の楼閣みたいなものだ。空虚で、脆く、危うい。実体がない虚飾の数字だ。それは側近も認めていて、「株価以上に支持率はバブルだね。だって、まだ何もやっていないもの」と話している。
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)もこう言う。
「実際、安倍首相は何もしていません。景気対策といったって、バラマキ補正は最初に金額規模ありきで、ガラクタを積み上げただけのインチキ予算です。無駄な工事を復活させたものだから、本当に工事が必要な被災地で資材や人手が不足し、復興の足を引っ張っている。日米首脳会談だって、何の成果もありません。米国から無理難題を押し付けられるためにわざわざ行ったようなものです。就任から2カ月以上が経つのに、コレといった実績はひとつもない。それなのに、支持率だけが上がっている。株価が上がっているからで、これは特異なケースです」
そこに安倍政権のいかがわしさがあるのだ。
「日銀総裁候補の黒田東彦氏が金融緩和を強化する意向を示したら、4日も円安・株高が進んだように、安倍政権がやっているのは口先で期待感を煽る手法です。ジャブジャブ金融緩和をするという期待値で、投機マネーを市場に向かわせている。そうやってバブルをつくっているのです。小泉政権時代の“いざなぎ超え景気”も、企業は最高益を更新しても給料は減り続け、“実感なき景気回復”といわれました。あの時とソックリです。株と不動産の上昇で景気が良くなったかのような幻想を振りまいているだけ。それに乗っかって喧(けん)伝(でん)するマスコミは非常に罪深いと思います」(五十嵐仁氏=前出)
無理してバブルをつくるのがなぜ、いけないのか。実体なきバブル相場は必ずはじけるし、その際、企業や銀行は膨大な損を抱え込んでしまう。その処理にまた、何十年もかかってしまう。今度の場合、その一番の被害者はおそらく、日銀になる。その時の後遺症は空恐ろしいが、それ以前にもう、悲劇は始まっている。
金融緩和→円安→株価上昇となったところで、実体経済は何も変わらないから、雇用は増えず、賃金だって上がらない。そこに円安による物価高だけが襲いかかってくることになるわけだ。ガソリンを筆頭に生活必需品が上がり、悪いインフレに庶民は苦しめられることになる。
◆三重苦、四重苦の「ダメ」のミックス
それでなくても、足元を見れば、震災復興はままならず、原発事故の収束も見えない。今も毎日3000人を超える作業員が事故処理に当たっているが、廃炉どころか、汚染水の処理すら出口なしだ。
こんな状況で、株・不動産バブルだけを膨らませ、「世界一」を気取っているのが安倍首相なのである。
「庶民には、株高なんか関係ありません。サラリーマンの賃上げは絶望的。その一方で、ジワリと生活必需品の値上がりが始まりました。そこに消費増税がのしかかってくる。生活は苦しくなるばかりで、世の中、ちっとも明るくありません。金持ちは喜ぶアベノミクスでも、庶民生活にしてみたら三重苦、四重苦の“ダメ”のミックスですよ。安倍首相がやっていることは労働者切り捨て、中小零細切り捨て、農業者切り捨て……。完全に特権階級向けの政治です」(森田実氏=前出)
アベノミクスで浮かれているのは、余剰資金があふれている金持ちだけだ。その代表格が安倍で、だから、冒頭のように浮かれ、ハシャぐ。
施政方針演説では「家計のやりくりは大変なご苦労です」などと分かったふうなことを言っていたが、都内の一等地に住み、別荘まで持っているボンボン首相がよく言う。
どうせ安倍バブルも一場の夢だろうが、日々のやりくりに本気で頭を悩ませている庶民にしてみれば、安倍の浮かれぶりは不愉快だ。それが分からないところが、安倍の限界なのである。
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