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北方領土「面積等分」の解決策 プーチン氏の“伝家の宝刀”(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/635.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 3 月 03 日 22:14:13: AtMSjtXKW4rJY
 

          森喜朗元首相がプーチン大統領とモスクワのクレムリンで会談(AP)


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130303/plt1303030707000-n1.htm
2013.03.03 大前研一のニュース時評 ZAKZAK


 安倍晋三首相の特使としてロシアを訪問した森喜朗元首相は2月21日、プーチン大統領とモスクワのクレムリンで会談した。プーチン氏は昨年3月、「北方領土問題は引き分けによる最終決着」と語ったことについて、「双方が受け入れ可能な解決策のこと」と説明した。また、「日露間に平和条約がないのは異常な事態」と指摘し、平和条約締結の前提となる領土問題の解決に意欲を示した。

 今回、2人はけっこう突っ込んだ話し合いをしたようだ。領土問題を隅っこで闘っていないで真ん中に戻そう、という話し合いだったようだ。

 私はプーチン氏の言う「双方受け入れ可能な解決策」とは、「面積等分」のことだと思う。これは2006年の麻生太郎外相(当時)の私案で、北方四島全体の面積を2等分する境界線を日露両国の国境とするものだ。

 私自身は、日本の外務省の「四島一括返還をしない限り、平和条約は結ばない」という考え方は違うと思う。もともと日本は歯舞、色丹の2島返還でソ連と妥結しようとしていた。それが1956年8月、ロンドンで当時の米国のダレス国務長官が重光葵外相に対し、「沖縄を返還する代わりに、ソ連にも四島一括返還を要求しろ」と恫喝し、それ以降、日本は「四島一括返還以外はあり得ない」と主張し出したのだ。つまり米ソ冷戦時代のアメリカの指示で言い始めたに過ぎない。

 しかし、もう沖縄は返してもらったのだから、今は何を言っても自由だと思う。だいたい、ソ連のスターリンが固執した北海道分割案に対して、「それはカンベンして。代わりに北方四島を持っていけ」とソ連に言ったのは米国のルーズベルトとトルーマンだ。

 そういうふうに日本が操られていた歴史の事実を、きちんと国民に説明するべきだ。私は「日本人はみんな勘違いしているから、この問題については仕切り直したほうがいい」と森氏にも言ったし、民主党政権時代、前原誠司政調会長(当時)がラブロフ外相と交渉する際にもその証拠資料を渡した。

 冒頭に述べた「真ん中に戻す」というのは、ロンドンのダレス・重光会談の前に戻して考えるということ。ロシアは中国ともめていた大ウスリー島も、ノルウェーともめていた北極海も、面積等分で決着している。面積等分はプーチン大統領の領土紛争に関する「伝家の宝刀」といってもいい解決策なのだ。

 プーチン氏と森氏の会談では、ロシアの天然ガス開発なども議題になったが、電力輸入に向けた動きもある。

 ソフトバンクと三井物産、そしてロシアの政府系電力大手インテルRAOの3社は、ロシアで発電した電力を日本に輸入する構想を明らかにした。3社は日露間の送電網の構築に向けて事業化調査を実施し、16年以降の輸入を目指す方針だ。

 これは極東ロシアで水力発電をしてサハリン経由で輸入するものだが、私はこれとは別に、サハリンで出たガスで発電し、その電力を直接高圧直流送電網で“輸入”するという案を主張している。この案のメリットは、すぐにできること。水力発電所を造るとなると大ごとになるが、ガスなら簡単だ。

 いずれにしろウラジオストクからのガスのパイプラインやサハリンからの電力輸入に向けた動きは、日露の平和条約締結に向けた交渉も加速することになる。領土問題をめぐって周辺国との手詰まり感のある日本にとっては久々の薄明かりとなる予感がする。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。


 

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コメント
 
01. 米犬 2013年3月03日 22:26:17 : PUHl6PtDGaXFs : 4Q80R8Zler
楽しみだ・・
2島でも十分だと思っていた

02. 2013年3月03日 23:26:05 : cIkmTyypTY

 ソ連は 失う物は何もない

 日本も 得るものは 何もない

 日ロ平和条約なんて あまり意味のないものだろうけど

 ===

 何か 良いことのような 一里塚にはなるよね〜〜〜

 結局 みんな 嬉しそうになるのだろうけど

 人間って どうして こんなに 単純なのだろう って思う
 


03. 2013年3月03日 23:40:54 : A0odizEwa2
【酒井充の××話】
森元首相の訪露同行取材で考えたこと
2013.3.3 18:00

 ちょうど2年ぶりのモスクワ訪問となる往路の飛行機から見下ろしたシベリアの大地は、相変わらず雪に覆われたタイガ(針葉樹林)と特有の大きく湾曲した河川のみが広がり、人家など見つけようもない風景が延々と続いていた。

 ロシア全体の面積に占める北方領土の割合は0・03%、人口に至っては0・01%に過ぎない。もちろん北方領土がロシアのものとは認めないという前提であえて計算すると、そうなる。旧ソ連が侵略でかすめとった北方領土は、ロシアにとっては「第二次世界大戦勝利の成果」であり、たやすく手放せないということは百も承知だ。だが、「そんなちっぽけな島になぜロシアはこだわるのだろうか」という素朴な疑問がぬぐえないまま、モスクワに降り立った。

 今回の訪露は、2月20〜23日の日程でロシアを訪問した森喜朗元首相の同行取材のためだった。安倍晋三首相の特使として親書を携えた森氏は21日にクレムリン(大統領府)でプーチン大統領と会談した。4月末にも実現するであろう首相訪露に向けた地ならしが目的で、会談では北方領土問題の「双方受け入れ可能な解決策」に向け首脳間の活発な対話を行うことなどで一致した。

 会談の中身はすでに産経新聞紙上であらかた報じたので重複を避けるが、久しく停滞する領土問題進展の糸口をつかんだといえ、一定の成果を挙げたと思う。

 森氏は座談の名手として知られる。政財界に限らずスポーツ界、各国要人にも豊富な人脈を築き、話題のネタに事欠かない。ときに脱線し、物議を醸すこともあるが、そこが森氏の魅力でもある。

 そんな森氏だが、今回の訪露では、どこか奥歯に物が挟まったような言動が目立った。

 「これでいいか?」「これは言っちゃあいかんのか?」

 森氏はプーチン氏との会談後の記者会見やモスクワ国際関係大学での講演で、同行した外務省の上月豊久欧州局長らに常に「お伺い」を立てていた。首相特使としての訪問である以上、機微に触れる話題、特に領土問題で「四島返還」を主張する日本政府の立場から逸脱するわけにいかない。「首相に迷惑をかけてはいけない」との心遣いだったのだろう。

 森氏はロシア側が求める日露両国による北方領土の共同管理や開発に意欲的とされ、プーチン氏との会談でも話題に取り上げる意向だとの情報を事前につかんでいた。当面の四島返還が困難である以上、妥協策として日露両国が北方領土の主権の問題を棚上げし、北方四島での経済や開発協力を進めていくという話だ。

 共同管理・開発は現実的な妥協策との評価がある一方、なし崩し的な対応は北方四島の全面返還を遠のかせる危険性もある。森氏だけでなく、日本政府もかつて前原誠司元外相らが模索したことがある。

 そのことを会談後の記者会見で質問したが、森氏は「そんな話はまったく話をする必要はないですよ。あまり憶測で書かないでくださいね」と答えた。

 正直、会談での本当のやりとりは分からない。だが、森氏の意欲は会談翌日の大学での講演と質疑でにじみでていた。

 領土問題の具体的な解決策を尋ねられた森氏は「政治はお互いに譲り合うことが大事だ。国境なんてだんだん低くなってくる。だから、あまりこだわることはない」と語っていた。もっとも、この回答の直前に同時通訳者に向かって「いいですか、あなた、通訳している人!」と指をさし、発言が正確に訳されるかどうかを気にしている様子だったが。

 帰国後のテレビ出演では、北方四島の返還のあり方に関し「半々にしろとかいろいろ意見はあるが、もう少し双方が満足でき得る使い方(を検討すべき)だ」と語った(3日放映のTBS時事放談)。「憶測だ」とのお叱りを受けそうだが、「使い方」とは、日露両国が共同管理も含めて「北方領土の使い方」を議論すると解釈するのが一般的だ。

 同じ番組で、プーチン氏が日本に協力を求めている極東開発については「素直に(手を貸して)やらなきゃ。島をどうしよう、平和条約がどうだといって手をこまねいていたら中国と韓国ばかり向こうに行く」とも述べた。日露関係を強化するためには、北方領土問題を棚上げしてでも極東開発への協力を加速すべきだということではないだろうか。

 ここで思い出すのは、平成20年6〜7月にビザなし交流訪問団の一員として国後、択捉両島を訪れたときのことだ。

 両島では舗装道路すら見あたらず、見るからに北方の僻地(へきち)だった。人の手が入っていない山野も歩き、雄大な自然には感動したが、初夏でもコートが手放せず、「この地に経済的な魅力はないだろうな」とも思った。

 だが、在住の一般のロシア人は胸を張って「ここはロシアのものだ」と主張し、役人は笑みを浮かべて「日本も島の開発にドンドン投資して協力すればいいのに」と挑発的な誘いをかけてきた。北方領土返還への思いは全く伝わってこず、返還の難しさを肌で感じた。同時に、一緒に訪問した元島民の人たちの落胆した姿をみるにつけ、「日本人としてこの屈辱を忘れまい」と心に誓った。

 いずれにせよ、外交を行うのは安倍首相であり、安倍内閣である。首相は2月28日の施政方針演説で、こう語った。

 「ロシアとの関係は、最も可能性に富んだ二国間関係の一つであります。本年に予定されているロシア訪問を、日露関係の発展に新たな弾みを与えるものとしたいと考えています。アジア・太平洋地域のパートナーとしてふさわしい関係を構築すべく、日露関係全体の発展を図りながら、最大の懸案である北方領土問題を解決して平和条約を締結すべく、腰を据えて取り組みます」

 最近の施政方針演説で「最も可能性に富んだ二国間関係」との表現でロシアとの関係強化を訴えた首相は記憶にない。並々ならぬ意欲の表れだろう。

 首相は18〜19年の第1次政権のときも、大統領だったプーチン氏と3回首脳会談を行っている。いずれも主要国首脳会議(サミット)やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に際しての会談で、相互の公式訪問はなかった。ロシア外交で目立った成果もなかったといっていい。

 前回の任期中に最後の会談となったのは辞任4日前だった。実はこのときも首相は「(日露関係を)新たな次元に引き上げるためには、平和条約の締結が不可欠だ」と訴え、プーチン氏は「双方が受け入れ可能な解決策を見いだすことに関心がある」と応じていた。両首脳は、平和条約締結交渉加速に向け、事務当局に指示することでも一致していた。現在の状況とあまり変わっていないのだ。

 あれから5年半。日本の首相として10年ぶりの公式訪露となる安倍首相は、今度こそ真価が問われる。日米首脳会談のような鮮やかな交渉を期待したいが、「北方領土は日本のもの」という原点だけは忘れないでほしい。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130303/plc13030318000007-n1.htm


04. 2013年3月04日 08:57:22 : YfLZROKTU6
> 私はプーチン氏の言う「双方受け入れ可能な解決策」とは、「面積等分」のことだと思う。

共産党は千島列島全島の返還を要求している。
「双方受け入れ可能な解決策」とは、「面積等分」のことだとすると、千島列島全島の面積の半分の返還と言うことになる。
共産党は反対するだろうが、多くの国民は賛成するだろう。

大体、千島列島は戦争ではなく、ロシアとの千島樺太交換条約で平和の内の話し合いで日本領となった。それを敗戦のどさくさに占領したのがソ連。
共産党の主張する全島返還が本筋である。

それにしても大前研一は日本の利益は眼中にない。
朝鮮系と言われているのは真実か?


05. 2013年3月05日 19:20:45 : rjpmaLs936
しかしサンフランシスコ条約で千島列島の請求権を放棄すると言ってる以上、
いくら当時のソ連が批准してないとはいえそれはむずかしいだろう(政府は4島は千島列島ではないという立場)

共産党のそれは逆に返還交渉を難しくするために言ってるのではないかという説もある。

個人的には、何でロシアが経済的苦境の間に、さっさと買ってしまわなかったんだと思っている。


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